*子宮頚癌と妊娠のお話*

妊娠と同時に子宮頚癌発覚。
その後のお話。

♪初めての方は*はじめに*から読んでね♪

お休みしてます

2009-06-05 | Weblog
※こんにちは※

私は現在妊娠中で体調が悪い日が続いているため
更新をお休みしています。

なにか急ぎで知りたいコトがある方は
コメントに残していただければ
なるべく早めにご連絡します。

ではでは

*入院~手術直前*

2009-02-17 | Weblog
退院後すぐ、私は諸事情で実家へ帰っていました。

妊娠初期なのに飛行機で往復

それだけ大変な理由があったわけですが。(後に書きます)

実家から帰ってきて、バタバタと入院準備をし、
翌日から手術のため入院しました。

       *   *   *

入院初日は手術前の諸々の検査。

手術できる体であることが確認され、いよいよ手術当日。

先生がやってきて、手術前の確認。

おっそろし~い様々なリスクについての説明。思わず

そんなハイリスクなら手術やめます~

って言ってみました

先生は、「まぁ究極の話だから。大丈夫大丈夫!」って笑ってましたけど・・


       *   *   *

私は手術前に心に決めていたコトがありました。

それは、もし結果が最悪でも絶対に産む!ということ。

自分が死ぬことより、お腹の命を犠牲にすることの方がこわかったのです。

今考えたら、産む前に自分が死んじゃったら子供も死んじゃうだろうに

とにかく絶対産む!という気持ちでいっぱいでした。

お腹に子供を宿した女性の本能かな。

*ひとまず退院*

2009-02-13 | Weblog
さて

つわりもやっと終わりを迎え、とりあえず退院となりました。
12,3週くらいだったかな~。

次に入院する時は手術です。


私は、諸事情からできるだけ手術をぎりぎりまで延ばしてほしいと頼んでいました。

で、ぎりぎりでも16週のうちには手術をするように言われました。


16週だと赤ちゃんはもう4ヶ月です。


もし、検査の結果で子宮摘出になれば、赤ちゃんを殺してしまうことになるんだ・・・・・


この事が毎日頭をよぎっていました。


そして、「16週」といえば

向井亜紀さんの本のタイトル。

もちろん、すぐに読みました。

妊娠発覚から癌検診で癌が見つかり手術に至るまで

ほぼ同じ状況でした。

そして向井亜紀さんは、16週目に赤ちゃんごと子宮摘出という結果でした。

さらに不安は大きくなりました。


           *   *   *   *


ネットで情報を探しては、子宮癌に対する偏見の言葉がやたらと目に付き
前向きな情報が見つかりませんでした。


子宮癌患者に対する偏見に対して向井亜紀さんも言っていましたが、
私もごくごく普通の青春時代を過ごしていたし、ぶっちゃけて書きますと
性行為にいたっては、初恋の人と、主人の二人だけ!です。


先生曰く、多分5年くらい前から徐々に進行してきたんじゃないかという話でした。

5年前くらい・・体の調子も悪くなかったような。

ただ思いあたることといえば、その頃は夫の転勤で上京してきたばかりで
なかなか環境に慣れずに、ものすごーくストレスを抱えていた頃です。

その頃一度だけ婦人科に行ったことがあります。

ある日、歩くたびに子宮が痛いので病院へ行ってみたのです。

内診をしてもらい、その時は

「キレイな子宮ですよ、卵巣も大丈夫。」

と言われました。

この時、ちゃんと癌検診もしてもらうべきだったかな。


いずれにしても私はおそらくHPVに感染し、

治癒することなく月日が流れてしまったのでしょう・・。


今はいろいろと受け入れられるし納得できます。

しかし、当時はも~

なんでー
どーしてー

でいっぱいいっぱいでした。

*先生の説明*

2009-02-12 | Weblog
ナースステーションで忙しそうな先生をつかまえて

とりあえず今の状況と今後の流れを教えて下さいとお願いしました。


先生は迷惑そうな顔もせず

癌が確認された部分をメモに書きながら簡単な説明をしてくれました。

その説明によると、


・子宮癌検診で、クラスⅣの結果がでた

・先生自身もまさかと思い、内診時にもう一度細胞を取って検査に出した結果
 やはりクラスⅣだった(見た目ではそこまで進行しているように見えなかったそうです。ちなみに私ったらツワリで朦朧としていたので、全く気づいていませんでした・・)


・出産まで待って手術をすることは私の場合無理
 (妊娠中は細胞が活発なのでガンの進行も早く、出産まで待ってたら私の命があやういらしい)

・手術の目的は、第一に病理部分を切り取って、
 癌がどこまで進行しているか組織検査をする事で、この検査結果によって
 妊娠を継続できるか、子宮を摘出するかのどちらかになる。
 もちろん手術で癌が全部切り取れる可能性もある。
 

・手術は赤ちゃんの神経ができあがった頃の15週目に行う


・この癌は主にウィルス感染によるものが多い
 (これは私が、自分の家が癌家系なので遺伝かと質問したから・・)


こんな感じの説明をうけたわけですが・・・

妊娠継続できるか、子宮摘出になるか・・って!!
まさに天国と地獄の差


私の子宮には今、天使の細胞と悪魔の細胞が共存してるんだぁぁぁ
と思いました・・

それにしても、感染って、どういうこと?

