いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

ベートーベン・ウィルス ♯7

2012年03月19日 | ベートーベン・ウィルス
市響の練習初日、ぞろぞろと部屋に入ってくる元団員たち。
しかもゴヌが、正規の団員の地位を捨て、自分も研究団員になると言い出した。
カン・ゴヌに一喝され、一同はいったん外に出ることに。

元団員たちは、オーボエ奏者ガビョンの指示のもと、
ベートーベンの第九交響曲だけを練習することにする。
市民に一番人気のこの曲は、市響結成コンサートで演奏される確率が高い。
ヤマをはって一点集中で練習すれば、公演に出られるチャンスがあるかも。

みんなと一緒にがんばるつもりのゴヌは、ルミに呼び出され、
にこにこと彼女に話しかけるが、ルミは怒り心頭。
静かな口調ながら、きっぱりとゴヌの決断を非難する。
「なんでお前がそんなこというんだよ!」
ルミの真意がわからないゴヌは怒って言い返すが、
そこへカン・マエが登場。
ゴヌの音楽に対する姿勢を叱り、クビを言い渡した。

先に練習場へ戻されていたルミは、ゴヌからのメールで
クビを知り、早速カン・マエに抗議に行く。
カン・マエは聴覚の診断書を出すように言うが、
なんとか誤魔化すルミ。
しかし担当医に電話をかけたカン・マエは、
ルミの耳が4ヵ月後には聴こえなくなることを知ってしまう。
電話の様子を見つめ、観念しかかるルミだったが、
カン・マエは聞かなかったフリをして、ルミを放免するのだった。

元団員たちは熱心に練習を見学するが、雰囲気はサイアク。
特にはっきりと文句を言ってくる団員と口論になってしまう。
コンマスはいさめてくれるのだが、場内は気まずい空気に。
そして現われたフルート奏者イドゥンが、
大人を大人とも思わない態度で啖呵を切る。
内心スカッとする団員たちだったが、イドゥンの姿を見た
カン・マエに、またもや会場を追い出されてしまった。

一方、クビを言い渡されたゴヌは、
チョン・ミョンファンへの弟子入りを考えていた。
演奏会場のトイレで口上の練習をするゴヌだったが、
「こんなの俺らしくないよな……」
首をふるゴヌに、偶然トイレにいたミョンファンが声をかける。
「なぜ破門にされたんだ?」
面白がったミョンファンは、ゴヌと一緒にカン・マエに会いに行くことに。

ミョンファンを挟んで、顔をあわせたふたり。
「お前はどっちの師匠がいいんだ?」
ミョンファンの問いかけに反発するゴヌと、彼を突き放すカン・マエ。
ミョンファンに一週間の猶予を言い渡され、
席を外すよう言われたゴヌは、ルミの帰り道で彼女を待つのだが、
そこでもやはり口げんかをしてしまう。

ふたりきりで酒を汲み交わすミョンファンとカン・マエ。
そこでカン・マエは、ライバルの口から思いもよらない話をきく。
ずっと、カン・マエに追い越されないように、必死だったこと。
「天才」のイメージを壊さないよう、
カン・マエに努力を悟られないよう、あえて振舞ってきたこと。
「あいつはお前にそっくりだ。だから気に入った。
1週間後にあいつが来たら、俺は受け入れるよ。絶対」

明くる朝、ゴヌはカン・マエを迎えに行く。
従順な態度に面食らうマエストロ。
真意を問いただすと、「お許しいただけるなら先生に師事を」と
低姿勢のゴヌ。カン・マエの嫌味な態度も黙々と受け入れる。

ルミは練習前にカン・マエの部屋に呼び出されたが、
そこで言われた言葉が全く聞こえない!
不安になるルミだが、CDの音が聞こえることに気付き、
カン・マエのいたずらにあきれ顔。
しかも毎朝新聞とエスプレッソを持ってくるように言われ、思わず舌打ちを。
「君は私が好きなのか?
だとしてもそれは錯覚だ」
突然の質問に面食らうルミだが、うぬぼれるなとばかりにあっさりと否定。
カン・マエは、耳が聞こえなくなった知人の話と称して
ルミに長々と小言を言った後、キャンディをくれた。
賞味期限が2年前に切れていると言われたルミは一度は捨ててしまうが、
思い直して中身を食べてみると、安物の風船ガム。
「こんなものが耳にいいなんて!」
ルミからのメールに苦笑するカン・マエ。
聴力を残す方法は、見つかっていないのだが。

