バンビの独り言

バンビことけーちんの、あくまでも「独り言」デス☆

「いのちをいただく」内田美智子さん講演会に行って来たよ♪

2010-05-16 21:59:32 | 子育て親育ち
今日は小牧市まで、内田美智子さんの講演会に行ってきました。

運転に自信がないわたくし。
公共交通で行こうと思ったけど、乗り継ぎ乗り継ぎで、駅から離れてる。
ネットで地図を見てみたら、私の母校「名古屋造形」の近くではないの!
こりゃ~行けるぜ!と思ってチャレンジしたものの、約20年経った高蔵寺周辺は、えらく様変わりしてたぁ
(つまり、、迷いました。ナビ買った方がいいでしょうかね…)

今日は、マイミクでもある、もりのいえmasan一家にも会えるし、講演会を主催した山田さんにも会えるし、講演と同じくらい楽しみなことがいっぱいだったの。

なんと、前回の内田美智子さんの講演を聴きに来てた山田さん(小さいお子さんがいらっしゃる若いお母さん)が「この講演を企画したい」と思ったところからスタートし、プロジェクトを作り、小牧市長から電報が届くくらい(ビックリ!)の素晴らしいイベントになったのです。
四日市市や、大阪からも、講演聴きに来た人がいたそうです。
本当にすごい!

内田美智子さんの「いのちをいただく」は、私がほぼ毎月小学校で読み語りしている絵本です。
食肉加工センターに勤める坂本さんの実話に基づいた絵本。
ようやく泣かずに読めるようになった本。


今日の講演では最初にこの本を読んでくださったので、会場内、涙、涙でした。

講演内容を共有しましょう。
……………………
◯絵本「いのちをいただく」の坂本さんの講演でのお話。
坂本さんは右手にピストルとナイフを持って仕事をしている。
左手には60ヶ所以上の傷がある。
「傷なんて大したことない。動物は殺され皮を剥がされる。おっちゃんの話を聴いて動物が可哀想だと思えるなら、感謝してちゃんと食べてあげて。
動物だって、お父さんお母さんがいて、楽しいことをして過ごしたかった。命を断たれた動物のために、代わりに楽しいことをいっぱいして」

◯この本を読んだら、子どもは給食を残さなくなる。
でも大人は、先生だって、読み聴かせボランティアだって、親だって、涙を流しながらこの絵本を読むのに、すぐに忘れて平気で食べ物を残したりする。
大人の方が残酷なことが多い(子どもは純粋で、優しい)。

◯(内田さんは助産師)昔は1年に2000人くらいのお母さんが出産時に亡くなった。
一昨年は38人亡くなった。この数字は一見少ないように見えるけれど、38人の家族が泣いたということ。奥さんを見送ったご主人、お母さんを見送った子どもがいたということ。

◯「お子さんが騒がしくなったら会場の外に出てください」というのは、「聴いている大人のため」ではなく「何とかして」と訴えている子どもの気持ちを察して欲しいから。

◯「子どもが騒いでうるさい」ではなく、「子どもの声っていいな」と思う大人になって欲しい。

◯「読み聞かせ」は、聴いている方が癒されるのではなく、読んでいる方が癒されている。

◯「いただきます」「ごちそうさま」は何のために言っているのか?
私たちはお母さんに命をもらって生を受け、たくさんの命をもらって生きている。

◯豚だって人間と同じように「親」であり「子ども」であるのに、豚は1ヶ月しかお乳をあげられない。
霜降りや、肉を柔らかくしたいといった理由でお母さんから離され、配合飼料を食べさせられる。
生んでは乳を離され、種付けさせられる。
豚は子育てすらさせてもらえない。

◯「生」の反対は「死」ではなく「生まれない」ということ。
人はそこにいるだけで価値がある。

◯人は生きるために生まれてきます。
人を愛するために生まれてきます。
誰かに愛されるために生まれてきます。

◯出産に危険が伴う場合、親は「娘を助けてください」夫は「妻を助けてください」という。
でも産婦は「この子を助けてください」と言う。
(親になるってそういうことなんだね)

◯動物の世界で子育てを最優先しないのは人間だけ。
「放ったらかしの子」「ご飯を食べてない子」「抱きしめられていない子」はたくさんいる。

◯子どもは必ず親の手を離れていくもの。小さいうちは、触れば触るだけ喜んでくれる。膝があれば入って来る。どれだけ触っても嫌がらない。
でも、そんな時はあっという間に過ぎていく。今しかないんだよ。

