バンビの独り言

バンビことけーちんの、あくまでも「独り言」デス☆

サーカスに思う

2006-05-01 23:07:00 | その他
今日は「木下大サーカス@名古屋ささしまライブ」に行ってきました。
「サーカスってどうなの?動物を調教するってどうなの?」って思いもあったけれど、自分が子ども時代に行ったサーカスが心に残っているのと、娘たちが「サーカス!」(ピータースピア作/ほずみたもつ訳/福音館書店)を読むたびに「サーカス行きたい」と切願してくるので、一度くらいは連れて行っても良いのでは?と思ったことが理由なのでした。

ショーでは絵本に出てくるシーンもあったり、子どもたちは持参してった絵本と見比べて大喜びだった。
それに人の芸はほんとに素晴らしくて、生のステージを見る価値はあると思った。
臆病者の次女は「そんなに高いところに登っちゃだめー」「ねぇ、絶対落ちない?落ちても死んだりしない?」ってヒヤヒヤしてたけど(笑)。

が、大人の私はやっぱりいろいろと思うことがあって…。

昔のサーカス団員は「みなしご」をもらってきて、体を柔らかくする為に「酢」を飲ませたり、過酷な環境を強いていたと聞いたことがあるし、となりに座っていたおばさんは、猛獣ショーを見て「可愛い、可愛い」と連発してた(ライオンをわざと怒らせて牙をむき出しにさせてるシーンでだよ)けど、「この動物たちはどうやって日本に連れて来られたのだろう」「芸ができなくなった動物たちはやっぱり殺されるのだろうか?」…って私はそんなことばかり考えていた。

で、ちょっと調べてみたら、デトロイト動物園の園長さんがサーカスの動物について書いている文章を見つけたのでの抜粋します。

…………

常に移動生活をしているサーカスの動物は、物理的あるいは社会的に適切な環境に身を置くことができない。
トラックや列車での移動、長時間に渡る日常化した拘束―鎖につながれたり、狭い何もないケージに閉じ込められる。
そして厳しいトレーニングやしつけはすべて非常なストレスとなる。

巡業サーカスは当然、自然に近い、安定した環境を動物に提供することができない。
そこにいる動物は自由に動き回るスペース、適切な生活環境、その他を与えられていない。

また、サーカスの動物は、曲芸に必要なトレーニングを始めるために、生まれてまもなく母親から引き離されることが多い。
入場客にかわいい動物の赤ん坊を見せるために、同じ事をする動物園もある。
いずれの場合も、実の親から引き離された子供は大変な痛手を受ける。
残念なことに、サーカスは動物を使うことによって、人間の娯楽のために動物を使ってもかまわないというメッセージを一般に伝えている。

何年も動物について勉強し、また動物の世話をしてきた、そして動物学を教えている人間として、動物はその存在を軽んじるような方法で使用されてはならないと信じている。

象が曲芸を強いられる場合、彼らは本来の姿をこっけいに模倣するものにすぎなくなり、このようなことは動物に対する偏った見方、価値観、姿勢を継続させる原因にしかならないし、個人的には、象(あるいは他の動物)を打つような人間は動物虐待で訴えられるべきだと思う。

動物は曲芸を通して自然な振る舞いを表現していると主張する人々は間違っている。
私は何頭もの野生の象を見てきたが、逆立ちをする象など一頭もいなかった。
このような素晴らしい生き物を人間が道化役者に変えてしまったのは嘆かわしいことだ。
このような方法で動物の個性を示すことが教育になると多くのサーカスが主張するが、これも誤りである。

…………

みなさんはサーカスについてどう思いますか?




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