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豪州アボリジニ 犯罪率は高く、低所得で短命

2007年06月07日 | 社会
アボリジニ 犯罪率は高く、低所得で短命
  政府調査 白人との格差浮き彫り

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【シンガポール6日勝木晃之郎】
 オーストラリアの先住民族アボリジニが、白人に比べ犯罪率が高い上に所得も低く、概して短命であることがオーストラリア政府の最新調査で分かった。欧州から入植した白人に迫害された過去を持つアボリジニの低い生活水準は以前から問題視され、歴代政権が手を打ってきたが、なお改善していない実情が浮き彫りになった。
 同政府によると、二〇〇六年に収監されたアポリジニの人数は六年間で32%も増えた。犯罪率は白人やアジア系の約13倍で、「貧困や失業、教育の不足が犯罪率を押し上げている」(政府)という。遺伝的な特性からアルコール依存症にかかりやすい人が多いことも影響しているもようだ。
 実際、アボリジニの平均収入は白人などの約半分。十五歳以上の四割近くが障害や病気を患っており、平均寿命(〇七年、男性)は五十九歳と白人などに比べ十八年も短い。長い間、白人の迫害を受けた上に、都会生活になじめないことが主な原因との見方が強い。
 約十年前に30%だった失業率が現在約13%に下がるなど一部に改善は見られるが、生活指標の多くが悪化した地域もある。この結果を受け、野党・労働党は「教育を充実させれぱ、若いアボリジニも就業機会が増え、生活が改善する」と政府に早急な対策を求めた。



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