59歳「じージ」の癌治療日記

2005年11月、胃がんと診断された3人の孫を持つ59歳男性の治療記録

入院中9.21

2006-09-21 18:15:12 | Weblog

9月21日(木曜日)
ただいま!
昨日退院しました。
今回の入院は痛み止め薬の副作用で、吐き気がひどく大変でした。
詳しくは入院中に記録しておいた内容を今回まとめてブログに更新します。
予定より入院が長引き、ブログも一度に読むには長すぎますが、少しずつ読んでください。
一度に載せられる文字数に制限があるようなので何回かに分けて更新します。

 

8月27日(日曜日)
久しぶりに妻と2人で四谷にある紀尾井ホールに「佐藤しのぶコンサート」を聴きに行った。
体調は完全ではないが以前から予約していたし、久しぶりの妻との外出だし、コンサートなので何とか行くことにした。
こじんまりとした素敵なホールで、周りには上智大学などもあり、時間が有ってもう少し体力があれば周りを散策するといいなと思えるところだ。
佐藤しのぶは日本を代表するソプラノ歌手だが、気取ったところも無く素敵な歌手だ。
何でも錦織賢とは国立音大時代の同級生らしい。
今度、何とか言う歌劇で競演するそうだ。
プログラムはごくポピュラーな歌劇からの曲などで構成されており、あまり詳しくない私でも楽しめた。やっぱり、生は良い。
聴衆はやはり同年代のご夫人が多く、中にはご主人と一緒と言う人も見られた。
久しぶりに心を洗い、免疫力アップになったかもしれない。


8月30日(水曜日)
今日からまた入院だ。
抗がん剤の種類を変えるのでしばらく副作用の確認のため入院となる。
今回は骨転移で腰が痛いせいや、身体のだるさもあり、以前の入院時に比べると自分でも元気が無いのが良く分かる。
入院手続きの後、心電図、レントゲンを撮り、病室へ。
病室で血液検査、設備の説明等を受ける。

夜、主治医の先生からこれからの治療についてのっ説明を受ける。
腰や背中の痛みに関しては、一度整形外科の先生に見てもらうこととなった。
痛み止めの薬も今飲んでいるものより少し効き目が期待されるモルヒネ系の薬を飲んでみることにした。
抗がん剤はカンプトとシスプラチンという2種類を今度は使うそうだ。9月1日(金曜日)からの投与となる。2種類とも点滴投与らしい。
癌研ではシスプラチンとイリノテカンという薬を使われるでしょうと言っていたが、少し違った。
いずれにしても早くみぞおちの痞え(つかえ)と腰の痛みを取って欲しい。


8月31日(木曜日)
昨夜は初めて腰の痛みで何度も目が覚めた。
今までは起き上がる時に痛い程度で、寝ているときの痛さはそれほどではなかったが、昨夜は我慢できないほどであった。
早速、朝の回診に見えた先生と看護師にその旨伝えると早速今朝から痛み止めの薬を飲むことになった。
早く効いて欲しい。


9月1日(金曜日)
今日は大変な1日だった。
朝起きてお風呂を覗いたら空いていたので、入院して初めてシャワーを浴びることとした。
シャワー後に朝食を取ってしばらくしたら、吐き気を催した。
夕べから飲んでいる痛み止めの副作用だ。
しばらく我慢したがどうしようもなくてトイレに駆け込んだ。
朝食べたものを皆吐き出した感じだ。
吐き気止めは「オキシコンチン」と言う薬で、モルヒネとは違うが同様の効果がある薬だそうだ。副作用としては吐き気、嘔吐、便秘が飲み始めに出るそうだ。眠気も出るそうだがこちらは入院中で、眠い時に寝れば良い。
痛み止めのおかげで昨夜は良く眠れたが、吐き気には参った。

9時半過ぎから腰のレントゲンを撮り、その足で整形外科の診察を受けた。
整形外科の先生はまだ若く、知識の蓄えが無いせいか診断結果の話に説得力が無い。
結局何を言われたか記憶に残らなかった。
レントゲンを見る限りでは骨にひどい損傷は見られない、歩くのに辛ければコルセットを使うか?と言った程度の話だったような気がする。
コルセットは寝るのに邪魔だから使わないと言った。

