あらせ日記

 長浜町の肱川河口に向かって冬場
 霧が流れ出す自然現象「あらせ」を中心に日々の写真を載せています。

<あらせ日記写真展を開催します>

2010年10月12日 | Weblog
2010年10月12日Am7:00現在晴れ 17.4℃ 南5m/s 1015 hPa

今日は写真展の紹介とご案内をいたします。
長くあらせ日記Blog(ブログ)をご覧くださいましてありがとうございます。
最近は真新しい記事もなくて載せる機会が有りませんでした。
ある日のこと山荘画廊の井上高明先生から開催の案内を頂き日記写Blog真展
を開催することとなりました。
井上先生は中学時代の恩師で美術と習字、そして社会科を教えていただきました。
何度かグループ展を開催させていただいておりましたが、私個人の展覧会はこれが
初めてになります。開催会場ではネット接続をして数台のパソコンで展示写真以外も
全てがご覧頂けるようにしたいと思っています。
現在では映像文化の多様性と表現方法の革新で写真展も様変わりで方向性を
模索しないといけないのでは無かろうかと常々考えさせられますが、インターネット
の普及に伴いリアルタイムの画像と動画を個人が配信して自由に表現できることに
感動と少しの達成感を感じることができました。
開催日時     

          ☆平成22年11月2日(火)~7日(日)
          ☆午前10時00~午後5時(最終日は4:00まで)
          ☆場所 山荘画廊 (臥龍茶屋の2階)
                       大洲市大洲398

<山の樹木にあらせで出来た霧氷です>18/9:15

2010年01月21日 | Weblog
2010年1月21日Am7:00現在晴れ 13.9℃ 南4m/s 1011hPa
早朝から南風が吹く異常に暖かい朝です。
今日は18日氷点下朝の霧氷光景と冬あらせを解説します。
大きな高気圧に覆われた大洲盆地は氷点下2.2℃まで下がって地表面に
真っ白な霜が見られ車のウインドガラスなどがちがちでした。
冬あらせの特徴は、氷点下になった風では水面からの蒸発霧が発生しにくい
ことがあり沸き立つような光景が見られないようです。
この日も川面からの霧の発生は見られないし上空の霧も僅かでした。
大洲盆地での上空霧も殆ど見られなく視界が開けていました。
状況と原因を説明しますと、この18日の夜半の僅かな風が観測されていました。
風があると基本的に霧の発生は少なくなり、地表面だけが放射冷却により
直接冷やされて霜となり気温も氷点下2.3℃まで下がって冷気だけが流れます。
夜半の風がなくて放射冷却現象が起きたときは、霧が発生しますので霧に
遮られて地表面では霜の発生は起きなくて氷点下にもならないのです。
夜半の冷え込みが始まったときの状況で決まりますが、一筋の帯状に発生する霧が
とても重要な役目をしてこの状態を維持する気象条件を必要とするのです。
部厚く成長した霧の層は冷たくとても重くなり蓄積され、さらに圧縮されどんどんと
気圧を上げ、とさされた鞴(ふいご)の先にあたる河口で一気に吹き出します。
東圧線の配置図形状で大体の状況が判断できますが、四国の真上か西日本一帯の
真上に楕円状の等圧線が現れる状態を見て判断します。
この18日の朝はこれらの条件を満たさなかった代わりに、冬あらせの特色で
霧氷が見られたわけでロマンを求めるもの達への贈り物なのか神に感謝です。
   お天気は異常な暖かい日和も終わって下り坂の雨そして寒波へ。

