バンビの独り言

バンビことけーちんの、あくまでも「独り言」デス☆

田中優「アフター3.11、どう暮らしたらいいのか 」講演レポート(2012.6.3)

2012-06-03 19:01:02 | 田中優&鎌仲ひとみ
1部「エネルギーの自給を!トクして解決する方法」レポートはこちら。
http://blog.goo.ne.jp/banbiblog/e/120c68cec85a92833ece60b25c18447d

……………2部……………

※優さんにざっと目を通してもらいました。
(私の認識違いがあったらごめんなさい)

今後、福島原発事故の賠償に「40~60兆円」くらいかかりそう。
電力会社は「国が保証すべき」だと言い、国は「電力会社が負担すべき」だと言ってる。
勝俣会長、経団連の米倉会長は「国が払え」と。

今現在、1兆5千億を国費から出して、いずれ返してもらうことになってる。
これは、実質「国営化された」ということ。

(優さんは)「破綻させた方がいい」と思ってる。

銀行が株券、債券を紙くずにすれば、国民負担が減る。
破綻させなければ「税金からカバー」されることになる。

……

原発は「地震に耐えられるように、耐震性を取ってある」と言ってる。
「370ガルまで持つように作ってある」と。

しかし、原発は地震に耐えられるの?

私の過去ブログ。
「地震に耐えられる原発はある? 」
http://blog.goo.ne.jp/banbiblog/e/e826b58ffc89d599d91d8e2b2bd72358

今回の原発事故は、津波が届くまでに放射能漏れしていた。
「1号炉は地震のせいで事故が起こった」のだ。

フクイチは高圧線で、点検中は電気をずっと消費する場所なので、よそから電力を持って来ないと成り立たなかった。
発電用とは別に送電線で(よそから)電気を持って来ていた。

それが倒れてしまったから、電気を送られて来なかった。

チェルノブイリでは、原発事故を起こす20秒ほど前に震度4の直下型地震が起こっている。
「人為ミス」と言われているが、それは後から作られたもの。
(地震のせいで原発が壊れたとバレてしまうと、原発を作れなくなるから)

「チェルノブイリ隠された真実」
http://matome.naver.jp/odai/2130830035767837201

原発は冷却水を取るために海沿いに作る。
チェルノブイリは川沿いに作った。

実は、地震が起こった時、活断層のところに溝がでてそこに川が流れる。
つまり、川は必ず「活断層の真上」を流れてる。

「ダムを作ったら危険な群発地震が起こった」という事例は世界的に見てもたくさんある。

200メートルくらいの高さで作ると、20気圧がかかってしまう。
活断層まで水が届いて活断層を滑らせることになる(=「ダム誘発地震」)。
世界中のどこに原発を作っても危ない。



今回の事故、フクイチだけではなかった。

宮城県の女川原発はメルトダウン寸前だった。


東通原発も危なかった。


福島第2原発では100度を超え、時間との戦いだった。


海外は日本政府の話は信じてない。
海外では「水位が下がって燃料が露出。崩壊熱でどんどん溶け出している。水素が作られ、その水素が爆発したんだろう」と分析されている。

………4号炉の話………

「新年の憂うつ」田中優(2012年1月8日)
http://blog.goo.ne.jp/banbiblog/e/72651f5ec7db26a7b8062cb75f255290

福島原発4号炉、現在、やや傾いている。
もう一回大きな余震があると倒れるんじゃないか、言われてる。
しかし、東電は「傾いていないだろ?」と。


震度6以上の地震が来たら、周囲に人が残ることはできないだろう。
撤収せざるをえず、誰も管理できなくなる。
つまり、「いずれ爆発するのを待つしか無い」状況になる。
「福島~東京までの範囲の人はただちに飛行機に乗って逃げないと逃げ切れないだろう」と海外では言われており、アメリカ政府や国連でも話し合われてる。




優さんは2011.3.15のメルマガ(http://bit.ly/fgEWpa)で、「ヨウ素から避けるように」と書いた。
この頃は、とんでもない被ばく量だった
甲状腺のしこりが、チェルノブイリの30倍出ている。



北海道の泊原発。
「津波で壊れる心配はない」と言われてるけど、この写真を見てどう?


