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バンビの独り言

バンビことけーちんの、あくまでも「独り言」デス☆

2013.2.2 「まのび放送局」小出裕章さん独占インタビュー★「核融合」部分について書き出しました

2013-02-03 19:58:45 | まのび放送局
合わせてこちらも読んでくださいっ。
「2013.2.2 小出裕章さん講演@小牧★『核融合』部分について書き出しました(中継「まのび放送局」)」
http://blog.goo.ne.jp/banbiblog/e/7d34f343c31d57f3a72a1e22e0dc5d10


…………………

「まのび放送局http://manobing.com/小出裕章さん独占インタビューの、核融合研究の問題点部分を書き出しました。



※後日、高画質で編集するつもりですが、取り急ぎ「早く聴きたい」って方はYouTubeをご覧ください。
※小出さんが登場するのは12分30秒くらいから。


…………まのび…………

核融合研究所に行って、危うく騙されそうになったというか、安全なんじゃないかという気持ちになって帰ってきたんです。
安全だとか、原発は危ないけれど(核融合は)爆発を起こさないとか、放射能汚染は微々たるものだとか言われると『そうか』って思っちゃうんですよね。

…………小出さん…………

核融合研究所で使おうとしてる道具は「ちゃちなもの」ですよ。
そこで取り扱う放射能の量なんて、原子力発電に比べて問題にするにも足りないくらいしか使わないわけですから、「もちろん爆発は起きませんし、汚染だってわずかですよ」と言われれば、その通りと私も思います。
でも価値のない行為についてはいかなる被害も受けるべきではないと思いますので、私は核融合自身に反対していますし、核融合研究に反対していますので、どんなに少ない危険であっても、それを安全だという言葉で言うべきではないと思ってます。

…………まのび…………

もう一度、核融合施設がどういうもので、何をしようとしているのか、研究者の人はなんでそれを作りたいのかを教えてください。

…………小出さん…………

核融合というのは地上に太陽を作ろうと、それで未来のエネルギー源にしようという試みです。
私自身が核分裂に夢をかけて人類のエネルギーになると思ったのと同じように、核融合に期待をかけている人たちがいたわけだし、今でもいるのです。
もし核融合が実現できれば、かなり長期間に渡って人類のエネルギーを支えることができると思っているのですね。
ですからそのための研究をしたいという人は日本にもいるし、世界にもいる。
核融合を実現させるための様々なアイデアがあって、いろいろな形で研究が進んでいる。
核融合研究所もその一つのアイデアを何とか実現できないかといって、何とか研究してきているということです。

…………まのび…………

(核融合研究所ができたのは)1980年くらいからですか?

…………小出さん…………

たぶん80年くらいじゃないだと思います。

…………まのび…………(20分くらいから)

そのままストレートにいってしまうと、核融合で発電できて、トリチウムなどの人間が回収できないものを出してしまうことに繋がってしまうことが懸念なのですか?

…………小出さん…………

核融合研究所自身は、「核融合という現象を人類の未来のエネルギー源にしたい」というのが大きな目的の一つだと私は思ってます。
ですから、その研究がうまくいくのではあれば「将来は核融合施設を作って未来のエネルギーにしたい」と彼らは思ってるはずだと思いますが、私はそのことに反対ですので、今現在の核融合研究所は、言葉は悪いけど大変ちゃちな道具しか持っていないし、核融合という学問研究自身が未だに基礎的なことしかできないという状況にあります。
核融合研究所が動いて、膨大な放射能が環境に出てくるであるとか、周辺の人が大きなリスクを受けるという風には、私は思いません。

思わないけれど、核融合を人類の未来のエネルギー源にするということ自身には反対ですので、いかなるリスクも引き受けるべきではないと思いますし、むしろ、リスクを与える核融合研究所の方が「大したことない」とか「安全だ」とか、そういう説明の仕方をするのであれば間違いだと思います。

…………まのび…………

実験施設に使われているステンレスの囲いやコンクリートなどが『放射化』することについて、研究所の方は『30年ほどでクリアランスレベルは下回るからリサイクルできる』と。
クリアランスレベルは安全と言えるものなのですか?

…………小出さん…………

基礎的に分かっていただきたいのは、被ばくというのはどんなに低いレベルでも危険がある。
被ばくの量が少ないから安全だ、安心だ、大丈夫だということはまず間違えてる。
被ばくに関してはそういう言葉を使ってはいけない
んです。
被ばくはどれだけの危険があるというきちっと定量的に言うべきものだと思います。

では、そのクリアランスレベルというのはどうやってできたか?
今、日本には原子力発電所がたくさんある。
それは機械ですのでいずれ動かなくなる。
動かなくなった時には原子力発電所自体が放射能で汚れたゴミになるんですね。
猛烈に汚れてるところもあるし、汚染の少ないところもあるけれど、一つの原子力発電所を解体しようとすると、60万立方メートル分のゴミが出ると言っているんです。
建物から何もかも潰すわけですね。
そのゴミを全部「放射能で汚れたゴミ」として管理しようとすると大変なことになってしまう。
お金もかかってしまうので、何とか負担を少なくしたいと思ったんです。

じゃ、どうやったらできるかというと「猛烈に汚染してるもの」「そのまわりのちょっと汚染してるもの」「またそのまわりのちょっと汚染が少ないもの」「またそのまわりのちょっと汚染が少ないもの」というように順番に仕分けをしていく。
そして、猛烈に汚染のあるものは野放しにすることはできないし、厳重にどこかに埋めようというのが今現在の案なんですけど、それぞれの汚染レベルに従って仕分けをしていく。
そして一番汚染の少ないものは野放しにしようと。
「放射能の管理から手を離そう」ということにした。
それが「クリアランス」ということ
なのです。

じゃ、どこのレベルでそれを決めるかというと、たとえば原子力発電所は基本的には鉄とコンクリートの塊です。
それを解体すれば鉄材とコンクリートのクズが出てくるわけですね。
野放しにすればどうなるかというと、クズ鉄屋さんが買って行くわけです。
買って行ったくず鉄をどうするかというと、もう一度溶かして別の製品にして売る訳ですね。
たとえば鉄と言えば、鍋とかフライパン。
フライパンで料理をすると薄くなっていく、要するに鉄が料理と一緒に減ってっているわけですよ。
そうやって原子力発電所を解体してクリアランスされて出てきた鉄材でフライパンができて、それで料理を作って、人々がその料理を食べるとすると被ばくするわけですね。
そのときの被ばくの量を計算する、そして1年間で10マイクロシーベルトを超えないということが計算で分かるなら野放しにしていいというのがクリアランスということなんです。


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