◯3回おしっこをしても漏れない高性能なオムツ。でもホントに替えなくていいの?ボンボンにふくれたままにしておいていいの?
子どもは親にしてもらったようにしかできない。
もし私たちが年老いた時に、24時間替えなくていいオムツが出て来たら「お母さん?24時間漏れないんだから、替えなくていいんだよ」と放置されるだろう。

◯「何があっても子どもを信用してかばえるのは親」しかない。
だけど、親の方が先に死ぬ。
だったら「我慢できる子」「頑張っていける子」「たくましい子」に育てないといけない。
そのことを親が自覚して生きていかないといけない。

◯子どもは3年間、親にオムツを替えてもらった。「あーん」とご飯を食べさせてもらった。
子どもは親のオムツを3年間替えることになるし「あーん」とご飯を食べさせる日が来るだろう。
親もいつか歩けなくなる日が来るよ、自分でご飯を食べれない日が来るよ。
それを子どもに伝える必要がある。
そして自分が持っている知識や技術は、子どもたちに残していかないといけない。

◯子どものつぶらな瞳には何が写ってる?
子どもは自分の姿は見えない。
そこに見えているのは、お母さんがニコニコしてる顔?
父さん母さんが仲良くしてる姿が写ってる?
「子どもを育てにくい」と思っているなら、その瞳に写っているものを考えてみて。
子どもは見ているものを反映しているよ。
子どもの瞳に写したいものは「きれいなもの、幸せな景色+皮膚の感覚(肌のぬくもり)」

◯「育ちの記憶」=「どんな食卓か」
3~4歳児の10%が、子ども一人でご飯を食べている現実。
「うちの子って何も言わなくて」と嘆く親がいるが「言う場所と時間がない」のではないか。
ご飯すら一緒に食べる時間がない家庭には、親子が一緒に過ごす団らんの時間もないだろう。

◯見たこと、聴いたことは全て記憶に残る。
お父さんに「タバコくさい」と言わない男の子の話。
車の中で「タバコがくさい」と言ったら、お父さんが「くさいなら降りろ」と言った。その子は二度と「くさい」と言わなくなった。
親にしたらたった一言の簡単な言葉が、子どもは100%受け止める。
この子は、何か困ったことがあった時、助けて欲しい時にも父親に相談できないだろう。

◯今の時代、「腹のひもじさ」はないが「心のひもじさ」を抱えている子は多い。
コンビニ弁当では、お腹はふくれるが、心は満たされない。

◯内田さんが薦めている「弁当の日」
これは親が作る弁当ではなく、子どもが自分で作る弁当のこと。
親にご飯を作ってもらわないで育った子、親の作ったご飯を食べた記憶がない子が、授乳するために夜中に2回も3回も起きてお乳を与えられるだろうか?
離乳食を作ることができるだろうか?
お弁当を作れるだろうか?
そういった、親にご飯を作ってもらった記憶のない子どもたちが、いま、幼稚園児の親くらいの年齢になってきている。
いずれお母さんになることを想定して「ご飯を作れる子」に育てなければいけない。

◯子どもはお母さんがキッチンに立っていると近寄って来る
だからってキッチンに柵をつけて、テレビやDVDに子守りさせたりしていない?
プチトマトのヘタを取る、レタスをちぎるetc…2才の子でも手伝える料理はある。
人参とピーラーを与えておけば、全部皮になってしまうかもしれないけれど、それをみそ汁に入れれば、人参だって喜んで食べる。
小さいうちの「やりたい気持ち」を受け入れず、中学生になった子どもに「手伝いをしない」と嘆いてませんか?
子どももいずれ20才になる。
子どもが20才になって、親がインフルエンザで寝込んだ時に「ご飯を作ってくれる子」になるか、「おれの飯がないんだけど」って言う子になるか。
……………………

最後、内田さんの言われた
「育児は『打ち上げ花火」』ではなく、毎日の営み」という言葉、本当にその通りだと思う。

どうってことない日常の繰り返し…ご飯を作って一緒に食べて…絵本を読んでお話して寝る。
こんな幸せな時間も、あと数年のこと。
我が子が温かい母親になって欲しいと願うなら、私も娘にそう手本を示さなくちゃって思いました。

最近、ツイッター始めて、パソコンに向かう時間が前より増えたよなぁ。
娘の瞳に、パソコンと格闘する母の姿と、生半可に返事する母の声が刻まれていませんように。
気をつけます。

企画してくださった「ここプロジェクト」のみなさん、本当にありがとう!
素晴らしい講演でした

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