酔っ払いのたわごと

酔った勢いでの意見
というか酔わなければ書けないかもしれない内容

周波数特性だけ論じてもネェ

2007年01月20日 | Weblog
こんな記事を見つけた
若者にしか聞こえない音 ~聴覚はけっこういい加減?~

 この記事中のリンクにある17kHzは若者でないと聞こえないそうな。
 (私のPCに接続された環境ではスペック上17kHzはまともにでないので聞こえている音がソースの音なのかどうかは区別できなかったのだが)

 でもこの記事の記述にはちょっと違和感を覚える。
 音質を周波数特性だけで論じているから。

 いわゆるデジタルデバイスで出力される音なんて、周波数特性以前に歪みやらS/N比やらでもともとがかなり汚い音なんだから。お金をかければ良いモノはあるけど流通しているモノの圧倒的な部分は聞こえれば良いといった程度の音質で、セールストークも機能面が主であることだし。

 CDがベストとは言えないけれど、入手の容易性や、聴取環境のコストを考えるとCD全盛の時代をピークに平均的な聴覚というのは退化しはじめているのでは無いかと私は感じる。

 目的によってはiPodやMP3プレーヤーは非常に役に立つし、私も利用している。
 しかしこれらの音質は議論する内容のものと捉えることはできない。
 趣味の問題なので別に音が汚いから実生活に困るわけではないのだが。

 ただ、趣味としては私は本当は原音を聞いて楽しみたい。ウッドベースの胴鳴り等、生でこそ心地よい音が聞けると思う。そうそうコンサートに行けるわけもないのでCD等で聞くことになるのだけれど。
 ポップス系のコンサートは汚いPAを通じての音しか聞けないので、音を聞くためには行かないけどね。

 話を元に戻すと、この記事の筆者もあまり原音を聞かないのだと思う。ただ、こういった観点からの記事で世間の音楽環境が音質にいい加減になっていくようで少々寂しい。
 音楽ソースの録音を含めて、耳のいい人が少なくなるとこれから出てくる音楽ソースやデバイスが手頃な値段では入手できなくなりそうな気がする。
 音楽ソースもデバイスも作り手の耳が悪ければ良いモノはできないだろうから。

 ちなみに記事中のNHK技研のレポートであるけれど聞こえるか聞こえないかの実験であって心地よいかどうかの実験ではない。意識して聞こえなくても心地よさとして感じる場合があると思うのだけれどどうなのだろうか?
 あと、実験に用いた機器の組み合わせと特性も気になる。高域と低域で違うアンプをつかったりしてバランスが悪かったりするし、実際に耳に入る音の特性が私には読み取れなかった。


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