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サンウ、「野王」インタビュー

2014-04-06 | Weblog

クォン・サンウ「『野王』は時が過ぎても忘れられない僕の代表作」

 

ドラマ『野王』で 韓流スターのクォン・サンウが日本の視聴者と出会う。

パク・イングォン画伯の同名漫画を原作にした『野王 ~愛と欲望の果て~』(以下、野王)は韓国での放映当時、最高視聴率25.8%を記録した話題作で、悲惨な貧困から脱出してファーストレディーになろうとする女チュ・ダヘと、彼女のために全てを犠牲にする男ハリュの愛と復讐・野望を描いた。

残酷な悪女に変身したスエと一層深みを増した演技を見せたクォン・サンウの好演が引き立つ。

韓国で大ヒットした『野王』は 5月に日本でDVD発売を控え、『野王』の主演俳優クォン・サンウがソウル某所でインタビューに応じてくれた。

『野王』への出演を決心したきっかけは?

まずシノプシス(あらすじ)が 本当に面白かったです。女性主人公には 誰が合うかと考えている時、スエさんが思い浮かびました。すると本当にスエさんが出演するという話となり、ためらうことなく出演を決めました。また“ハリュ”というキャラクターが魅力的でした。

かっこいい姿だけを見せる男性主人公ではなく、どこにでもいるような男性でした。誇れるものはない上に足りない部分もありますが、愛する人のためならどこまでも犠牲になれる。

どこにでもいる人間なのに、誰にも真似できないほどの愛する力を持った純情男でしょう。そういった部分が面白かったし、現実にはいないようなキャラクターであるだけに、視聴者の皆さんにファンタジーをお見せできるのではないかと思いました。

『野王』の成功を予感していた?

ドラマを選ぶ時は、いつも成功すると思って選びます。でもうまくいかない時もあります。 

最近、韓国で出演していたドラマもそれなりに安定する作品だと思って選んだのですが、そうではありませんでした。いろいろな部分が噛み合ってこそ成功するようです。
『野王』は競争作品の多い時間帯での放送にも関わらず成功しました。 

同時間帯に他局で放送されていた時代劇は、すでに視聴率20%を突破した状況でした。時代劇の視聴率が20%を超えると容易には下落しないのですが、おそらく『野王』というドラマが持つ力で韓国内視聴率No.1(2013年1月~月火ドラマ枠)という結果を得られたようです。

“ハリュ”は作品の前半・中盤・後半で全て違った感情を見せる。流れが一定ではないので演技も難しかったと思うが、どんな方法で方向性を決めた? 

感情の流れはシノプシス(あらすじ)から分かっていました。 

多くの方が『野王』を復讐劇だと考えていらっしゃるでしょうが、ハリュの立場から見ると『野王』は愛です。 

愛という感情があるので、相手を傷つける復讐ではなく、その人を元の場所に戻そうという復讐だったのだと考えました。 

また、感情コントロールについてはスエさんの助けが大きかったです。ある瞬間には、とても憎く感じるほど演技が上手なので、僕はリアクションしやすかったです。

“1人2役”演技も目立ったが、どんな準備を?

兄と弟の設定がありましたが あまり大きな問題には思いませんでした。

だから演技をどうしようかという悩みはあまりありませんでした。面会室で兄とハリュが対面するシーンはうまく撮れたと思います。

このシーンで感情がうまく表現できたので、視聴者の方もついてきてくださったようです。

現場で1人2役をしっかり区分して撮影するには余裕がありませんでしたが、監督がうまく撮ってくださったと思います。1人2役は『シンデレラマン』で一度経験したことがありました。

以前、もっと大変な1人2役をしたので、容易に演じられたようです。

凄絶なほど純情な愛を見せたハリュ。彼がチュ・ダヘに望んだ愛は何だったのか?

一瞬の間違った選択のせいで、状況的に悪い方向へと進み続けることがあると思います。

ハリュには、その間違った選択によるダヘの“破滅の果て”が見えたのでしょう。

僕がハリュならそうだったと思います。彼女が戻ってこなくても関係なく、破滅へと進むことを止めたかったようです。

復讐というより、元の場所に戻るための努力をしたのだと考えます。

作品の後半はハリュの復讐が明快に描かれておらず、視聴者もクォン・サンウ本人ももどかしがっていた。それを自ら表現したが、作品が終わった今は結末に満足している?