もし子宮摘出する方になったら、赤ちゃんはどうなるの?



ぐるぐるといろんな感情がめぐり、この後どうすごしていたか覚えていません。

その日の夕方、面会に来た夫の姿が見えると

涙がどばーっと流れたことは覚えてます。

*再び入院、まさかの告知*

2009-02-05 | Weblog
退院して2日目くらいだったでしょうか、

目覚めた時からなんかこう、不吉な胸焼けが・・・・

そんなハズはないっ。ツワリはもう終わったはず!!


とがんばっていましたが

どんどんどんどん食べられなくなっていき・・

また、ツワリ地獄へまっさかさま


「もう大丈夫です♪」と宣言し退院してきたので

すぐに病院へ行くのも気がひけて、


がんばってがんばって がんばってがんばって

起き上がることさえできなくなってしまいました


退院して2週間後、またまた見かねた夫が病院へ運んでくれました

そしてすぐさま入院。

入院時の検診で体重計に乗って驚き

ツワリ開始から1ヶ月弱の間になんと10キロも減ってました。


      *    *    *    *


2度目の入院も同じく婦人科の6人部屋でした。

また点滴の日々。

そして徐々に食べられるようになり

ずいぶん体調が整ってきた頃。

午前中の回診で部屋に担当の先生が来ました。

点滴用の針を差し替えながら、先生が世間話をするように

なにげなく言いました。

「妊娠を継続できないかもしれない問題がでてきちゃったよ。」

私は、

「は?」 ・・・わけがわかりません。


「子宮の入り口に上皮内ガンが確認されてね。」


え?

が、ガン??



えっ?え~~~~~っ???




先生は、私が混乱している間に

「私、今から学会に出なくちゃいけないから、
質問があったら後でナースステーションにきてね」

と言い残し、去っていきました


思えば・・・

最初の入院初日、検診の時に子宮癌検診をしていたのだけど

ツワリのひどさで、検診の結果を聞いていないことも忘れていました。


とりあえず

ベット周りのカーテンを引き一人になって

自分をおちつかせようとしました。

予想だにしていなかったコトでした。

結婚9年目。もう子供はできないのかもと思ってたところに

やっと来てくれた赤ちゃん。


神様・・・あんまりです


涙があふれてきましたが

とりあえず、先生が学会に行ってしまう前に

今後どうなるのか、話を聞かなきゃ

いてもたってもいられない。

急いでナースステーションへ行きました。




*入院*

2009-02-04 | Weblog
さて、入院初日です。

入院病棟は婦人科、産科も廊下を挟んで同じフロア。

妊娠12週くらいまでは婦人科の病室との事で
部屋は婦人科の6人部屋になりました。

すでに病院の匂いで嘔吐しまくっていた私、
同じ部屋の人たちに申し訳ないのと
自分も気を使うのがキツイのとで
個室を悲願しました

しかし、個室は基本的に術後の要観察の患者さん優先
とのことで却下

ちなみにこの病院、個室は2部屋だけ。
産科も6人部屋&赤ちゃん同室です。

夜中もひと晩中赤ちゃんの泣き声やお産の準備の音が
絶えず、にぎやかでした。

婦人科側の部屋は、子宮癌、卵巣癌、子宮筋腫、子宮外妊娠
流産などの手術をした人が多く、抗がん剤治療も行われていました。

私はというと、一日中点滴です。
ビタミン剤と吐き気止めの点滴でした。

入院4日目くらいから、少しづつ食べられるようになり
一週間もたつとあの吐き気がウソの様に治まって
自己申告して退院となりました。

しかし

担当の先生(←若い女医さん)からは

もう少し入院してたら?
まだつわり終わってないと思うんだけどねぇ・・

と不吉な予言をうけておりました。

でも、食べられる事ですっかり気分よくしていた私は
もう大丈夫みたいです♪と、さっさと退院してしまいました。


先生の不吉な予言があたっていたことなど知らずに・・・

         
               

