馬頭琴日記

交通事故療養中に還暦を迎えた馬頭琴奏者が、馬頭琴に関する知識を書き遺します

アルゴサン工房・ジャミヤンモデル・レプリカ・2003年

2017-12-03 14:33:18 | 愛器紹介
2003年の夏、北京から国際列車に揺られ、モンゴル国の首都ウランバートルに旅した。
陸路で、しかも鉄道で、国境を越えることの騒動は、いずれの機会にか、紹介したい。

ブルグッド師匠に伴われて、近代馬頭琴の始祖:ジャミヤン先生の自宅を訪問した。
先生は時折り、お土産のウォッカを、細く長いグラスで、す〜っと、美味そうに飲み干した。


1988年頃、ジャミヤン先生の為に、アルゴサン工房で作られた最後の馬頭琴の、レプリカである。


ブルグッド師匠の後に弾かせて頂いたが、手指だけでなく、膝までも震えてしまって、無残だった。


アルゴサン工房の現在の馬頭琴よりも、ひと回り小型で、弾き易い楽器だった。その感想が、ドミトリーを経営していた野口氏から、アルゴサン工房の主催者に伝わり、レプリカが製作され、2003年の年末、私にプレゼントされた。

ジャミヤン先生の手を引いて、学校に通っていた、バトエルデネ師匠に試奏してもらったところ、「少し硬めの音が、懐かしい。レッスン中に間違えると、先の尖った革靴で蹴られたのが・・・思い出された。」そんな感想だった。

ジャミヤン先生の時代には、標準であった、馬の尻尾の弦を張っている。弦を緩めて保管しておくが、ケースから出すと、必ず数本の弦が切れている。

魂柱は、オリジナルと同様に、駒の足の真下に立てている。


裏板に、ジャミヤン先生のサインが、描かれている。


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