<近年で最大規模の冬あらせです>1/19 8:25

2010年01月20日 | Weblog
2010年1月19日Am7:00現在晴れ南 0.2℃ 1033.6hPa
今年最初の大きなあらせが出現しました。
長らく掲載を休んでいましたが、今年は珍しい事柄を
ボツボツと少しずつ載せて往こうと思っています。
今日のあらせは大きな高気圧に覆われたことによる、
2007年11月25日以来となるそれに準ずる規模のあらせでした。
昨日の天気予報で日本列島を大きく覆い尽くし等圧線も安定した
大きな饅頭のような形をしていたのと、中潮で満ち込みと言う
何年に一度かの好条件でしたので出掛けて観測することが出来ました。
潮位はあいにくと大潮ではなくて中潮でしたが、満潮は10時頃になる満ち込みで
海水温度は漁師さんの魚探の記録で12.8℃気温はおよそ氷点0℃でした。
18日の朝は氷点下2.6℃で上流の山々であらせによる霧氷か付いていましたが、
今朝は氷点下までにはならなかったけれど手が悴む寒さでした。
河口の大橋の上では風速が12㍍を超える強風でカメラを支えるのがやっとで
町中側からの撮影は霧が多すぎて視界が出来なく断念しました。
画像の撮影地点は沖浦側の河口先端からになりますが、海水温度と気温差が
大きく河口水面の全体から霧が発生して壮絶な光景になりました。
この日の特徴は沖合での発生は少なく河口での発生が異常に多く、太陽が
昇ってからも長く続いてこの後11時頃までこの光景を見ることが出来ました。
日頃漁師さんの情報をいろいろ寄せていただいておりますが、
昨年暮れから突然の寒波でしけた日が多くあらせの出現も例年ほどなかったし
規模も大きくなかったと話してくれました。
突然の冬あらせですが、高層天気図による気圧配置も暖冬時と違って
大陸からの高気圧が大きく張り出し勢力も強くなったことも特徴だと思われます。
高層気流の流れが日本列島の北西か南東へ流れことでも分かりますが、
大きな寒波の後を埋める形で張り出した高気圧だったようです。
いずれにしろ大きなあらせを見せてくれたことに感謝したいし安堵させられました。



<冬至を過ぎた冷たいあらせです>28/7:58

2008年12月28日 | Weblog
2008年12月28日Am7:00現在晴れ -0.9℃ 南5m/s 1022.7hPa
今月の数少ないあらせが確認出来た氷点下で霜の朝です。
今日はめっきりあらせの出現が観られなくなっている
今季のあらせについて話します。
久々に高気圧が張り出して氷点下の冷え込んだ朝ですが、
肱川では弱いあらせが発生して上流まで川面に蒸発霧が発生していました。
あらせ日記では毎年出現回数と規模の縮小が危惧されていることを警告配信
していますが、過去3年間でも最悪の無惨な観測結果になりました。
以前の最盛期のあらせはこの場所からの撮影などとても考えられないことで、
風速は15メートルを超える暴風が吹きつけ視界も全く見えません。
今季は弱いあらせのおかげで撮影は進み貴重な画像が多く撮れたことは事実
なのですが、弱々しいあらせを観測するたびに無情な嘆きを覚えます。
温暖化を含めて考えられる原因は幾つも考えられますが、偏西風の流れの
異変とそれに伴う高気圧の張り出し方と移動ルートのずれだと思います。
それと盆地の内陸にも異変が観られ放射冷却による霧の発生にも影響があり
霧の厚や圧縮度の減少が有るようであらせの条件要素に影響しているようです。
霧が盆地の上空で発生するときにすでに上層部にスモッグ状にもう一つの
霧が発生して下層部の圧縮霧が増長するのを妨げているようです。その事で
河口での霧の吹き出しが弱くなることと冷気の温度差が少なくなることで
発生霧が出ない状態になって今季のようなあらせが発生しないのです。
あらせ日記も5周年を迎えます。日記をブログにして掲載をはじめてからも
異変と変化に驚きますが、我々はあらせが地球気象のバロメーターのように
反応してくれることを警告として受け止め実感しなければなりません。
もう遅いのかもしれませんが100年規模の不況を100年前の
現状に舞い戻った生き方を体得するよい機会なのかもしれないのです。

<聖地のような幻想的な光景の肱川あらせです>13 8:44

2008年12月14日 | Weblog
2008年12月13日Am7:00現在晴れ 4.4℃ 南6m/s 1023.4hPa
冷え込みがあり何度かのあらせの出た霧の朝です。
今日は深い霧が晴れるときに観られる現象を紹介して話します。
今年も大きなあらせの出る日が少なく小さくて弱い観測結果です。
その事が幸いしてか撮影に適した状態の喜ばしい画像になりました
霧が多すぎると何も見えないし写らないのですが、川面や両岸など
山も薄く残る情景が画像表現にわ大切ですし苦労するところです。
弱く小規模のあらせでしたが絶好の撮影状態に出会すことが出来ました。
上空には大洲盆地で冷やされて出来た霧塊が流れてきて太陽光を遮り、
川面からは沸き立つように蒸発霧が立ち登る光景を捉えています。
地球上の光景に聖地を思わす場所が幾つか紹介されていますが、
どこの場所にも火山が創り出す光景がほとんどだと思われます。
しかしこのあらせが観せてくれる光景は火山でもなく晴れた
晴天の日に現れる特別天然気象現象で局地気象なのです。
地殻変動の影響で中央構造線を亀裂によって出来た川が肱川であり
地学的にも貴重な地形的要因であると思われます。
1817年頃ロシア美術の絵画に聖地神の誕生が描かれていますが、
画像の写真がその絵画にとてもよく似ていて思い起こさせます。
船員が嵐の岬で難破するときに強い光を放って現れる神を表現して
描かれたものだそうですが、そのときの情景そのものです。
地球創生の聖地伝来を思わせる光景をあらせは表現してくれていて、
我々に神の存在を信じさせてくる警告を告げていのかもしれません。

