いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

善徳女王 第26話

2013年04月02日 | 善徳女王
《あらすじ》

ウォルチョン大師を訪問したミシルは、日蝕について話を聞く。
「日蝕の計算はとても困難です。正光暦でもあれば……」

ミシルの力は、彼女の神力を信じる民の心から生まれる。
彼女の力を奪うには、ウォルチョン大師を奪わなければならない。
トンマンの計画の第一歩だ。

トンマンは、ユシンに別れを切り出す。
「ここでお別れです。ユシン郎はユシン郎の道を歩んでください。
私と一緒にいてはいけません」
「なぜだ?」
「私の行く道は、覇道だからです。
姉上は人の道を歩めと言われたけれど、私は反対の道を行きます。
ユシン郎とは一緒に行けません」
「チョンミョン王女を思い出して、罪悪感を感じるからか?」
「いいえ、それだけではありません。
ユシン郎と一緒にいると、思い出して、耐えられなくなるから……。
一緒に、逃げようとした、あの気持ちを……」
ユシンを見るたびに、思い出してすがりたくなる。
女としての人生を思い描いてしまう。
覇道を進む者にとっては、命取りになるから、
この思いは胸にしまっておきたいのだ、とトンマンは言う。
ユシンを側に置くなら、将棋の駒として扱わなくてはならない。
それは私にとってあまりにも残酷だから……。
「だからユシン郎、私を、捨ててください」
トンマンは何も言えないユシンをひとり残し、アルチョンらと寺へ向かった。

しかし、彼らが到着したときには、すでに寺はもぬけのから。
あの亀の文様を額に抱く黒装束の男たちに先を越されたのだ。
男たちは、復耶会の面々だった。
「なぁなぁ、復耶会ってなんだよ。なぁってば」
眉を曇らせるアルチョンとトンマン。ひとり事情がわからぬピダム。

ミシルは、大師を連れ去ったのが復耶会と知り、奪還を命ずる。
王はトンマンが何かを計画していることを知る。
しかし、トンマンが何を考えようと、双子だと証明しなければ彼女の存在は認められない。
だか認めれば、王妃と共に国を追われる。
しかも復耶会が動き出しているとは……。
王の苦悩は深い。

ユシンは、父キム・ソヒョンのもとへ帰った。
「いったい何をしていた?あのものは?」
「トンマンは、自分の身分を取り戻そうとしています」
「不可能だ。いったいどうやって王女になる?
哀れな運命だが、どうにもならん。
水は高きに流れず、木では岩を砕けぬ。それが道理だ」
それより、ソヒョンには重大な問題があった。
復耶会が、伽耶人追放の報復に一族を狙ってきたのだ。
このままでは、伽耶勢力の基盤を失い、一族は滅ぶ。
ユシンはどうにも心が揺れて、結局いつもの修練の場に来てしまう。

思い惑いながら、岩に打ち込むユシン。
トンマンはこっそり、彼の姿を見ていた。
(ユシン郎、耐えてください。耐えて、生き延びてください)

虚しく折れていく木刀のように、ユシンの心も、
父の教えに従おうと思い始めていた。
自分が一族を捨てたとしても、トンマンを助けることはできないのだ……。
しかし、そのとき、岩が割れた。
長年打ち続けていた岩がまっぷたつに割れたのだ。
心は、決まった。

ユシンは父に、すべてを任せてくれるよう、頼んだ。
このままでは、復耶会に一族はつぶされる。
しかし、伽耶の支持基盤を失えば、王宮での地位は無いも同然だ。
この状況を打開するためには……。

ユシンは、父と自身を狙った刺客に、自分を復耶会へ連れて行くよう命令した。

町では、双子の誕生、男子が絶える予言、チョンミョンの死、
双子の王女がソラボルにいると、書かれた張り紙の話で持ちきりだ。
いたるところに貼られた張り紙は、誰の仕業かわからない。
王は、トンマンの仕業ではないかと疑うが、
どうやらセジョン親子のたくらみのようだ。
もちろんミシルは、それを見抜いた上で許容している。
それに気付いたソルォンも、ミシルの慧眼に感服し、ますます尊敬の念を深めた。