音楽史の本を探してゴヌの部屋に入ったカン・マエは、
グレゴリオ・アレグリ「ミゼレーレ」の採譜を見つける。
「何回聴いた?」
「1回です。モーツァルトもそうだったって」
和音?完全5度?そんなものは知らないよ!
それでも、カン・マエの押さえた鍵盤の音を正確に言い当てるゴヌ。

彼の才能に驚いたカン・マエは、急遽ミョンファンを呼び出す。
ゴヌの指導をミョンファンに一任したと告げるカン・マエ。
心残りはあるが、その決定を受け入れることにしたゴヌ。
彼は故郷釜山へ戻り、音楽学校へ通うことになるのだ。
ゴヌは、ルミに電話をして釜山行きについて話をして、仲直りをする。
いい雰囲気のところをカン・マエに見られてしまい、
恥ずかしいような、落ち着かないような、複雑な気持ちになるルミ。

出発当日の朝、部屋を整え、カン・マエに延々と注意を伝えるゴヌ。
寝室で黙って聞いているカン・マエだったが、
モヤモヤした気分でトーベンに八つ当たりをしてしまうのだった。

空港でゴヌと話をするミョンファンは、
カン・マエに口止めされていたことをゴヌに伝えてしまう。
カン・マエが語った、ゴヌに対する手放しの賞賛。
「だが、私では、あいつをダメにしてしまう」
師としての愛情が、ゴヌをミョンファンに託すという選択となったのだ。
カン・マエの真意を知ったゴヌは、ミョンファンに頭を下げ、
師匠の元へひた走る。
ミョンファンは快く彼を送り出してくれた。

その頃、カン・マエは池のある公園にルミを呼び出していた。
「聴力を残す方法はないそうだ」
カン・マエは、厳しい言葉でルミを挑発する。
思わず泣きながら怒鳴り返すルミ。
「どうしていいか、わからなかったのよ」
カン・マエは、目の前の池に飛びこんでみろ、と彼女に言い放つ。
何も聴こえない、息すら出来ない、誰も助けてくれない、
そんな試練の中で耐え抜けば、より強い人間になれる、と。
「お前は口ばかりだ」
我慢できなくなったルミは、「やってやるわよ!」と
彼の言葉通り目の前の池に飛び込んだ。

(つづく)


ぐはー!ミョンファン先生!

そういう人だったんですか、そーですか……。
全然わからなかったです。陽気な天才だと思ってたです。
なんかちょっと感じた違和感は、ほんとは意地悪な人なのかも……という
間違った感想に結びついてしまっていたとです。



そんな……泣いちゃうなんて!
辛かったんですね……。
あのね、カン・マエはね、無視なんかしてなかったですよ。
いつも先生のこと思い出してね、ちくしょーと思ってたんですよ。
先生のポスター、びりびりしたりしてたんだから。

だいたいあの人、子どもみたいなんですよ。
先生がゴヌを連れて家へ押しかけたのだって、
ふたりを仲直りさせるためじゃないですか。
それをちょっとゴヌに拗ねられたからって真に受けて、
勝手に連れて行け!って心にも無いこと言うんですから。
ミョンファン先生のほうがずーっと大人ですよね……。

カン・マエも、孤独な人で自分のこと永遠のAマイナーっていってましたけど、
ミョンファン先生も天才、天才と持ち上げられる影で孤独だったんですね。
ここで初めてこういう話をしたんだねぇ。
カン・マエも驚いただろうな。
それもこれも、ゴヌのおかげなのさ。
これから育てるべき若い芽が、ふたりを近づけたのね。

はぁぁぁぁー、私ったら、制作者の思うつぼにはまっている視聴者だね。
しっかしこの回も74分ですか。
最初の方、元団員と正規団員のあたりは印象ふっとんじゃうほど
盛りだくさんな内容のお話でしたね。

いつもは簡単なあらすじを書いていた私が、
ついついやたら細かくあらすじを追ってしまいます。しかも時系列。
一杯いろんなことがありすぎて、書かないと頭が整理できないのさ。
あと、韓国語がわからないからやっぱりニュアンスが
つかみきれない~。

特に最後のルミとカン・マエのシーン!
初見では何事が起こったのかと思いましたよ。
すごく意地悪い発言をばんばん繰り出すカン・マエ。
あれよあれよという間にルミは飛びこんじゃいましたよ。
なに言ってんのー!マエストロ!って気分。

2回目の視聴でようやく自分なりの感想が出てきました。
(う~ん、にぶい)

カン・マエはすごく意地悪なこというけど、
それはルミが、本当の感情を隠してると思っているから。
元気なフリをして、本当に心に巣食う不安や恐れを
直視していないとわかっているから。
だから彼女を挑発して、怒りの感情や不安をむき出しにできるようにした。
目を背けていてはいけなくて、その試練に本当の意味で
向き合って、立ち向かうことで、彼女が成長すると伝えたかった。
彼女なら、それが出来ると信じているから。
彼女は美しい鶴じゃない、闘鶏(サムタク)だから。
だから池に飛び込めっていうのは比喩的な意味であってだな!
誰が本当に飛び込めって言った!

