アラサーの雑記

日々の思いや出来事の雑記録

セックスサイボーグ

2018-01-17 02:53:34 | 日記
第二の仕事へ向かう足取りが重い。
いつもより早めに家を出た。
家でグダグダしていたらいけない気がして。


いつものように彼とLINEのやり取りをしていた。
「仕事に行くけど気が重い」
思いを吐露した。
「何で?」
「仕事を貰えてお金が稼げるのは嬉しいけど、リアルで満たされてないのに他人と触れ合うのは冷静に考えると寂しいよ」
彼の返信は悲しそうだった。
「仕事で聞く話は純粋に面白いとか楽しいって思うことがあるからそこは多分大丈夫だけどね」
「ならいいけど」
自分の思いを言葉にしていたら、涙が溢れた。
「寂しい気持ちや虚しい気持ちは仕事ではどうすることもできないし、仕方ないよね」
「だから私は、仕事の時はセックスサイボーグになるしかないの」

彼は、やっぱり悲しそうな返信をした。そして、こう言った。
「ごめんね、何もしてあげれなくて」

私も、言っても仕方のないことを言ってごめんね。だけど、寂しい気持ちや虚しい気持ちを抱えたまま仕事をするのは辛いと思った。
裏を返せば、プライベートで満たされていれば、仕事もそこまで辛くない。
私が1年以上続けていられるのも、きっと彼が居たから。


そんなやり取りをした後、私は言った。
「また『会いたい』って言ってもらえるようになったらいいなぁ」
昔のことを思い出したから。「次はいつ会えるかな?」「会いたい」と言っていた彼が懐かしかった。もうあの頃の彼には会えないかもしれない。今は状況も変わり果てた。


彼は、さすがに今年に入って早々の大波乱に疲れていた。
「ゆっくりできるといいなぁ」「まったりしたい」
あまりじっとしているのが好きではない彼がこんなことを言うのは珍しい。
それは私も。
私はしょっちゅう思うけれど、一緒に二人でまったりと過ごせたら…と思う気持ちはいつも以上だった。


触れたいけれど、今は触れられない。次にいつ二人で過ごせるのかわからないし、彼の気分がどんな感じかわからない。彼の気分次第で、触れられるかもわからない。

髪を撫でて、ぎゅっと抱きしめたい。
私はそう思っている。
一緒に寝る時みたいに、彼が私に顔をうずめて、抱き合えるなら。
頬を寄せて、体温を感じられたら。
重たいけれど、私はああやって一緒に寝る時が大好きだから。あの時間は幸せだから。


そう思い、涙を流しながら、私は仕事に臨んだ。
この仕事があるから、余計に彼に触れたいと思う。
だけど、まだこの仕事は辞められない。仕事の時は、私だけど私ではない。
セックスサイボーグ。

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