10時からは抗がん剤の投与が始まり、午後の4時半まで6時間半続いた。
抗がん剤2種類(カンプトとシスプラチン)と副作用を防止する薬を一緒に点滴で投与した。

そんな訳で今日は忙しい(?)1日だった。

夜ぐっすり寝るには痛み止めは必要だし、吐き気はいやだし、困ったものだ。



9月2日(土曜日)
今日の朝は吐き気も少し無くなり、朝食のパンも食べられた。
ただ、昼食は3分の1くらいしか食べられなかった。やはり胸につかえたような吐き気がある。
夕食時に妻が来ていたが、吐き気がひどく食べられなかった。
そればかりか食事を見ているうちに気持ち悪くなり、我慢できずについに吐いてしまった。食事前に食べた桃がいけなかったのかな?
妻は心配してくれたがどうしようもない。夕食は食べないまま寝た。
吐いてしまったので脱水症状を起こすといけないので点滴で水分を補給した。
そのおかげでトイレの回数が増えた。
吐き気止めも飲み薬ではまた吐いてしまうので点滴で入れてもらった。
ゆっくり横になっていると吐き気も少ない。夜は9時には寝てしまった。


9月3日(日曜日)
午後2時頃豊橋に住む甥っ子と近くに居る長男夫婦と妻が一緒に見舞いに来てくれた。
妻が言うには「今日は昨日より顔色がいいね」とのこと。
長男は入院中は暇だろうからと今流行の脳年齢チェックのゲーム機を持ってきてくれた。
ちょっとやってみたが吐き気もあってとても集中できない。やはり病気だと自覚する。
しばらくロビーで談笑して3時半頃には皆帰って行った。
今日は吐くことも無く何とか食事も取れたが、それでも半分くらいが限度だった。


9月6日(水曜日)
今朝から痛み止めのオキシコンチンを10mgから20mgに増やした。
腰の痛さや胃のもたれ、みぞおちの不快感を和らげるためと思う。
薬を飲んでしばらくすると全身の気だるさと眠気が襲ってきた。
うとうととしているうちに午前中が過ぎ、お昼ご飯が運ばれてきた。
ご飯の匂いをかいだり、見ているうちにどんどん気持ちが悪くなった。
ついに我慢できずにトイレに・・・
結局昼食は何も食べられなかった。
一気に20mgに増やしたことと、吐き気止めの薬を併用しなかったせいと思う。
看護師さんに頼んで点滴の吐き気止めを投与してもらった。
確かにオキシコンチンを20mgに増やした時は腰の痛みやみぞおちの痞(つか)えは和らぐが、それ以上に吐き気が大変だ。夕方からの薬の量をへらしてもらうことにした。
みぞおちの不快感は痛み止めによって解消はされるが、あくまでも症状緩和であって癌そのものには効いていないと思われる。
それよりも抗がん剤の選定をきちんとしてもらって、癌そのものを小さくして欲しいものだ。今度主治医と話すチャンスがあれば頼んでみたい。
癌研ではイリノテカンとシスプラチンの組み合わせと言っていたが、北里で実際に投与されたのはカンプトとシスプラチンの組み合わせだった。
薬が変わった理由やそれぞれの組み合わせに夜治癒率の違いなども確認しておきたい。
私はまだまだ、痛みを取るだけの緩和ケアーでは満足しない。
癌そのものを縮小させる治療を受けたい。
昨日は薬のダブりがあったり一昨日は新しく追加した薬の変わりに今までの薬をやめなければいけないところをそのまま続けていたりと医者(のたまご、1年生)と看護師、薬剤師間の連絡ミスがあって何となく信頼が薄れてきた。
主治医が真剣に患者に取り組む時間が無く、新米の医者に任せざるを得ない状況に見受けられる。
癌研での治療を本格的に検討する必要がありそうだ。

今日は午後に千葉から親戚のおじさん夫婦が見舞いに来てくれた。
癌研の先生を紹介してくれた人だ。私のブログがしばらく更新されていないので気になって家に電話して入院中だと知ったらしい。わざわざ千葉から自家製のぶどうやなしなど持ってきてもらって本当に感謝感激だ。遠いところをありがとうございました。


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