*つわり開始*

2009-01-31 | Weblog
病院へ行ってから数日。
茶褐色のおりものも出なくなり
体調も悪くないので、順調だわ~♪と思ってました。

憧れだった「初めてのたまごクラブ」をめくりつつ、
すくすく育っていく赤ちゃんを思い、幸せを感じる毎日。

このなんともいえない幸せなカンジが
普通のニンプさんだったら10ヶ月も満喫できるというのに

私の♪しあわせニンプライフ♪は、この期間・・多分8日間くらいで終了

これ以降、激闘の妊婦ライフへと変化してゆくのであります


              *   *   *


激闘の妊婦ライフの幕開け、それは激しい「つわり」から始まりました。


妊娠6週目くらいから、1日中胸焼けがはじまり、徐々に嘔吐しはじめました。

二日酔いのヒドイの・・なんかよりひどい(←わかりにくい)

家中の匂いが気持ち悪い、外の匂いが気持ち悪い、
歩けない、寝られない、食べられない。

そのうち胃液しかでなくなり、胃液に血がまじるようになって
見かねた夫が病院に連れて行きました。妊娠8週目頃です。


病院は例の公立病院。


尿検査をした時点で、ケトンが大量にでていた為
そのまま入院となりました。
そのまま入院っつーても、用意なんて全くしてきていないので
夫が病院と自宅を往復して用意してきてくれました。

夫も私が入院して、安心したことでしょう・・

後に、この頃の私は鬼の形相で
家に帰るのがコワカッタっていってましたから・・

*初診*

2009-01-23 | Weblog
検査薬で陽性を確認してからも
生理痛の様な痛みと茶褐色の少量のおりものが続くので
とりあえず病院へ行ってみることにしました。

私は当時34歳。
高齢出産に近く、なんとなく不安だったので
設備の整った大きな病院にしようと思い
たまたま通院しやすい場所にあった公立病院に行ってみました。

初診だから待つかもなぁとは思ってたけど
やはり2時間半待ち。

待合室は他の診療科と共同スペースで
老若男女がわさわさと混み合っていて
ニンプさんでも座れないほど

やっと呼ばれたと思ったら今度は診察室の前で並ぶことになっていました。
診察室の前で待ってると、ドアの向こうの先生と患者さんのやりとりが丸聞こえ

や、やっぱり産婦人科専門の病院に変えようと思いつつ・・
やっと順番がきました。

診察室に入って初めて先生を見てちょっと驚き。
若い女性の先生でした。卒業したて?ってカンジで(違ったけど)
大丈夫なのかなぁと思いつつも男の先生じゃなくてほっとしました。

後にこの先生に手術してもらうことになるとは知る由もなく・・

            * * * *

内診ではまだ袋らしきものが見えそうで見えない感じ。

でも子宮のかべが厚くなってきていることや尿検査の結果で
妊娠しているのは間違いないみたでした。

気になる茶褐色のおりものについては様子見で。
出血や痛みがあればすぐ病院に来てくださいとの事でした。

もう来ることはないわ~と思いながら病院を後にしたのでした。

(いや、これからタイヘンお世話になるんだけどネ・・)

*妊娠*

2008-12-06 | Weblog
まず!妊娠がわかった時のコトです。


生理予定日
いつものように下腹部のどん痛が始まって
平熱も少し下がり、トイレに行くと茶色のおりものが少々

毎月、排卵検査薬&基礎体温を駆使して
熱心に子作り中だったので
またダメかぁ・・とがっかりしてました。

しかし

時々茶色のおりものは出るものの、
なかなか本格的な出血がはじまらず2日目・・

これはおかしい・・いつもと明らかに違う。
なんだこれ??

ひょっとして???

ひょっとする???

ドキドキしながら妊娠検査薬を試してみると・・・
尿がかかった瞬間から陽性のブルーの線がでてきました


始めたばかりのバイト先のトイレの中でスティックを握りしめ
感動にふるえた朝でした

*はじめに*

2008-12-04 | Weblog
待ちに待った妊娠がわかって喜びもつかの間
妊娠初期の検診で受けた子宮ガン検診で
子宮頚ガンが見つかった



          


・・・って冗談いってるバアイではありません

3年半前のことです。

思わぬ事態にとてもとてもうろたえました。


とにかく情報が欲しくて
ネットや本で探しまくったけど
同じ状況の人の体験談がなかなか見つからなかった。

検索すればするほど、子宮癌に対するイヤな情報ばかり目について
子宮癌についての知識など皆無だった私は驚き、
そして激しく落ち込みました



         *  *  *  *  


今まさに
当時の私と同じ状況で
不安に陥っている誰かの役にたてればと思い、
発覚から手術、その後までを記録することにしました。

どうか不安で眠れない誰かの目にとまりますように!

           &

このブログを目にしてくださった女性のみなさんは

絶対に子宮癌検診を受けて下さいね!!




         *  *  *  * 

※その後、私の場合ですが

妊娠15週の時に円錐手術、そのまま妊娠継続して出産しています。

(円錐手術と同時に子宮の入り口を縛るシロッカー手術をしました)

出産中から出産後も定期的に検診をうけています。