「原発を段階的に廃止」じゃなく、日本には原発は無理だ!

3.11前に定められていたのは「1ミリシーベルト以上浴びてはいけない」だった。
「1ミリシーベルト」を越したところは日本は国土の3%。
つまり、日本は国土の3%を失ったことになる。
ところが日本政府は「1ミリシーベルト」から「20ミリシーベルトまでOK」と、基準の方を緩めた。

(優さんは)「巨大な花や農作物が採れました」と聞くと「放射能が流れてるんだな」とずっと思ってた。
原発が動いてる間中、わずかだけど放射能は流れてる。



チェルノブイリと日本の比較の図。


色が同じなのは「同じ汚染」のところ。
チェルノブイリの方が範囲が広いのは、日本は偏西風が吹いていて、大部分が海に流れたから。
もし陸続きだったら、チェルノブイリと同じくらいの汚染だっただろう。
私たちは、チェルノブイリに学ばないといけない。

チェルノブイリでは、6年目に循環器系、血液系で病気が増えた。
これを日本に置き換えてみるとこうなる。

(2017年くらいからどっと増えるだろう)

だから、「現状で出てないじゃないか」と言って、超汚染地帯に人を帰しているが、5年後に病気が出てくるだろう。
こういうことを知らずに、現地にボランティアで入ったり、ガレキ拡散を「平気」だと言うことは不注意だと思う。
チェルノブイリを教訓に数字を追って見れば分かること。

検出しにくく被害が大きいのはβ線。


「ユーリ・バンダジェフスキー 」は亡くなった方の臓器を集めて徹底的に調べた。
パンダジェフスキーは「放射能をシーベルトで測るのをやめろ。放射線をどれだけ浴びたかではなく、ベクレルで測れ」と言っている。
「病気の発生率」と「臓器に残ってるセシウム量」は比例する、と実績値で積み上げた。
パンダ…のデータは間違いないだろう。

しかし、彼は政府にとって不都合だったから投獄された。
せっかく会議を開いたのに、最終的に公表できなかった。
研究会で発表したデータも一切隠された。
「WHO」は、放射能に関してデータを公表する場合は「(原子力推進機関)IAEA」に報告しないといけない、という密約がある。

隠されてしまったデータを押さえていくには、ロシア語のデータを読むしか無いが、それをやると現状では(原子力を推進したい人)から袋叩きになるだろう。

日本は基準が厳しくなったが、パンダジェフスキーが言うには「1キロあたり、50ベクレル体内に入れたら病気が発生する」と。

日本の新基準。


体重1kgあたりの体内ベクレル量で計算すると、
20bq/kgで心筋梗塞。
10bq/kgで心不全が70%に達する。
膀胱ガンはわずか5bq/kgで出る。

(パンダジェフスキー説)

おそろしい結果だった

体内の放射能と病気は一致する。
こんな基準(日本の新基準)のものを食べたら私たちは病気になってしまう。

セシウムは筋肉に集まりやすい。
心臓(筋肉の塊)は一生もの。
心臓はリズムをちゃんと刻めなくなるから心不全が起こってしまう。

福島では「心臓病」が増えている。
心臓病は、「大人・子ども」関係ない。


膀胱から出て来る尿は一切菌を含まない、きれいなもの。
体内をリサイクルしようと努力するから、セシウムはもう一度還流して腎臓に入ってしまう。
100回のリサイクルで1回しか対外に出て行かない。
100回も腎臓と膀胱に入ってしまう(100倍影響を及ぼす)ので、わずか5ベクレルで影響が出てしまう。

体内摂取量が多いものの方が危険になる。
まずは水、その次は穀物。
摂取する時には「汚染されてないか?」見ないといけない。

関東の子を調べてみると実は3.5ベクレルくらいしか食べてない。
だから、もうちょっと摂取を気をつければ、数値を減らせる!