<師走に入って大きなあらせが沖合まで流れました>12/1

2008年12月01日 | Weblog
2008年12月1日Am7:00現在晴れ 2.0℃ 南6m/s 1027.0hPa
全国的に広く晴れてこの冬一番の冷え込みであらせの朝です。
今日はようやく冷え込みが本格化してきたあらせを紹介して話します。
初氷も霜も観測されない遅れた季節になっていましたが、偏西風の流れが
正常化して来たことで移動性の高気圧が大きく張り出して来ました。
河口での撮影を始めて今日も開閉橋が上がり期待通りに撮影出来る
はずでした。しかしあらせの勢いが大きく霧も深くて河口での撮影は
あきらめこの沖浦の丘でミカン畑からの撮影した画像を載せています。
今日のあらせ風は西寄りに流れて沖浦漁港沖合に大きく吹き出して
沸き立つような異様な光景が何時までも長く見られました。
画像は超広角レンズで画角は90°を超えて広範囲になります。
快晴で上空には雲はありませんが、沖合の瀬戸内海上空には
低く帯状に連なって陸風収束雲が発生しているのが確認できます。
この雲は秋から冬の大きく晴れた日に主に観られあらせの発生とも
関係深い現象で、気象庁の中田隆一先生によって発表されています。
四国側の山間部から海上沖合に吹く冷たい風と、中国地方側の山間部
から瀬戸内海へ吹き込む冷たい風が海上上空の暖かい上昇気帯にぶつかり
発生するものだそうですが、あらせの霧の発生にも通ずる現象です。
あらせの撮影を始めて数多くの海上風景の画像記録が残っていますが、
どの画像にもこの収束雲が確認できてこの現象を頷ける確かなものです。
あらせの霧も収束雲の霧も二つは似通った朝の気象現象なのです。

<本格的なあらせの朝に開閉大橋が上がりました>26日8:50

2008年11月26日 | Weblog
2008年11月26日Am7:00現在晴れ(霧) 5.6℃ 南7m/s 1026hPa
移動性の高気圧が張り出した久々のあらせの朝です。
今日はあらせが吹き抜ける長浜大橋が上がる光景を紹介します。
今月に入ってもあらせの起こる日はほとんど無くて、何度かの
観測も空振りで期待を裏切られていた今季の気圧配置でしたが、
今朝はあまり期待しないで遅くに出掛けることにしました。
上流の方では沸き立つようなあらせは観られ無かったのですが、
河口付近では満潮も手伝ってまずまずの勢いで吹き付けていました。
普段の何気ないあらせの光景を撮影して帰ろうとしたとき
いきなり大橋が上がる警告の音楽が流れ出して、通行止めの
遮断機が下りて開閉橋が上がり始めました。
上流から工事用サルベージ下る用意をしていたようで、
長年あらせの出た時に開いた橋を撮影してみたいと念願でしたが、
偶然にも今朝のあらせで慌ただしく撮影することが出来ました。
取材のテレビクルーも情報を先取していたのかたまたまなのか
地元にいてもあまり出くわすこともない珍しい光景を撮影していました。
潮位は大潮の初日で8時が満潮の好条件で気圧も高く大きく張り出して、
放射冷却により冷え込みも厳しくまずまずのあらせでした。
時間帯も一致させ数分早く帰ってしまうところだった現実を、
巡り合わせてくれたのはやはり神が導いてくれているのでしょう。

