あらせ日記

 長浜町の肱川河口に向かって冬場
 霧が流れ出す自然現象「あらせ」を中心に日々の写真を載せています。

<春の雨滴が出来た南天です>

2006年01月31日 | Weblog
2006年1月31日AM7:00現在雨 10.7℃ 東北東4m/s 1023.1hPa
暖かな雨が降っている穏やかな朝です。
今日は庭の南天の実についた滴の画像を載せてみましたが、
1月も終わりですので節季で言う立春と節分について述べてみます。
立春とは、二十四気節気の一つを言いますが大寒に次いで太陽黄道経緯度が、
三百十五度に達する時を言いますが太陽暦で2月4日頃にあたります。
この日から数えて八十八夜や二百十日などの呼び方が有ります。
八十八夜とは昔の野良仕事で茶摘みの時季を迎えて積み頃を言い、
蚕の桑取りや稲の苗代作りなどの目安に使われていました。
二百十日とは九月一日頃にあたり晩稲の開花時季に来ることで、
台風災害の予報と備えに対する心構えをする意味で使ったようです。
又この立春の前日を節分と言い季節の変わり目としての「せちぶん」で、
立春・立夏・立秋・立冬の総称を狂言で表す風習があります。
鬼に口説かれた女が鬼をだまして隠れ蓑や打ち出の小槌を奪い、
鬼は外、福は内と豆をまいて追い出す狂言から来ていて、
悪病悪疫を払い招福の行事へと伝わって今も続いているようです。
   今日のお天気は回復して晴れるでしょう。


<今朝からの雨で露が出来た数寄屋詫助です>

2006年01月30日 | Weblog
2006年1月30日AM7:00現在雨 10.4℃ 東北東2m/s 1027.3hPa
細かい雨が降っている気温の高い朝です。
今日は久々の雨で濡れている椿の画像ですが、
旧暦の事について述べてみたいと思います。
1872年(明治5年)の太陽暦採用以前に使われていた暦を、
旧暦と呼ぶのですが未だに神事や農作業の時季を示す上で、
重要な役目をこなしていて仕来り事には欠かすことが出来ないようです。
昨日の1月29日は旧暦で言うお正月にあたり近くの粟津森神社では、
初詣ならぬ参拝が始まっていて3が日は元より4日目には、
神楽が奉納されることになっておりお年寄り達が集まっていました。
太陽暦で言う新暦の現代の暦は たかが100年の歩みでしかなく、
旧暦での歴史は深い意味を持っていると同時に信仰の中枢であり、
神との関わりを密接にしていて安心というやすらぎなのかも知れません。
ここの田舎に置いても伝統文化の継承が行われないまま、
明治生まれのお年寄りが亡くなられていなくなってしまい、
伝承しなければならない貴重な文化が消えないうちに、
少しだけでも民話や民謡、伝説を世代に残さなければなりません。
   今日のお天気は雨でぐずついた天気でしょう。

<何度も咲いてくれている冬桜です>

2006年01月29日 | Weblog
2006年1月29日AM7:00現在晴れ -2.9℃ 南6m/s 1028.5hPa
昨夜から風が止んで晴れて可成り冷え込んだ霜の朝です。
今日は暮れからぽつりぽつりと咲いている冬桜を紹介します。
供養のつもりで昨年植えた冬桜なのですが、
一輪そして又一つと暮れの初め頃から咲き始めています。
何故この桜にしたのかこの桜でなければならなかったのかは別にして、
この桜の咲き方や寒くても咲いてくれたり長い期間に渡って咲いてくれます。
小説の本のタイトルにしたいとも想っている「冬桜」なのですが、
品種は山桜と豆桜の雑種のように推定されています。
一重咲きで小降りの花で薄い白桃色で淡い彩りをしていて、
咲き始めは11月頃と有りますが一度雪が降るくらい寒くなってからです。
寒い北風が吹きすさむ頃に咲き始めると言われ初冬に咲き出して、
4月頃に残っていた蕾が全部咲いてしまいます。
少し話しているだけでも多くを話したくなるこの桜の感性を、
一度にパート賑やかに咲く桜と同じ扱いにしたくありませんでした。
何か我々にメッセージを伝えようとしているかのような咲き方をしてくれる、
この桜で有ったことに感謝したくなり又、出会えた事を喜びたいです。
   今日のお天気は晴れのち曇りでしょう。