みたいな心境だと解釈していいでしょうか、マエストロ。

ルミにガム渡すところでけっこう笑顔ですよね~、先生。
あのカンカンに入った飴のシリーズ、私も好きですよ。
片栗粉が一杯入っててくっつかないように飴が入ってるやつですよね。
コーヒーのとか、おいしいです。

私のあらすじ覚書もいいかげんなもんで、
そのガムのシーンはくわしく書いてるのに
ゴヌとルミのキスかもしれないシーンはあっさり触れるだけですよ。

だってどうみてもゴヌがかわいそうでしょ!

ルミはさー、キスする雰囲気になって「あーやばいやばいやばいやばい」みたいな
感じになっちゃってるし、先生に嫌味言われて否定しちゃうくせに
ゴヌにはつきあってること自体は否定しないし、
ちょっと態度がいい加減じゃないですか(怒)



そしてゴヌや!
キスするときにそんなにはやく目をつぶっちゃダメだ!
そんなだからルミのちょっと嫌そうにも見える表情に
気がつかないんだよぉぉぉぉ。

なんとなくあやしいな、とゴヌも感じていなくはないですけど、
先生の嫌味に対する態度がでれでれで、見ていられません。
ふたりの態度がすごい温度差でさー。
ゴヌやー、無防備に人を好きになると傷つくぞー。
いいやつだってわかってるなら気をつけてくれ!ルミ氏!

ゴヌはさ、本当にクラシック界から離れて生きてきたし、
天才だったから、音楽的な部分では本当に幼い感じがする。
知識がないことだけじゃなくて、
その世界に生きる人々の葛藤とか、苦悩とかを知らないような気がするのね。
だから、せっかく市響に受かったのになぜ降りてくるのかという
ルミの非難も理解できない。

音楽の愛し方もいろいろあるけれど、
音大へ行くような、表現を目指す人々が持つ、
もっと上へ行きたい、という欲についてもよく理解できない。

出世とかじゃないんだよ~ゴヌや~。
みんな、聴く人の魂を揺さぶるような演奏がしたいと思って
より上手くなりたい、より素晴らしい奏者になりたい、
より素晴らしい人達と切磋琢磨したいって思うんだよ~。
欲がなければ向上しないんだよ~、普通は。
それが芸術家の中にある欲であり、情熱だよ。
私はマエストロのいうことがわかる気がするよ。

なんかそのあたりの幼さが、ルミには物足りないんじゃないか。
より成熟したカン・マエに惹かれちゃうんじゃないかなぁ。

モーツァルトの採譜の逸話は伝記にも出てきましたよー。
「ミゼレーレ」一度聴いてみてね!
美しい歌声に荘厳な気持ちになります。
そしてこれを一度聴いただけで完璧な採譜?9分もある曲を?
しかも9声ですが?モーツァルトって神様ですよね?なぜ若死にを?
と、憤怒の涙を流すことうけあいです。
グレゴリオ・アレグリさんもすごいんだけどね。使徒が降りてきそうです。

イドゥンも戻ってきて安心したね!
あの受験票の写真、別人みたいだったけど。
嫌味なおっさんに言い返してくれてすっきりしたわ。
名前、ハ・イドゥンっていうんだ。ハイドンか。なるほどね。
第九交響曲にヤマ張り一発というのはいい選択。
吉と出るか凶と出るか、というのはドラマだから吉と出るんだろうけど、
みんなががんばってるのを楽しく見たいです。ファイティン!

あ、こないだからルミの「はにゃ」っとした笑顔。
どこかで見たことあるような気がするんだよねーと思っていましたが、
小山ゆう先生の漫画でした。
時々、登場人物が破顔して、はにゃ~っと笑うんですねー。
ルミの笑顔はまさにそれです。実物を見ることが出来るとは。
めちゃめちゃおせっかいだけど先生に伝えたい。いや、伝えないけど。
「がんばれ元気」とか「お~い、竜馬」とか「あずみ」を描いた方です。
私はそうだと思うなー。違うかなー。

あ、もうひとつ最初から思ってたんですが、
カン・マエのお顔ですね、どこかで見たような気がしてましたが、わかりました。
辻村寿三郎(旧名:辻村シュサブロー)先生のお人形でした。
NHKの人形劇「新八犬伝」に出てきた人でーす!
だれだっけ、ちょっと四角い顔の八犬士がいた!はず!



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