Songs of the Days Passed

日々の出来事、心に思うことをつれづれなるままに・・・

今夏のきんぎょの思い出

2007-09-29 17:52:33 | 雑記

ああもうすぐ9月も終わっちゃうよ・・・
しかし秋のテンプレートに変える前に、これだけは書いておかねば!

ワタクシは、金魚が大好きです。

このgooブログを選んだのだって、涼しげに泳ぐランチュウのテンプレートがあったからなのだ(過去の記事参照)。今年の夏に今使っているこのデザインが出たときは、ああ本当にgooにしてよかったと心から思った。しかもオランダと琉金と頂天眼の三つ巴!!ああシアワセ・・・

子供の頃の金魚すくいに始まって、ずいぶん長いこと金魚を飼っていたけど、ここ数年はなかなか飼う環境が整えられず、泣く泣くガマンの日々。それが、今年はなぜか「やっぱり金魚飼いたいぞ~」熱が再びふつふつと沸いてきたのだった。
ふるふる、しっぽふって泳ぐあの赤いおサカナに癒されたい!

そんな思いから、夏休みに入るとまず江戸川の金魚祭りに参戦。

 

すんごい人~道行く人はみんな金魚ぶらさげてます。
 
  
 

こんなに金魚がいるのに、ほんとうにちゃんと世話できるのッと妹に諭され、泣く泣く金魚に別れを告げました・・・しくしく。
代わりに金魚風船を買って帰りました。



夢破れた私は、その後せっせと本屋に通い、金魚の本を眺めることで報われない思いをなぐさめるしかありませんでした。

そんな中手に入れた今年のヒット。

『きんぎょ』
(高岡一弥・久留幸子著、ピエ・ブックス)



この本は、ずいぶん前から知っていたものの、いつもパラパラめくって結局買わずにいたのだが、とうとう買ってしまった。
ハードカバー、385ページもあって、金魚の写真、金魚をモチーフに使っている美術品、絵画、詩、果ては岡本かの子の『金魚撩乱』が丸ごと載っていたりする、超豪華本。
すごい見応えなんだけど、金魚と関係のないページも結構あるのが難点。赤白のストライプとか、黒いうずまきとか、向日葵や芸者さんの写真とか・・・デザインとしておもしろいかもしれないけど、きんぎょの本には金魚だけでいいのだ!

『金魚80品種カタログ』
(杉野裕志・佐藤昭広著、どうぶつ出版)

    

これこそは今年最大のヒット~
中国産や新種の珍金魚の写真が盛りだくさん~~
この本のすごいのは、金魚の日本伝来と普及の経緯、有名な金魚作出者、遺伝の仕組みなど、あまり取り上げられない事項にもページを割き、わかりやすく紹介しているところ。特に遺伝研究については、グッピーを例に持ち出したりしてかなり詳しく述べられている。そして奥さんにナイショで購入したという自慢の金魚グッズもこれまた珍品揃いでおもしろい!

こんなことにうつつを抜かしているうちに、今年の夏も終わろうとしています・・・


人生いろいろ

2007-09-27 19:43:33 | 雑記
今日もドイツ語の翻訳。
オペラのキャスト表を訳しているのだけど、
公演にはいろんな国の人が出ているので
読み方がよく分からない人名が結構ある。
今日もMathieuという人名(フランス)が出てきて
読み方は「マチュー」でいいのか確かめたくて
あれこれ検索していたら、

この1年の間に
家事と仕事と子育てを両立させながら海外でドクターとって
会社やめて独立して
ベルギーからドイツに移り住んで
離婚して、再婚して、子供生んで、
前夫は亡くなりました。
(今の夫の名が「マチュー」であった)

という壮絶な人生の人がいた。。。
ついその人のブログを過去に遡っていろいろ読んでしまった。
でもそこには、どよーんと淵に落ち込むのではなくて、あくまで「生きていかなくては」という決意に満ちた文章が綴られていたのが印象に残った。

ありふれた日々にも何が起こるかわからぬもの。
どんなに落ちくぼんでも、ポッキリ折れてしまわないしなやかさを常に持っていたい。

翻訳の楽しみ

2007-09-19 02:08:39 | 雑記
急に翻訳の仕事が入った。

大学時代に縁あっていくつか仕事をさせてもらったことがあるけれど、多くは英語の原文に日本語訳をつけるものだった。今回は初のドイツ語翻訳の依頼。

ドイツ語からここ数ヶ月離れていたので、大丈夫かなぁと思いつつ、外国語から日本語をひねり出す作業は割りと好きだし、オペラ座の歴代劇場支配人や上演作品のリストの訳出ということだったので、さして大変な作業にもなるまいと軽い気持ちで引き受けることにした。

ふたをあけてみたら、1週間で30ページの原稿を訳さなくてはならなくて、しかもかなりのイタリア語が!しかもちゃんと文章になってる~。ひぃひぃ言いながら訳す、訳しまくる。オペラのタイトルや人名、劇場の名前は日本語表記の裏をとっておく必要があるので、時代の愛器インターネットを駆使するが、「これでいけるだろ!」という確証に至るまでには検索の的を変えながら何度も調べなおさなくてはならない。単語を入れて、日本語の情報がなかなか得られないこともままあって(ほんとはこれがほしいのに!)、世界の音楽マニアたちのホームページを渡り歩きながら、ひねり出すべき言葉をまさぐる日々。