<真冬の日和に開いてくれた勲章菊です>

2006年01月28日 | Weblog
2006年1月28日AM7:00現在曇り 2.7℃ 北東10m/s 1023.5hPa
雲の多い風が吹き抜ける寒い朝です。
今日は年中咲き続けて勲章のようなガザニヤを紹介します。
一年を通して花が咲き続ける花も少ないのですが、
このガザニアは暑い夏にも寒い冬にも枯れないで、
頑張って生き続ける強い植物ですが花が開くのは、
日中の晴れている時にだけしか開きません。
此の所の小春日和が続いている昨日の姿ですが、
昼時の一時に見せてくれた別名を勲章菊と呼ぶように、
勲章のような花を開いていました。
菊科で、学名:Gazania ガザニア属の、ガザニアとは、
アリストテレスなどの本をラテン語に翻訳したギリシャ人で、
Gaza ガザさんの名前に由来して付けられたようです。
南アフリカが原産地で、明治の末に渡って来たと有ります。
夏の暑い日にも花を閉じてじっと耐えていますが、
寒い日にも花を閉じてしまいます。
植物の持つ感情表現を我々ももっと理解できるし、
植物だけにしか表現出来ない方法があることも理解したい。
   今日のお天気は晴れで風が多少吹くでしょう。


<冬日に屁糞葛の実が意地らしい>

2006年01月27日 | Weblog
2006年1月27日AM7:00現在晴れ(霧) -0.7℃ 南5m/s 1019.4hpa
霧が掛かったあらせの冷たい朝です。
今日は奇妙な名前の葛の話です。
屁糞葛(へくそかずら)と言うこの葛と夏にはいろいろと厄介になっていて、
恨みがましく思う植物ですが名前を聞いてなるほどと頷けるようです。
夏の庭に毎年蔓延って庭木にまつわりつく厄介な存在なのですが、
綺麗な実を実らせているし花だって見ようによっては美しいとさえ思えて、
名前を付けたであろう昔人の心憎い想いと重なります。
茜(あかね)科で、学名:Paederia scandens ヘクソカズラ属の、
Paederia パエデリア は、ラテン語の 悪臭 
と言う言葉が語源になっていて、
scandens はよじ登ると言う意味があるようです。
毎年夏にこの葛と戦って奮闘しているのですが臭いにも、
蔓の纏わりにも手を焼いていました。
今年もこの蔓との戦いの予感を感じるとと同時に、
この蔓も庭の同居人であることの愛着を想います。
  今日のお天気は晴れで時々曇りでしょう。

<庭の鉢植えの桜草が真冬に元気です>

2006年01月26日 | Weblog
2006年1月26日AM7:00現在晴れ -0.3℃ 南4m/s 1025.9hPa
冷え込んで寒い穏やかな朝です。
今日は昨年の暮れに植えていた桜草(プリムラ)が、
綺麗に咲いていましたので紹介します。
この季節に咲いてくれる花を探して暮れにプランターに、
移植して置たプリムラですが霜にも負けず庭を飾ってくれています。
桜草科で、学名:Primula polyanths サクラソウ属の、
Primulaプリムラは、ギリシャ語で primos 最初という意味が語源で、
早春の始めで他の花より先駆けて咲くことに由来しているようです。
ようやくと梅の開花発表が有りましたが今年は例年よりも遅れていて、
家の梅の木もまだまだで一週間くらいは咲きそうに有りません。
水仙と共に咲いているこのプリムラですが色鮮やかな咲きっぷりで、
他にピンクやブルー色も有るようで春中咲いてくれるようです。
早春に咲く花は貴重で庭を明るくしてくれますが、
種類や品種も限られて少ないのですが中でもこのプリウスや、
他にパンジー、ビオラ、ストックなどが庭で咲いてくれています。
   今日のお天気は晴れの小春日和でしょう。

<今朝の穏やかな肱川の流れ風景です>

2006年01月25日 | Weblog
2006年1月25日AM7:00現在晴れ -2.4℃ 南4m/s 1028.2hPa
薄く雲がかかって晴れた冷え込んで霜の朝です。
今日は肱川の風景からこの川の話をします。
満潮に近い時間帯で水を川幅一杯に満たしています。
今日は氷点下の朝となり白く霜がかかった風景になりましたが、
風の無い穏やかな流れの川面がみられました。
何時も観察する柴の柿早からの画像ですが、
何の変化もなくいつもの姿を見せてくれています。
日本中央構造線の真上に当たるこの場所が、
川となって存在している事実を複雑に思います。
壮絶な地殻変動の活動が遠い昔に起きていたのも、
いたると事の痕跡によって実証出来ますが、
意外に事実が解明されていないのも残念なことです。
普通の浸食活動だけで出来た川で無い事の事実を解明することが、
これからの地質学の分野を研究する上に置いても重要であり、
地殻変動のメカニズムや活断層と地震の究明と予知に必要であり、
今後の研究成果を期待したいところです。
   今日のお天気はくもりの天気でしょう。