ドラマが多くの方に愛されたので、それに応えるエンディングを望みました。

今は満足しています。撮影終了直後は、作品に対する愛情が濃く残っていたので、インタビューではいろいろと話したこともありました。

当時は結末に もっと強い復讐や感情的に衝突するシーンがあったら良かったと思い、その部分が少し心残りではありました。

では、クォン・サンウが考える痛快な結末は?

もう一度、僕の元に戻ってきてほしいと思います。それが当然なことだと考えますし。

自分が愛する女性なのですから。彼女の悪行よりも彼女が他人の横にいる姿を見るほうが苦しいのではないでしょうか?

ハリュの感情は結局のところ愛ですから。ハリュには毎瞬間、そういう感情がありました。

チュ・ダヘを苦しめようと思っても、背を向けると心が楽にはならないのです。愛しているから。

そんな感情がハリュの中心にある感情だったのです。そんな男は他にいないでしょう(笑)。

スエやユンホ(東方神起)ら共演俳優との演技の呼吸は?

スエさんの演技がとても素晴らしく、共演者として助けられました。

劇中では、心から愛する人として実際に和気あいあいと撮影しましたが、ある場面ではとても冷酷な演技だったので、本当に憎らしく思いました。

“他の俳優が演じても、この感じが表現できるだろうか?”と考えるほどでした。それゆえスエさんの精神的な苦労は深刻でした。

ドラマ人気は高まりましたが、良いイメージはなく全国民を怒らせたので…終わってから考えると、同情しました。

打ち上げで「お疲れ様」と言うと彼女は泣き出しました。辛かったようです。女優としての苦衷が感じられました。今後もまた、これほど素晴らしい女優と演技できるだろうかと思います。

ユンホは本当に可愛らしい弟分です。今も連絡を取っていますが、先日も東方神起がカムバックするのを見て、激励のメールを送りました。歌手としてあんなに高い位置にいるのに、とても謙虚で礼儀正しく、優しい弟です。

海外でも愛される韓国ドラマが持つ力は何だと思う?

韓国ドラマは撮影スケジュールが厳しいですが、それこそ韓国ドラマの力だと思います。

放送に穴を開けることなく、全員が睡眠も取れずに撮影して…。どの国にもないシステムでしょう。しかし、そうやって撮影する楽しみもあります(笑)。

映画の撮影現場に行くと、心も楽になるし完成度も高いので良いですが、苦しい時もあるドラマ撮影現場の雰囲気が懐かしい時もあります。全員が忙しくて苦しい中で撮影し、終わった後にはやり遂げたという達成感がありますね。

もちろん、視聴率が良かった時の話です。そうじゃない時は大変です。

先日、韓流が10周年を迎えた。クォン・サンウも“韓流”で大きく活躍したスターの一人として、その意味も格別に感じるように思うが?

僕にとって韓流とは“ラッキー”。幸運だと思います。

以前に比べると韓流ブームの勢いが落ち着いたと言われますが、日本に行く度に ファンの方からの愛を感じます。

辛い時も嬉しい時も、変わらず僕のファンでいてくださいました。

“果たして、僕は自分の好きな人にここまでできるだろうか”と思うほど『野王』のハリュのように多くの愛をくださいました。30代になって少し成熟した気持ちで振り返ると、有り難さを一層大きく感じます。

大変な時もありますが、1年に一作品はドラマに出演したいと思う理由がここにもあります。

日本や中国など海外ファンに僕の存在を広めたのがドラマでしたし、ドラマを見て僕を待っていてくださるので「ファンの皆さんに良いドラマをお見せしたい」という…その理由が一番大きいようです。

良い作品に出会い、皆さんに応えたいという心です。

クォン・サンウにとって『野王』という作品はどんな意味を持つか?

私が出演したドラマには結果が良いものも悪いものもありましたが、私のプロフィールを振り返って見た時、視聴者の皆さんから多くの愛を受けた作品が3つ思い浮かびます。

『天国の階段』『レディプレジデント~大物~』、そして『野王』。

この3つのうち、最も新しい作品です。

時間が経てば忘れられる作品も多いでしょう。でも『野王』は時間が経っても記憶に残る作品だと思います。