<今季も走り出したあらせです>16日Am7:56

2008年10月19日 | Weblog
2008年10月19日AM7:00現在晴れ(霧) 15.0℃ 南5m/s 1021.8hPa
ようやく大陸からの高気圧が張り出して来て、風物詩的な
霧のかかる季節を迎えあらせが流れ吹き出す肱川河口風景です。
今季の観測で最初のあらせになったのか完全に把握出来ません
でしたが、この日のあらせが初日日に近いと思われます。
この日の16日は最低気温が11.7℃と冷え込みが厳しく、
吹き出す風も7m/sを超える勢いで肌寒く感じました。
又、潮位は大潮の終わりで中潮のほぼ満潮に近い時間帯で水位が高く
海水が上流まで多く流入して幅広い河口になってあらせが起きていました。
あらせの条件をほぼ満たしてはいますが、まだまだ高気圧の勢力が弱いのか、
気温の冷え込みも今少しで本格的なあらせの吹き出しではありませんでした。
肱川河口のあらせが創り出す情景はロマンに満ちた感動の光景で、
誰もが初めて体験するとき寒さのふるえに関係なく身震いします。
全国の方々から多くの問い合わせをいただくのですが、高気圧の条件と
潮位の関係をポイントに計画して下さいとお答えしています。
大潮の満ち込みであらせは最大規模になり、それに高気圧の冷え込みが重要で、
最低気温が5℃~7℃が大方の目安ですが上空の風も影響してきます。
気象等圧線で安定した状態になることも求められる要因です。
東京から夕方最終の航空便で松山までこられて空港レンタカーを
借りられることをお勧めしたのですが、来られたかどうかは分かりません。
今年も多くの方々に来て観て体得感動してほしいと願います。
    今日のお天気は秋晴れの良い天気でしょう。

<白萩が風に吹かれて咲いていました>

2008年09月28日 | Weblog
2008年9月28日Am7:00現在曇り 14.8℃ 南5m/s 1018.8hPa
最低気温を更新した肌寒く雲の多い朝です。
今日はすっかり秋めいて来た庭に咲いている白い花を紹介して話します。
暑くて厳しい猛暑日の夏が過ぎてようやく四国にも秋の風が吹いて来ました。
ずいぶん長く休んだ気がしますが、体調不良もなく過酷に過ごしていました。
夜型の生活が原因なのと、ある興味にめり込みすぎていたようです。
抜け出たのかはまだまだ疑問で次々に新たな挑戦を熟達したいと奮闘しています。
季節も変わってようやく秋のあらせ風が吹いてきました。
今日の最低気温は13.4℃と例年(昨年)よりも早く最低気温を記録したようです。
秋を感じさせてくれる萩の花ですが、季語としては秋を代表する花で、
秋に咲くのかといえばそうではなくダルマ萩はもう花が終わってしまいました。
遅れて咲き始めたこの白萩ももう終わりに近くなり先端部分に少しが咲いていて、
大きくて背高くなった茎が風に吹かれて大きく優しく揺れていました。
昨年は茎を切らないでいたので他の花を覆い塞ぐように目立って咲いています。
他の萩の花に比べ白い花の特徴が出ていて何時までも清楚で美しく感じられます。
秋咲の花を紹介したいのですが新たな花も無くて毎年同じ花を載せているようで、
珍しい花を探してみたいと捜索中ですがなかなか見付からなくて・・・。
近年は同じ花でも季節通りに咲いてくれることだけがとても嬉しく思えて、
季節感を損ねてしまった異常気象の不安を少しばかり和らげてくれそうです。
    今日のお天気は雲の多い雨もぱらつく天気でした。

<庭の朝顔は元気で綺麗に咲いています>

2008年08月07日 | Weblog
2008年8月7日Am7:00現在曇り 25.7℃ 風力0 1009.2hPa
雲が多く昨日待望の雨が降ったやや涼しい朝です。
今日は庭の朝顔が今年も夏の朝を彩ってくれていますので紹介します。
夏の花では最もポピュラーな朝の一時だけ咲く朝顔ですが、
小学校などで夏休みの観察栽培や大学の植物研究栽培など多彩で
身近な研究成果が発表されていて恐るべき能力を発揮しています。
夏の初めにも蔓が伸びてきたときに紹介して話しましたが、蔓の
先に目があるのではないかとそして目に変わる感覚能力が有るのではと
疑いながらいろんな観察実験をしてみましたので話します。まず、
蔓がプランターで伸びてきたときに建物の壁や石垣の側へ移動してやります。
すると、まだ触ったり触れたこともない離れた壁や石垣の方へ一斉に
向かって伸びるではないですか。驚きました。発見でした。
この実験はもう既に誰かがやっていることで有ろうと思われますが、
初めてで体験のない自身には新鮮な感覚的体験で見事な感覚能力です。
まだ何を感じて何に感応出来るのか定かでは有りませんが、はじめは
蔓の先が壁や石垣に接触して蔓の生長に促されるのかと思っていました。
しかし、一度も触れることなく10㎝以上も有る物体の方へ伸びたのです。
遠赤外線とか赤外線を感受できるのかまた物体の微妙な重力変化を
感受出来るのか分かりませんが今後詳しく研究調査をしてみます。
まだまだ我々は植物について分からないことが多く残されていて、
多くを学ばなければいけないし生き方の教えを請はなければならない
と思います。地球生命体の先駆者で先人であり救世主なのです。
    今日のお天気は曇りで俄雨がありました。