秋紀 芳慧 (Yoshie Akinori)

声を使った物語の音楽をサンプラーで考えるライブ

今週末のライヴ(2/19、茨木アナーキー)の準備をしようとサンプラーに声のネタをサンプリングするものの、人の声は発した人の個性が色濃く出ていてそれをどうしたら音楽化できるか、考えあぐねます。声のサンプルがPCのものだけではもの足らず、大学卒業後に買ったMDプレーヤーで撮りためしていた録音も引っ張り出してあれこれサンプラーに入れて、あーでもないこーでもないとパッドを叩きます。

音を出しているうちにふと気づくと、あれ?また今まで聞いたことのある音楽になってしまっているぞ、と気づき、自分の知らない、でもいいと思える音楽とは?を考えながら見つける作業。

あきのりからどんな音楽が生まれるか。

 

声は誰かから誰かに、一方から一方へ放たれていて、録音された場所も時間もまちまち、声を出した人も男性女性、年寄り若者といろいろ。これらの声をエフェクターで平均化して声の個性を消していく。

音楽は自由ではなく、楽器の制約、テクニックの制約、音程の範囲、楽器の音色のキャラクター、音量の限界がある。

昔習っていたお能の先生に「あなたの個性を表現したいために能があるのではありません」という話を聞いた。あきのりの個性を表すよりも、ただ新鮮な、ヴィヴィットな音楽。

音楽を作るということは次にどの音を鳴らすかを決めること。鳴っている音を切断して次の音へと変化させる。鳴った音は出した瞬間から減衰する。音の振動はエネルギーとして方々へ散っていき、他のものに影響する。それは人の気持ち、心に影響する。切断された音を紡いで必死に音の流れを生かそうとする音楽が生まれればいいな。それは今誕生した言葉にはならない物語のような、生命力のある音楽がいいな。

 

コロナ禍のせいばかりではない世の中の変化が大きい今、時折胸の内に秘めている話を聞くことがよくある。最近の身のうちに起こった話、誰かから聞いた話、困りごとの相談。それは人から人へと話し手が抱えている物語を語り継ぐように話されているのを肌で感じているあきのりが、過去の音声を使って今の時代を流れる『大きな物語』を音楽化することができれば新たな音楽ができるかもしれない。

 

そんなサンプリング音楽を、あーでもないこーでもないと妄想MAXで100%オレンジジュースとチョコをつまみつつ、兵庫県庁の最上階の展望フロアでサンプラーを叩きながら音楽を作る、まだ肌寒い2月17日の午後です。

 

そんなこんなのを詰め込んだサンプリングミュージックのライヴはいろんな刺激に満ちること間違いなしです。ぜひ聴きにいらしてください!

 

 

 

TaKeshi Musicle Night

2/19 (sun) 

open : 18:00  start : 19:00

charge : ¥1500

musician :

ホンジョウ

Yoshie Akinori

宮崎学

TK NETWORK (kom & TaKeshi)

place : 茨木アナーキー

大阪府茨木市大手町1−3 大手町ビル 四階

 

出演者がPeterさんから宮崎学さんへ変更になりました。お楽しみに。

 

momente#84 "Long Field"

交錯する時間・空間 "long field"ロングフィールドi!

3/21(tue)

open : 19:00

adv : ¥2000 (+drink order)

musician :

Yoshie Akinori

"戸谷小谷" 戸谷肇+小谷ちず子

長野雅貴 +山口ミチオ

place : environment 0g [ zero-gauge ]

大阪市西区南堀江3-6-1 西大阪ビルB1F

 

 

写真は先週登った金剛山から下山中に見た景色で、向こうのお山がなんだが神々しく思わずシャッターを切りました。


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