あざみ野荘つれづれgooブログ

おもに、サッカー関連のコメントを掲載していきたいです。
’78年のW杯アルゼンチン大会以来のサッカーファンです。

最近のテレビより~ globeの曲のこととか

2008-11-07 23:56:06 | ニュース
 小室ファミリー、小室サウンドが世間を席巻していた90年代後半、私自身はちょうど私生活が忙しい時期でもあったので、そのことに特に関心を持ったことも、彼らの音楽を熱心に聞いたこともなかった。なんとなくチャカチャカして、ふわふわした感じだなあという印象しかなく、特に興味もなかった。その特徴があの時代の雰囲気に合致していたのだと思う。小室哲哉氏本人に対しても、その女性との付き合い方や別れ方、あるいはもっとあとの方での、時の政権への曲の提供など”御用音楽家的振る舞い”などに、どちらかと言うと違和感を感じていた。
 
 私は、”溺れている者をさらに棒で叩く”ような趣味はない。人間の性善説も信じている。だから、ここで彼のことを批判するつもりはない。どこかで歯車が狂ってしまってもがいていたのだろうと思う。逮捕された時の表情などを見ると、どこかほっとしているように見えたのは、彼が現在いたところが、地獄のような泥沼だったからではないだろうか。と同時に、そこからなんとか自力で脱出してみせるという自らの才能への強力な自負心も、まだまだ垣間見えたし、今回、報道されているようなことが事実ならば、その原因のひとつに、彼の貴族的な特権意識もあったような気がする。でもそのような性質は、ある程度自らの才能を自負している芸術家には間々見られる特徴であると思う。基本的には、音楽少年、ロック少年がそのまま大きくなったようなひとで、あのシャイで所在なさげな普段の様子と、それに相反するような強力な自己顕示欲とナルシシズムの共存、そして成熟と安定を拒否しているような少年性。そんな彼の存在に、これまで特別の関心を抱いたことはないというか、私の求めているものとは縁のない位置にいるひとだとずっと思っていた。

 今回、彼の逮捕の報道を聞いて、90年代後半に、まだまだ若かった豊川悦司と夏川結衣が共演していたTBSの「青い鳥」というドラマの主題歌がたしかglobe だったということを思い出した。(「Wnaderin` destiny」by globe )で、YouTubeで探して、globeの他の曲も何曲か聴いてみたのですが、globeの曲には、何か独特の暗い雰囲気と切なさがあって惹かれるものを感じた。彼のピアノと彼女の唄とのアコースティックなコラボなどには、彼の純粋さを感じた。歌詞に関しては、余り印象がないというか、外国のアーティストのような哲学性とか深さを感じさせるものは、ざっと見ただけですが、あまりなくて、その軽さがあの時代に合っていたのかなと思ったりしますが、それが現代の主流となっているものと少しずれてきて、そのことに気付けなかったのだろうと思います。彼が重視していたのは、あくまでも、ある雰囲気のようなものでしかなく、それが時代とずれてしまった、雰囲気は流行でしかないから。不易と流行ということで言えば、偉大な芸術には、その両方の要素があると思うけれど、彼の多くの曲は、あの時代の”流行”でしかなかったと思う。でも、globeの曲だけには、それに留まらない芸術性を感じる。

 だから、もし彼に罪があるのならば償わなければならないと思うけれど、このまま、駄目になってしまうのは残念な気がする。

※ココログにドラマ「青い鳥」についての記事を書きました。
 
 それと、筑紫さんの訃報を聴いて、本当にびっくりしています。ニュース23も彼が降りてからは見てなかったです。元気になって復帰されるものと信じていました。まだ信じられないです。


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