atelier葉月のイベント情報

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atelier葉月からのお知らせを紹介します!

水栓レバーデザイン②・・・竹皮と木苺

2015-01-13 17:18:24 | Weblog
昨日は成人式でしたね。

成人になられた方々、おめでとうございます。
みなさんの可能性がどんどん広がっていきますよう。
そして、それぞれの方がご自身の活躍の場をしっかりと
歩んで行かれますよう祈っています。

もうとっくに成人式を迎えられた方にとっては、
20年前はどんな年だったでしょうか?
20年間はどんな年月だったでしょうか?
そして、これからの20年は・・・
新年こうして振り返ったり、思い返したり、先のことを考えたり、
そうするのにも、この日はとても大切な日なのかもしれませんね。


さて、前回もお伝えしたレバーデザインのこと
今回は竹の皮と木苺の写真の種明かしです。



こちらが元の写真。
竹の皮を何枚も重ねて、自然と丸まった姿を生かして形作り、
そこに、木の皮をはがしたものも入れ、そこからまるで生えて
出てきたように、生き生きとした新緑の葉を出した木苺を挿したアレンジ。

その一部を切り取り



木苺の葉の生き生きした姿を見せるように

そして、もっと切り落として



そして、そしてもっと削ぎ落として



葉っぱの先からお水が流れる様子を想像してみてください。
とっても新鮮で美味しいお水が流れ出てくれるような気がしませんか?

この竹の皮と木苺のきいれな緑の葉のデザインは
少し土の香りのする場で自然に流れる水を汲む。たとえば・・・
岩の合間から流れる清水。
そう・・・
「岩ばしる垂水の上の早蕨の萌え出ずる春になりにけるかも」
のイメージです。

今回もまた脱線しますが、
小学校の頃に訳も分からぬままに万葉集の何首かを暗記をしないといけなくて、
とにかく何回も唱えて、「コモヨミコモチフクシモヨ・・・」とか
「アマノハラフリサケミレバ・・・」とか呪文のように言っているうちに
なぜかこの志貴皇子の歌を「イワバシル タルミノウエノ ワサラビノ
モエイズル ハルニナリニケルカモ」と覚えてしまい、先生に
「ワサラビ」とは何事!!「さわらび」です!と、しっかりお叱りを
受けたことを今も鮮明に覚えています。
そのせいあってか、忘れられない歌になり、随分たって大人になってから
意味を知り(お恥ずかしいことですが)とてもとても大好きな歌になりました。
この歌に触れると春を想い、爽やかな情景が目に浮かび、何とも言えない
気持ちになれます。

水栓レバーにそんなとても爽やかで自然の中で味わうような空気感を
プラスできたら、どんなに素敵かなと思ったのです。
水道管から流れるお水ですが、日本のお水はホントきれいでとても
ありがたい存在です。水道水を「石ばしる垂水」と想像してみるのも
ちょっと気持ちの贅沢時間です。

想像してみてください、それぞれ60種類のレバーデザインで
みなさんの水栓との世界を! 

ここでまた少し脱線ですが・・・
竹の皮と木苺はそんな、とても爽やかなイメージです。
で、前回はラナンキュラスやウーリーブッシュやスカビオサの本質をという
お話しをしましたが、ラナンキュラスのアップはとても妖艶なイメージ
ありませんか?



みなさんのイメージがどんどん膨らんで楽しんでいただけたら何よりです。
60種類の中から、みなさんのお気に入りを見つけていただいたら
是非お知らせくださいね。
このブログ、みなさんからは書き込みできないので・・・
メール(info@atelier-hazuki.jp)にお知らせいただけましたら幸いです。


60種類ご覧ください!
↓↓
株式会社三栄水栓製作所様のホームページ
こちらから
『60th with 60Desgin 』SUTTOスペシャルモデルのご紹介
をクリックください。(ゼブラ柄の水栓の写真のところをクリックです)


現在発行されている
「モダンリビング」218号 別荘特集2015 や
「商店建築」12月号にも
『60th with 60Desgin 』SUTTOスペシャルモデルについて
掲載されています。

☆新年号のこちらにも(掲載誌、前回より追加です!)
「カーサブルータス」2月号
「コンフォルト」2月号
に掲載されています!!

