34.5cmありました。
禁漁間際の9月30日、その日は朝から雨でした。
特にやる事もなく、朝からテレビを見ていたのですが、シーズン最後にと花貫川上流にふらっと出かけました。
川が細いので0.6号のハリスでチョウチン仕掛けです。
餌はもちろんミミズ。薄濁りでした。
藪の下に流し込み、アタリを待ちましたが反応がありません。
「だめか。」と竿を上げようとしたところ、ググイッと引っ張られガボガボッと暴れました。
瞬間、「でかい!。」と思い竿をためて上に行ったり下に行ったり魚に合わせて移動です。
30秒くらいだったか? 3分くらいだったか? 頭が白くなって覚えていません。
弱ってきたところを見計らって抜き上げようかと思いましたが、自分の立ち位置が土手で1m位高くなっています。
0.6号のハリスでは間違いなく切れます。
どうしようかと思いましたが、竿を持ったまま川に飛び込み片手ですくい上げて、土手上に放り投げました。
それまで泣き尺は何匹もあったのですが、
ビタン、ボトン、と暴れる山女魚をみて、生まれて初めて尺物をつり上げた嬉しさがじわじわとわいてきました。
両手でつかみ上げあっちオロオロ、こっちオロオロです。
魚籠を持ってこなかったのでカッパのポケットに入れましたが、ボトン、ボトンと落ちてしまいます。
その足で釣具屋さんに直行し、剥製にして貰いました。
今思えば懐かしい19年前の思い出です。