中年スノーボード日記(女)

さよなら30代・・・。

拾ったった

2012-11-06 16:18:04 | 虫と動物
先々週のこと。
いつものようにパートから家まで帰ってきて
車をバックで停めるのにミラーで後ろを確認すると
地面のまだらの砂利になにか違和感が。

あそこだけまだらがでかいな、大きい石でもあるのかな?

石っぽいしそのまま停めてまおうかと思ったが
ちょうどタイヤの通る位置にあるし、
万が一タイヤになにかあったら後悔先に立たずなので
降りて確認しにいった。

そしたらなんと鳥が落ちていた。

鳥!?

まさかの落し物にギョッとした瞬間、
鳥のほうも人間が近づいてきたのにギョッとしたのか
「ジジジ!!ジジジジジ!!」とものすごい大きな声を出しながら
身をよじって逃げようとした。

だがそんなとこに落ちている時点で負傷しているのは明らか、
かろうじて体を持ち上げたものの飛ぶどころか動くことも困難な様子。

「ジジジジ!!ジジジジジ!! (来んな!!来んな!!)」と
近づけば近づくほど必死のパッチで鳴き続ける鳥。

いや、でもそこにおられたら困るねん、だってちょうどそこ
車停めるのにタイヤが通る場所やもん。
「わかったわかった!!襲ったりせーへんからとりあえず落ち着け落ち着け!」
と、あたふたしながら雄叫びをあげる鳥を持ち上げてみた。

「ジジジジ!!ジジジジジ!!」断末魔のようなものすごい声量。
が、しかし体に全く力が入ってない。

と、とりあえず家ん中連れてくか・・・・。

家の中に入ったらすぐに鳴くのやめよった。
目はしっかり開いてるものの体は「死に体」状態。
口元が血で濡れていた。


これムクドリかな?顔がまだらでまだ子供みたい。
しかしこの柄、そら砂利と区別つかんわ。


・・・・・家の中に連れてきたものの 一体どうしたらいいんや?

えーっと、動物病院か?
こいつ今はかろうじて生きてるけど口から血出てるし
かなり危険な状態よな。
でも病院に連れていけばもしかしたら助かるかもしらんし
なにもせんよりはマシか?

自問自答しながらとりあえずネットで最寄りの動物病院を調べてみた。
午後の診察は16時から。まだ1時間以上先だ。

うーむ、まだ時間があるな。とりあえずそれまでは安静にさせておこう。
ちょうどいいサイズのアマゾンの空箱があったので
タオルごとそこに入れてそっとフタをした。(暗くしたほうがいいとネットにあったので)

遅い昼ごはんを食べながらネットでいろいろ調べてみる。
野鳥が落ちてても拾うな、とか書いてある。
飛ぶ練習してるヒナが壁なんかにぶつかって落ちることはよくあるみたい。
脳しんとうを起こしてしばらく動けなくても軽症だとそのうち復活すると。

・・・・拾ってもーた。
だって拾わんかったら車で轢いちゃうとこに落ちてたし、口から血流してたし。
いや、てか、あのとき車降りて確認してよかった~
ズボラこいてそのまま駐車してたら完全に轢き殺してたな。

いろいろ調べていくと各都道府県の野生動物保護施設リストというページを見つけた。
神奈川県には自然環境保全センターというのが、我が家からは車で40分くらいの
ところにあった。(雪山へ行く時の通り道にあった、知らんかった。)

おお、これや!ベストな施設発見した!
でも今日は卓球の練習があって、うちの車 乗り合いで行くから
遅れるわけにいかん。往復1時間半・・・今からやとちょっと厳しいな。

できれば今日生きてるうちに持っていきたいけど、でも・・・
うーん、うーん、どうしよう・・・
うーん、うーん、と、とりあえずセンターの人に聞いてみよう!!
と自然環境保全センターに電話してみた。

取り次いでもらった担当の人に状況を説明すると、その人はとても優しい口調で
ネットに書いてあったこととほぼ同じことを説明してくれて
連れてきてくれればあとはこちらにおまかせ下さいと言ってくれた。

あーありがたい、でも今日行くのはちょっと困難なので今晩はこっちで様子
見たいんですが、家におるあいだ何したらいいですかね?と聞くと

餌は1晩くらいならあげなくてもいいし、お水は飲む様子がなければ
無理に飲まさなくてもいい、体温が下がらないように温かくして、
適度な大きさの箱に入れて暗くしてあげれば、と。
ただ、今の状況からかなり重症かと思われるので1晩越せないかもしれません。
でももしそうなっても決してあなたのせいではありませんから、
と言われた。

なんだか先に私のケアまでしていただいた。


そんなこんなでこの野鳥を我が家で1晩様子を見ることになったのだが
気がつけば記事がめっちゃ長くなっていたので
引っ張るつもりはないのだけど、つづく。