「銀翼のイカロス 池井戸潤 著」を読んで

ナショナルフラッグとして日本の空輸の発展に尽力してきた「帝国航空」エリート社員と、東京第一銀行と産業中央銀行が合併してできたメガバンク「東京中央銀行」のバンカー、と　憲民党と進政党の政治家の、それぞれの場面ごとの人間模様が描かれていて興味を感じました。

でも私、第二地銀のOBとして、「東京中央銀行」の半沢直樹を中心とした物語に注視しながら読みました。

牧野治副頭取の奥様（妙子）宛の「遺書」から始まり、中野渡頭取の「当行は合併行だ。旧東京第一銀行における不祥事件とはいえ、それを過去の事として片付けるわけにはいかん。そして、誰かが、責任を取る必要がある。」と言葉を残して辞任の覚悟を決めました。

現実の世界と小説上の世界と思い合わせて読んで参りましたので楽しく、面白く読むことができました。