花火、ときどき牛

花火について、またときどき牛について

[29] ケシ餅=人参 【花火と牛】

2017-04-27 | 日記



秋田に、新潟に、東京。

きちんとご挨拶しておきたい人たちがあり、
この冬は、土日を利用して各地を訪ねた。

飛行機に乗る前に、伊丹空港でぱぱっと手土産を選ぶのだが、
最近はたいてい、堺の「ケシ餅」にしている。 

中華料理のデザートに出てくるゴマ団子に似た、
ゴマではなく、ケシの実がまぶしてあるようなお菓子。

関西土産としては、伊勢の「赤福」ほどの知名度はないかもしれないけれど、
プチプチとした食感はほかにはないし、老舗の銘菓だし、そこそこ見栄えもするし、
何より赤福ほどに、
「はいどうぞ、食べて、今すぐ!」 という切羽つまった感じのないところがいい。

だからなのか、皆、一様に、喜んでくれる。


3月半ばに新潟の山古志を訪ねたときは、ケシ餅とは別に、ニンジンを一袋、持っていった。
牛の「山王」へのお土産である。

臆病なところがあって、なかなか目を合わせてくれない山王が、
ニンジンを3本、私の手から平らげたあと、
正面からじっとこちらを見て、小さく、「モーッ」と鳴いた。

なんだか、じーんときてしまって、
「山王、ニンジンあげたら、モーッて鳴いたよ!」と報告したら、こう言われた。

「餌やるのが、一番伝わるんですよ。仲良くしようってことだから」 

言われて、気づいた。

ケシ餅、イコール、人参。(又は、バナナ)

この冬、私がいそいそと、ケシ餅を持って歩いた理由も、きっと同じだ。



(形と大きさがケシ餅にそっくりな、タンポポの綿毛)


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