復耶会は、伽耶滅亡の後、国の復興を目指して作られた秘密結社だ。
ユシンは単身、復耶会に乗り込んだ形になる。
長に会いたいと望むユシンを、ソルチはあざ笑う。
「お前たち一族は裏切りものだ。追放された民は何百人も死んでいる」
「伽耶人が迫害されるのも当然だ。
6人の族長が、力を合わせられない。
滅亡した後も、金管伽耶と大伽耶が対立し、優秀な人材を無駄にしている。
復耶会が私や父を殺し、新羅の要人を殺せば、新羅人は12万の伽耶の民を
皆殺しにするだろう」
「このままでは私たちは歴史の中に埋もれ、いずれ死ぬのだ。他に方法はない!」
ユシンは、かつて戦場で、トンマンが言った言葉を思い出していた。
「では方法を考えろ!それが伽耶人が復耶会に忠誠を誓う理由だ!
何もできないなら、ひっこんでいろ!」
逆上したソルチは、ユシンの首をはねようとするのだが、
それを止める男が現れた。

「それが言いたくてきたのか?復耶会には伽耶人を率いる資格がないと?」
「話をしたければ、名乗れ」
男は、ユシンに覚悟のほどを問いただす。
自分の名をきけば、死ぬ確率が高くなると。
もとよりユシンも、命を賭けてここへ来ているのだ。
「私は大伽耶の最後の太子ウォルガン太子の長子、ウォルヤだ。
さあ、お前の手札をみせてもらおう」

トンマンたちは、大師の居場所をなんとしてでも突き止めなくてはならない。
復耶会の潜伏場所をどうやって知るか?
ミシルなら、どうするかと、トンマンは考える。
「俺はミシルを知らないけどさ、俺ならこうするな。
伽耶人を並べてさ、ひとりひとり首をはね、居場所を吐けと脅すんだ……」
ピダムの言葉に、驚いたアルチョンは思わず大声で叱る。
「なんてことを!わたしたちに伽耶人を殺せというのか!」
「俺たちがやるって話じゃないよ……。頭の固い奴だな。
あんたユシンと仲いいだろ?」
トンマンは、追放された伽耶人の村を思い出し、ピダムを潜入させることにした。

ユシンは、ウォルヤに一族の土地をすべて差し出した。
この土地さえあれば、国を再建することも可能だ。
「お前たち父子の命をこれで買おうというのか」
「いいや。私が買うのは、お前たちの忠誠だ。
お前の父と、我が王が成し遂げなかったことを、我々が今日為すのだ」
ユシンは、大伽耶と金管伽耶の同盟を結ぼうというのだ。
「お前たちは土地を手に入れ、私はお前たちを得る」
「ユシン……お前は一体何を?」
「それを知りたければ、お前もすべてを賭けろ!」

伽耶人の村へ行ったピダムと郎徒は、彼の予想したとおりの光景を目にする。
伽耶人が集められ、ひとりひとり首を切られていく。
誰も何も言わず、無言で耐えていたが、子どもが殺される段になって、
老婆が「タギル村だ!」と叫んだ。
うなずき、急ぎソルォンに報告しに行くソップムとポジョン。
しかしピダムは首をふる。
「いや、違うね。そこじゃない。
奴らの目を見ただろう?まだ憎悪が残っていた。
憎悪が残っている限り、奴らは決して屈しない。
見はってりゃそのうち動き出すさ」

ピダムが言うとおり、村人が動き出した。
彼らの持つ手紙は暗号で書かれていたが、ピダムはなんなく読み取った。
「ノバン村だってさ。師匠と使ってる暗号だ」
トンマンは、アルチョンとピダムの三人で急ぎ村に向かう。

しかしその動きは、伽耶族に気取られてしまっていた。
村へ入るなり、武装した人々に囲まれてしまう三人。
「剣を捨てろ!」とソルチに言われるが、当然捨てる気などない。
なんとか突破しようと剣をかまえるピダムたちだったのだが、
「みな動くな!」
現れたのは、キム・ユシンだった。

思わぬ人物の出現にとまどうトンマンたち。
「知り合いか?」
ウォルヤに聞かれて、ユシンは答える。
「私に何をする気かきいたな。これがその答えだ。
このお方が私の目的そのものだ。
私が選んだ私の王だ!」

「ユシン郎、どうして……」
「これよりあなたは、私の王です」
ユシンは、トンマンの前にひざまづいた。
「同盟の王に敬意を示さぬか」
ウォルヤもこうべを垂れ、伽耶人が次々にひざまづく。
今この瞬間から、トンマンは彼らの王だ。

(つづく)

うわー!なんて爽快なんだ!