<土佐水木の花芽が大きくふくらんでいました>

2006年01月24日 | Weblog
2006年1月24日AM7:00現在晴れ -2.7℃ 南7m/s 1026.5hPa
快晴でかなり冷え込んで氷点下の厳しい朝です。
今日はもうひと月あまりで息吹いて花が咲いて来そうな花蕾の話です。
春を待ちわびている花蕾ですがこの蕾は10月頃のまだ暖かい頃に、
出来ていてじっと冬の寒さを耐え過ごしているのです。
紅葉が終わると同時にこの花芽を作って準備をしている植物の、
凄い力を感じますし不思議さも魅力に思えてなりません。
枝の節々に葉より先に黄色の花を咲かせるこの土佐水木ですが、
春の到来を知らせる花としても人気が有るようです。
土佐水木とは高知県が原産地であることから付けられた名前で、
九州の霧島山系に自生している霧島水木や日向水木は同属のようです。
ミズキとは水木と書くように普通の木に比べて樹液が多い事から
名前の由来になったと有りますが私はこけしとの出会いからでした。
この水木がこけしの材料にされているのですが、
一般に山水木と呼ばれている原木が使われているようです。
加工がしやすく艶が有って木目が出なく仕上がりが綺麗な事が、
最大の要素だと思われますが原材料の不足は深刻なようです。
こけしの収集をしていますが年々大きなこけしを、
見ることも少なくなって来たように思えてなりません。
   今日のお天気は晴れの良い天気です。

<植物の不思議な造形美で百合の殻です>

2006年01月23日 | Weblog
2006年1月23日AM7:00現在晴れ 2.7℃ 北北東10m/s 1023.3hPa
空風が舞うからりと晴れたやや冷たい朝です。
今日は植物の神秘について述べます。
植物が持っている能力の偉大さに目を疑いたくなるような事が有り、
感心するとともに感動を与えられる事も多いと思われます。
花の美しさもそうですが実が実るための殻もそうです。
幾何学的な配列を計算しても現在の工学的な工作方法では、
基本的に限界が有りますし計測すら不可能にちかいと思われます。
この画像の殻は鉄砲百合の種が飛んでしまった後のものですが、
種を遠くまで飛ばせてばらまけるように実に良くできていると思われます。
よく観察すると分かるのですが風が吹くと長い茎が揺れて、
中の薄い円盤状の種が一定の回転をしながら飛んでいきます。
この百合の茎の長さは60cmほどの長さでしたが、
風で揺れるときに殻の中に空気の流れを起こすようで、
殻の外の風の流れにあおられて種が舞い散るようになっていました。
植物自身が身につけた技なのか神が与えたのかよく分かりませんが、
優れた自然の現象をうまく取り入れた能力だと思います。
  今日のお天気は晴れていい天気です。

<庭の水仙が咲き始めました>

2006年01月22日 | Weblog
2006年1月22日AM7:00現在曇り -0.8℃ 南4m/s 1016.3hPa
夜半より冷え込んだ霜の冷たい朝です。
今日はお隣の側に毎年咲いている水仙が咲き始めたので紹介します。
美少年と言う名前にちなんで付けられたとされる水仙ですが、
この季節に咲く花としても王者的存在で季節を代表する花でしょう。
一千種に及ぶ品種がすでに登録されているようでして、
地中海や北アフリカ地方が原産地のようですが特定はされていません。
分類は12分類に分けられていてこの画像の種類は、
トライアンドルスと呼ばれている房咲きでいくつもの花が、
幾つか集まったように咲くのが特徴のようです。
色については黄色と白が基本になっていて黄色だけの水仙は有りますが、
白だけの水仙は有るのですが花芯だけは黄色が残ります。
球根と種とで増えていくこの種の独特の繁殖力で、
辺り一面が水仙だらけになってしまい水仙の名所も各地に出来ています。
日本に渡ってきたルートははっきりした資料はありませんが、
シルクロードを渡り中国から人が持ち帰り伝わったとされる説と、
中国から日本海を海流に乗って漂着して沿岸に自生したのが、
始まりだとも言われていまして日本海側の沿岸に、
多くの自生地が有るのも頷けるような気がします。
   今日のお天気は晴れの良い天気のようです。