また脱線ですが・・・
「コンフォルト」2月号には、旧朝香宮邸(東京都庭園美術館)の記事も
掲載されています。アールデコの様式がそこここにあり、その中でいろいろな
展示をされて、催しされているものと美術館そのものとに何度行ってもいつも
感動させられる、本当に素晴らしい大好きな美術館です。
是非ご覧ください!
「コンフォルト」の中ではラリックのガラスもランプも廊下も壁や・・・詳細に
写真が載っています。アールデコがお好きな方は必見です。
脱線ついでに、東京都庭園美術館、桜の時期は本当に素敵です。
いつもながら、門から森の中を歩むような気分で進むと旧朝香宮邸の建物が桜の
花に包まれているような姿で出迎えてくれます。
目黒の駅からほんと近くなのに大都会の中とは思えない静けさと植物(木々)の
優しさを感じられる美術館です。昨年にリニューアルされ、新館ができたようで
お庭がどんなになったか、新館はどんなか、近いうちに伺いたいものです。



次回は昨年12月に挙式された方のブーケをご紹介したいと思います。
お楽しみに!







水栓のレバーデザイン①・・・ラナンキュラス

2015-01-07 19:02:13 | Weblog
みなさんお正月休みも過ごされ、
そろそろお仕事や日常の生活に戻られた頃でしょうか?

今年は元旦から寒い日がつづきますね。

お正月のお花、松や梅や金色の竹や・・・を毎日眺めていると
その中の梅の花がとてもかわいい5枚花弁をきれいに広げて咲き、
何とも清楚でとてもいい香りを楽しませてくれています。
外は寒い毎日ですが、梅の花が春を告げてくれています。

さて、水栓のレバーデザインのこと
今日はラナンキュラスのお花アップの方についてお話しします。



元はこの花束の写真なんです。
この写真以前にもこのブログにも登場しています。
ガーベラにラナンキュラスにアルストロメリアにスカビオサに
ウーリーブッシュに・・・
さてどの部分を使ったか、おわかりでしょうか!
パズルのようですね。



まずはこのサイズに切り取ると、もうおわかりでしょうか。



この部分がレバーデザインに!

ラナンキュラスの花びらの重なり、花芯の何とも言えない表情、
それにかぶさるガーベラの花びら。
そしてグリーンのウーリーブッシュ、本当にウールでできた
タッセルのような質感。
少しだけ、スカビオサ・ブラックの花びら。

全体の分量の中のラナンキュラスのオレンジ色の分量、
ウーリーブッシュのグリーン、そしてスカビオサの深い色。
色のバランスも考え抜いて。


お花(植物)の美しさは、もちろん全体の姿もそうですが、
その部分部分にも見せられる箇所がたくさんあります。


ドイツの学校でのある日のテーマは
「この花の本質をどうすれば表現できるか考えましょう。
花びらをもいで並べても茎を均等にカットして並べても良いのです。
さあ、あなたはこの花の本質をどう表現しますか?」というものでした。
もう何年も何年も前のことですが、常に心の中に頭の中にあります。
実際に花びらをもいで並べたり、茎を切り刻んだりは、
好んですることはありませんが、花(植物)と相対するとき
いつも考えます。見ます。見つめます。
ここがキレイ、ここが何とも言えず魅力的、ここに胸キュン。
そして、このキレイさや魅力を表現したいと思うのです。
奇をてらったデザインでなく日常の花束やアレンジの中にも。

(少し脱線ですが・・
そういう意味でお花の仕事は胸キュンの連続です。
でもついつい、あたりまえになってしまう。コレが怖い!
いつもいつもフレッシュに植物の魅力を感じていたいと願っています。)

このドイツの学校でのテーマ「アブストラクト」は
今回の水栓デザインの際にも頭の中で大活躍してくれました。
写真を切り取る作業をする際にも。


(また少し脱線しますが・・
みなさんも是非、お手元にお花がある時、いろいろな角度から眺めて
みなさんの胸キュンをさがしてくださいね。
お花一輪、お気に入りのグラスに入れて飾るだけでも。
葉っぱ一枚置くだけでも。
きっと楽しめることと思います!)


そうして、私の感じる胸キュンを写真から切り取ったのが
この水栓のデザイン。


そしてここからがまた楽しいのです・・・

この水栓だと、
洗面台に何を置く?石鹸を置く?香りのもの?
洗面台にお花を置くとしたら?何の花?グラスは?器は?
近くのタオルハンガーには何色のタオル?