間の悪いことに、今週末にオーケストラのコンサートがあって、この3連休は宿泊なしの合宿の勢いで日中ほぼ練習拘束状態。睡眠タイム返上でやっていたら(それでもまさにギリギリ状態だったのだが)、連休の最終日の午後コマの練習なんかは、指で押さえてる弦と違う弦をバリバリ弾いたり、指揮者が何かのたまっている時にも何度か頭をガクっとやってプルト隣りの人をビビらせたりしていた。
締切直前であったこの3日間、日中練習、帰ってから少し訳し、少し寝て、丑三つ時にまた起き上がって、訳したり寝たり起きたりを繰り返しつつ朝を迎え、練習までの間、生活のために必要な全てをほぼパソコンの前でやりながらひたすら訳し(どこかの作家のように尿瓶を部屋に持ち込むまでには至らなかったが)というのを続けて、ついに今日、もうバイトのため家を出なければという5分まえにとりあえずの完成をみたのであった・・・

しかし、こうやってパラッパラッと辞書をめくり、チャカチャカチャカポンッと検索にかけ、むっ、とややあって訳語を考えていく作業は、やっぱり楽しかった。
異なる文化、歴史を背負う言語で表現されたことをこちらの言葉で何とか再表現しようとするのだから、無理があるのは当たり前だけれど、それでも100や200訳していれば、1個や2個はぴたっとはまる訳というのができたりして、そういうものはオリジナルの意味を伝えつつ、それがそっくりそのままではなくて、それにプラスアルファの何か、あるいはもととは違った方向から与えられた新たな意味の可能性を伴って、移植された先の言語の中でもヴィヴィッドに、しっかり再生して息づいているのを感じ取れるものだ。そのようなときは、自分が普段何気なく使っている言葉というものが、ぐっと四方に広がっていくような、わくわくとした高揚を覚える。

語学教育を有意義なものにさせるかどうかは、こうした経験をいかに与えていくかということに左右されるといってもいいかもしれない。
もっと訳をさせてみればいいのだ。教科書に載っているようなつまらない例文ではなくて、自分の好きな文章の一部でも、歌のフレーズでも、マンガのせりふでも、たった1文でいい。和英作文なら、知っている構文を駆使して訳してみる。難しければ、原文の雰囲気により相応しい単語を探すだけでもいい。英和なら、とにかく自分にしっくりくる日本語を探しながら訳す。単に「英語」「日本語」の枠を超えた、個人の持つ言語感覚を磨いていく授業をすべきなのだ。本当は、コミュニケーション能力育成のために、早期英語教育を・・・云々、なんかより、もっとこういうことを改善してったらいいのにと思ったりもする。だって結局は、言葉を探していくことで表現することを覚えて、表現することがコミュニケーションにつながっていくのだから。

こういうこと、高校のときのサークル志記で話していた記憶があるなあ。友達のかっしーは、"express(表現する)=ex(外に)+press(押し出す)"ってことなんだから、自分から中にあるものを押し出して表現する、人に伝えるっていうことをやっていかなきゃコミュニケーションは成り立たないんだというようなことを言っていた気がする。

言語感覚がどうとか言っているのに何とも方向性のない文章になったが、久々に翻訳漬けになったおかげで、いろんなことを考えたり思い出したりした3日間だったのです。
やっぱりもっと世界の言葉を勉強せにゃあなあ。


芸祭2007

2007-09-11 09:04:07 | 音楽
日曜日には所属しているVOICE SPACEの芸祭公演があって、私が脚本を担当した朗読劇『子守唄よ』(10月21日サントリー小ホールで上演)のダイジェストを上演しました。
ポスターは妹が作ってくれました。

お客さんの反応は上々、何より自分が楽しく舞台で声を出すことができて、思い出に残る公演になりました。

この団体は、言葉を声に出すことの楽しさおもしろさを再認識できた場であったので、その活動のとりあえずの集大成ともいえる10月の公演で自分が演奏できないのが、ちょっと残念・・・
でも、自分が聞いておもしろい演奏は他人の耳にも何かしら響くはずなので、今回は創り手の側に加わって、この舞台を支えたいなと思います。

その朗読劇は、通し稽古も始まって、やっと舞台の全体像が見えてきたところです。
しかし、まだまだ中也の詩のリズム、声に出して読む心地よさ、日本語の詩の美しさ、強烈さをお客さんに味わってもらうには遠いなあという感じ。
これから演者のみんながどう言葉と音楽を掘り下げていってくれるか、楽しみです。

信じたきゃないが

2007-09-04 12:08:48 | 雑記
もう9月!

昨日はサークルの中核にいる人々とかつてない毒を撒き散らしあい、すっきりしたと思いきや何だか今日は調子がイマイチ。
こんなときはオルガン弾きに行きましょと思って母校の森へ、オルガン弾いたけども、やっぱり音が荒れて仕方ない。
うーん人の思いが交錯しているかなぁ。

いろいろやらなきゃいけないことが迫ってくるこの月をいかに乗り越えようか・・・