オーロラ特急    ノスタルジック旅日記 

旅好き、歴史好き、鉄道好き、クルマ好き、カメラ好きの団塊ボーイが社会科見学的な旅を続けます。

信州の旅 上諏訪温泉、片倉財閥がつくった日帰り天然温泉の片倉館

2015年08月15日 | 長野
高島城の見学を終え、諏訪湖畔を歩き、片倉館へ向かいました。片倉館は富岡製糸場で知られる片倉財閥の2代目片倉兼太郎が造った地域住民のための温泉大浴場です。

諏訪湖

8月15日は諏訪湖の花火大会です。早くも前日から場所取りが始まっています。

諏訪赤十字病院。こんな立派な病院があるなら諏訪に住むのも悪くはないと思いました。病室からも花火は見えるのでは。

諏訪市の木かりん


湖畔の遊歩道

遊覧船はくちょう丸乗り場

露店が準備中

片倉館の駐車場入口



片倉館の完成は1928年(昭和3年)、設計は森山松之助。森山は台湾総督府などの官庁建築、両国公会堂、新宿御苑台湾閣などの建築を手がけました。

片倉館の入口。入浴料は650円です。浴場はローマ風の風呂で、浴槽は深く湯量が多いのが心地よかったです。千人風呂と称していますが、1000人は無理でも100人は入浴できそうな広さです。2階には休憩室・食堂があります。

片倉館の会議棟


2代片倉兼太郎顕彰碑。片倉財閥は諏訪で製糸業としてスタートし、富岡製糸場を経営していましたが、戦後の集中排除法で解体されました。戦後存続会社となった片倉工業は繊維・アパレルの会社、婦人靴下「キャロン」のブランドで知られていました。一時自転車やオートバイも生産していたそうです。東京・京橋にレトロな本社ビルがありましたが、老朽化で解体されました。
さいたま新都心にあるコクーンシティは以前の片倉工業大宮製作所の工場跡地です。コクーンとは繭のことで、片倉工業の元となった事業を表わしています。片倉工業は現在では各地にショッピングセンターを経営し不動産業が主たる事業です。
歴史マニアには片倉といえば仙台伊達藩の片倉小十郎が有名ですが、仙台の片倉家ももとは諏訪の出身です。来年の大河ドラマは「真田丸」です。真田幸村・大助の父子は大阪夏の陣で討ち死にしますが、幸村の次男は縁戚の仙台片倉家に匿われ、その後、真田家を再興し幕末まで続きました。


片倉館会議棟。見学には事前予約が必要です。




隣接する諏訪市美術館。戦前は片倉財閥の私的博物館でしたが戦後諏訪市に寄贈されました。九段会館や愛知県庁、名古屋市役所と同様の帝冠様式です。前前都知事がいうところの「銭湯のような建築物」です。

会議棟の側面


会議棟の裏面



浴場棟の裏面。銭湯には煙突は付き物ですが、片倉館は温泉なのにどういうわけか高い煙突があります。

美術館の正門

片倉館の正門


上諏訪駅のホームから見える観光看板

青春18きっぷのポスター。今シーズン初めて見つけました。今回は私の懐かしき駒ヶ岳と大沼です。


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