もう想像力がグングン膨らんで膨らんで大変です。(笑)
以前のNHKの朝ドラのセリフではありませんが、
「想像のつばさ」が日々楽しみをたくさん膨らませてくれます。

また脱線していまいましたが、

みなさんも水栓のデザインが変わったら、お気に入りのデザインに
なったらと楽しんでみていただけたら何よりです。


「朝一番に向かう洗面化粧台、好きなデザインに囲まれて一日のスタートが
きれたら笑顔が生まれます」と株式会社三栄水栓製作所の広報の方。
日常のあたりまえになっている空間に笑顔が生まれるお気に入りをプラスする!
そんな楽しみを創造・想像できること、なんて素敵でしょう。
いろいろな分野の方のデザインが60種類!!ぜひ是非ご覧ください。

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掲載されています。
こちらも是非ご覧ください!


次回はもう一つの
竹の皮と木苺のデザインのお話しを。
お楽しみに!






2015年 あけましておめでとうございます!

2015-01-01 15:17:45 | Weblog
新年あけましておめでとうございます

2015年 平成27年 ひつじ年 ・・・

お正月、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

昨年はいつもにも増してバタバタのうちに過ぎてしまいました。
たいへんお世話になっている方々や、
いつもこのブログをご覧いただいている皆さま、
本当に一年ありがとうございました。

こうして今年も新年のご挨拶をさせていただけること何より嬉しく、
今年もうんと頑張って、植物を通して喜んでいただける機会が
増えるように励んでいきたいと思います。
今年もどうぞよろしくお願いします。



今年の年賀状はこのコロンとしたバラとラナンキュラスの写真で
ご挨拶させていただきました。
何とも言えない花色と花の表情にうっとりしてしまいます。
何枚も重なる花びらの様子、首をかしげるような花顔、
それぞれに表情豊かたで、ふんわりとしたまあるい印象、
皆さまにあたたか~い新年をお迎えいただけたらと選びました。

皆さまにとって今年もよき一年となりますよう・・・
どうぞ、健やかにおすごしください。


さて、前回の予告編でご案内させていただいた水栓のレバーデザインのこと
少しお話させていただきます。

日々、植物をアレンジしたり、植物で装飾したりしている中で、
見入ってしまう時があります。魅入るというのか・・・ほんとその美しさに
ふと時が止まるような・・・
そんな思いを伝えたくて、最近はアレンジした作品の全体像もですが、
部分部分のアップ(花顔のアップ)を写真に残しています。
それらは、最初何かの折に眺めて楽しんでいるだけでしたが、
そのうちに年賀状やカードや名刺に使うようになり、
そして、それらを使って何かできないかな・・・と思っていた時に
株式会社三栄水栓製作所様の60周年記念行事として
従来から作られているとってもモダンでカッコイイ水栓にデザインを
という公募があると伺い、親友からの勧めもあって、何点か応募しました。


日頃見慣れた水栓、朝顔を洗うとき、キッチンでお水を使うとき、
何気なく使っている(お世話になっている)水栓に、植物の生き生きした
表情をプラスできたら、どんなにお水を使うシーンが楽しくなるかなと。
お気に入りのものを身近に置くことで味わえる幸せ感を水場にもと。
かわいいグラスに花一輪はよくやるけれど・・・違った形で。

それがです。

株式会社三栄水栓製作所の広報の方のコメントも素敵なんですよ。
「朝一番に向かう洗面化粧台、好きなデザインに囲まれて一日のスタートが
きれたら笑顔が生まれます」とのこと。
日常のあたりまえになっている空間に笑顔が生まれるお気に入りをプラスする!
そんな楽しみを創造できること、なんて素敵でしょう。
老舗企業さんなのに既成概念にとらわれず、いろいろな分野の方のデザインを
60種類選ばれています!!ぜひ是非ご覧くださいね。

株式会社三栄水栓製作所様のホームページ
こちらから
『60th with 60Desgin 』SUTTOスペシャルモデルのご紹介
をクリックください。(ゼブラ柄の水栓の写真のところをクリックです)


遅ればせながら、今回の最後になってしまいましたが、
株式会社三栄水栓製作所様60周年おめでとうございます!!


次回にも、
もう少し詳しくお話ししたいと思います。
水栓デザインとお花について第二弾お楽しみに・・・