神さまは聞いていた

この間、不謹慎的なことを思ったのですが
神さまはちゃんと聞いていたようです。

じゃじゃーん……


猫屋敷みたいなお家に行く用事がちょっとありまして、ええ。

成猫７匹に子猫が５匹。

家の中はものすごいことになっていて
４匹の子猫はどこかに身を潜め
このコだけがおとなしくポツンといたので
「まあ小さい」とトキメキの声をあげました。

でも振り向いたらこの有様で…



お話を聞くと、子猫のうちこのコだけが
母猫から育児放棄を受けていて、他の兄弟よりも体が小さいとか…

目を拭いてあげているけど開かないので
もう失明してしまっているかもとか…

首にもキズがあって、他の猫から噛まれているかもとか…

生活が苦しくて、動物病院に連れて行けないというお話しもありました。




ああ…このまま放置していたら
まだ間に合うかも知れない目が 本当に失明しちゃうかも…
このままこのお家にいても
幸せな猫生を送ることは難しいかも…
他の猫たちは痩せてはいるけど何とかなっていそう。
このコだけがこんな…このコだけが…
このコだけ…この１匹だけ…

「あの、こんなこと言っていいかどうか…
　このコ、預からせてもらっていいですか？
　動物病院に連れて行って、診てもらうようにします。
　預かるというか………新しい飼い主さんを探してもいいですか？」

その方は「ありがとうございます。助かります。」と
快諾してくださいました。


話しがまとまってからドキドキしてしまって。
夫に「またか！」と怒られるかもと思って
ドっキドっキしながらメールしました。

最後に
「怒らないでね怒らないでね
　怒らないでね」
と付け加えました。



それから実家に寄って、箱を抱えていくと母゛が
「何それ？生き物が入ってるんじゃない？」

す…鋭い



そしていつもお世話になっている動物病院へ。

奥さん先生「子猫？どうしたの？」
私「えっと…猫屋敷みたいになっているお家へ用事があって行って…
　　このコだけが育児放棄を受けていて…
　　きれいにして新しい飼い主さんを探そうと思って…」

またぁと言われると思って弱気な私。

奥さん先生「また飼っちゃうんじゃないのー？」
私「飼わないです、飼わないです
　　ちゃんと新しい飼い主さん探します」



体重は300ｇ。
見た感じよりも痩せています。
暴れる元気はあって、私の指を３回噛みました
しっかり歯が生えています

顔を拭いてもらって、目が開きました
ちゃんと見えていて辺りを見回していました
よかった

首のキズにはリンデロンを塗って
抗生物質を注射してくれました。

２～３回/日の目薬と、抗生剤の水薬が処方されました。


症状が治まるまでは、空ちんと明ちゃんは面会謝絶。
手洗いをしっかりすることと、
くしゃみが出ているうちはウィルスが飛び散っているから
このコを抱っこした服で
空ちんや明ちゃんを抱っこしない方がいいということ。

体は小さいけど、生後１ヶ月くらいかも。

ミルクと、離乳食で様子を見ることに。


という訳で、目が開いたお顔を１枚。


家に帰って部屋の大掃除をして、余計なものを出して
ドアにはこんな覚え書きを貼りました。




仮のお名前、どうしようかなー。
さて、また大変だぞう(←実は嬉しい)





再会するために…