かっこいい!ユシン郎が、トンマンを「私の王」と言い切るところ、
みながトンマンの前にひざまずくところ、すべてがスカッとするシーンだわ~。
空気を読んでしゃがむピダムもかわいい。

いいですねいいですねー。
大伽耶のウォルヤもハンサムですよねー。
くまちゃんみたいな側近ソルチも、尽くすタイプですねー。

トンマンが無事王になった暁には、伽耶のみなさん、独立させてもらう約束かしら?
すっごく結束の固い民族みたいなので、これは味方になったら心強いですね。
ユシン郎、一世一代の覚悟で大きな賭に出ましたね。
なんかねー、観ててね-、あの岩割れちゃうんじゃないかなーと思いましたものね。
本当に予想通りの展開で岩が割れてくれちゃってうれしかったです。
道理もくそもあるかってんで、ユシンが考えたこともよかった。
最後、「私の王」って、かっこよすぎるわ~。
ああ、涙出そう。
だってここまでくるまでひどかったもんね……。

何回振られりゃいいんだ!

本当にユシン郎は、トンマンに一生懸命言うんだけど、
全然気持ちが通じないんだよね……。
すごい勢いで振られ続けてる。
一緒に逃げるっていってんのに、姉さんに返すね、って言われてたり、
思い出にした方がいいのかもって思われてたり、
「捨ててください」とかいってバッサリ切り捨てられたり……。
ヒドス!

しかも別れ話されて捨てられたあと、トンマンが洞窟に戻った時の
アルチョンとピダムが醸し出すなんともいえない空気……。
あー、ユシンが引導わたされたんだなーとわかってて、ふたりとも気まずい感じ。
同情なんかいらんのじゃー!

トンマンはやっぱりミシルに似てるのかも。
愛する男との幸せよりも、覇道を選ぶんですよ?
運命の双子だから、仕方ないのかな。

ユシンの父さんキム・ソヒョンは、やっぱ一筋縄ではいかない人ですね。
王の前では「トンマン王女」とか言ってたくせに、
同じ呼び方をした息子を叱りつけていました。
双子の王女なんかいない!って。
ばれたらやばい話なのでそう言ったのかもしれませんけど、
なんか息子がトンマンに入れ込んでるのを見て、不快に思ってるんでしょ。
王家の姫と駆け落ち同然に結婚した彼は、
一族の野望と女性への愛情をうまくバランスとりながら立ち回った人なんだよね。
こんな器用な人から、こんな不器用な息子が生まれるなんて信じられませんね。
あ、そうでもないのか?
愛してはならない姫を愛したから、辺境の地に追いやられていたんだものね。
でも、王族と結婚したからこそ、伽耶人だけど今の地位を得たわけで……。
う~ん、複雑。

ソヒョンは最終的には息子を信じて送り出したわけですが、
父の信頼を裏切らぬ交渉ぶりで、男をあげました、キム・ユシン。
大局に立ったものの見方ができる、貴重な男です。
復耶会の六卵亀の文様、かっこかわいいですね。ウミガメですね。
ウォルヤはウォルチョン大師にお辞儀してましたね。
知り合いなのかなぁ。

ピダムは、ひょうひょうとしながらも、どこか怖い思考の男。
俺だったらこうするなーとか言って、結構残酷なことを思いついています。
しかし、洞察力には優れた男でもある。
伽耶人たちが嘘をついていることを一発で見抜くんですね。
この子は、うまく使えばきっとトンマンの役にたってくれると思うわ。
だって、赤ちゃんの頃からトンマンをかわいいな、と思っていた子ですもの。
しかしムンノも、この子の生まれ持った性格を変えることはできなかったのね。
良心がない、とは言わないが、倫理感の薄い男ピダムということなのか。

ユシンとトンマンの関係がもやもやしていて、
なかなか話が進まないなーと感じていましたが、この同盟と私の王宣言で、
関係性がすっきり整理されそうですね。
新章突入!といった感じが楽しみです。
いよいよミシルとの対決が始まるんだなー。



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