土壌にカリウムがたくさんあれば、農作物はセシウムを吸収しない。
セシウムは粘土に引っ付きやすく、粘土に閉じ込められると出て来なくなる。



日本は非常にラッキーだった。
火山国だから土壌が粘土層。
そういった意味で、日本はチェルノブイリのよりも安全だと思う。

化学物質や農薬で土づくりをすると、農作物に移行してしまう。
きちんと土づくりをしたところで作られた農作物は、移行係数は下がる。

今は、セシウムは団子状になって埃にくっついて飛んできてるのに、(ガレキ広域処理で)620度くらいで焼却され「塩化セシウム」になると、1個1個バラバラになって飛んでしまう。
そうしたら花粉症用の安いマスクではなく(福島原発の)現地で働いてる人みたいなマスクじゃないと取れない。
つまり、ガレキを焼却してしまうと、危険な状態に戻ってしまう。

放射能は「その土地から動かさない」「燃やさない」が鉄則。
政府は(「200倍」濃縮するからと)100bq/kgから8000bq/kgまで上げた。

木質系のガレキのわずか40bq/kgを焼却すると8000bq/kgになってしまう。

木質系のガレキ受け入れ。
100bq/kgを燃やすと、灰は2万bq/kgになる。
それを燃やしたところではセシウムが「塩化セシウム」になり水に溶けることになった。
水に溶けると、(人は1日1ℓの水を飲んでるから)水がすぐに高濃度になってしまう。

「防波堤をつくろう」という動きがある。
1メートル土をかぶせると放射線は出て来ない。
そこに植林する。
育つのに300年かかる木を植えたら、300年後には放射線量は2000分の1まで下がる。
放射能は時間以外では解決しない。
長くそのまま放置できる状態することが大事。

ガレキ広域処理、焼却はやらないに越したことはない。

現地のガレキは3分の1~4分の1まで減ってる。
「実はガレキ量は少なかった」ということが分かり、現地でカバーできることがも分かって来た。
だから「絆」ということばで受け入れるのはやめて欲しい。



放射能は海の方に流れていった。
ストロンチウムを放出したが、ハワイの方に流れていった。
汚染されてる地域の魚を避けるだけでOK。
(世界中の海が汚染されたというのは間違い)

プルトニウムは水に溶けないから泡に入り、海にぷかぷか浮いてしまう。
肺から吸い込むと被害が一発で出てしまい、とてつもなく危険。
となると、サーファーが危ない。
汚染のある海(福島、茨城沖)ではサーフィンをしない方が良い。

どんどん生物濃縮していく
濃縮された魚、肉、牛乳は極力避けた方がいい。

海洋汚染…
ストロンチウムは身体に入るとほぼ一生出て来ない。

放射線被害に対応する防御機能(※書き起してないのでパワポを読んでね)


昔に比べ、野菜を10倍食べないと栄養価は摂れない。
今は農薬、化学肥料で、工業的に野菜を作っている。
「きちんとした土地」で「きちんとしたものを作り」食べて行くことの方が生産量を増やすことより大切じゃないか。
10倍食べないと栄養が摂れないなら、きちんと作ってる人のものを、たとえ10倍高くても買い支えていこう!
そうすれば、今回の放射能問題を乗り越えていくことが可能だと思う。

今回の事故で出たヨウ素…全てを集めても、実は167gしか出てない。
それがこれほどの汚染を引き起こした。

どんな状況になろうとも「解決策はある」と思ってるし、ぼくは諦めない。




優さんの話、私、毎月聴いてるけど、毎回、新しい話題が盛り込まれてる~!
優さんって…すごいな(しみじみ)。

帰り、豊橋駅で、師匠・優さんと。

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