最近は勉強できない精神状態の日々でしたが、本を読むことがいっとき現実を忘れたり、心をなぐさめてくれました。
星野博美さんの「転がる香港に苔は生えない」は香港返還前後の2年間を香港に住んで書かれたノンフィクションです。
星野博美さんの他のエッセーも読みましたが、著者は鋭く厳しい目で物事を見る人です。でもとてつもなくその対象に優しさ、愛情も持っています。
香港に対してもそうです。あの香港返還をここまでじっくりと見て、思考した人はいないのではと思うほどです。香港と香港人をここまで書いたというのはすごいです。香港返還前後の熱っぽい香港の空気が伝わってきました。
私ももともと香港映画から中国に興味を持ち、香港返還を香港で住むことを視野に入れて広東省へ留学しました。けれど実際香港で就職活動をしてみたら、想像以上に物価も高く、当時就職してもらえたであろう給料でやって行く自信も無く、広東にいながら普通話の勉強しかほとんどやらず、また香港に住んで普通話が使えないというのも当時の私にはせっかく勉強した普通話を忘れてしまうのではという恐怖から香港での就職をあきらめ、広東省で就職しました。
香港返還当日は会社から香港はかなり混乱する、もしかしたら暴動が起こるかもしれないので、香港行きは禁止と言われて長年の夢だった香港返還も大陸で中国人の同僚と飾り立てた公園でイベントを見るというものに終わってしまいました。また、ほとんど記憶も無くなってしまってます。香港返還を香港で過ごせなかったというショックでしょうか?
私の中では不完全燃焼で終わった香港返還ですが、この「転がる香港に苔は生えない」を読んで、香港はこれからもどこへ行くかわ分からないけれど、止まらずに行くんだという安心感を得ることができました。香港の人々はこんなにもいきいきと熱い、そう思わされた本でした。また熱い香港の街を歩いたあとに茶餐店でレモンのたくさん入ったレモンティーで涼みたいです。
星野博美さんの「転がる香港に苔は生えない」は香港返還前後の2年間を香港に住んで書かれたノンフィクションです。
星野博美さんの他のエッセーも読みましたが、著者は鋭く厳しい目で物事を見る人です。でもとてつもなくその対象に優しさ、愛情も持っています。
香港に対してもそうです。あの香港返還をここまでじっくりと見て、思考した人はいないのではと思うほどです。香港と香港人をここまで書いたというのはすごいです。香港返還前後の熱っぽい香港の空気が伝わってきました。
私ももともと香港映画から中国に興味を持ち、香港返還を香港で住むことを視野に入れて広東省へ留学しました。けれど実際香港で就職活動をしてみたら、想像以上に物価も高く、当時就職してもらえたであろう給料でやって行く自信も無く、広東にいながら普通話の勉強しかほとんどやらず、また香港に住んで普通話が使えないというのも当時の私にはせっかく勉強した普通話を忘れてしまうのではという恐怖から香港での就職をあきらめ、広東省で就職しました。
香港返還当日は会社から香港はかなり混乱する、もしかしたら暴動が起こるかもしれないので、香港行きは禁止と言われて長年の夢だった香港返還も大陸で中国人の同僚と飾り立てた公園でイベントを見るというものに終わってしまいました。また、ほとんど記憶も無くなってしまってます。香港返還を香港で過ごせなかったというショックでしょうか?
私の中では不完全燃焼で終わった香港返還ですが、この「転がる香港に苔は生えない」を読んで、香港はこれからもどこへ行くかわ分からないけれど、止まらずに行くんだという安心感を得ることができました。香港の人々はこんなにもいきいきと熱い、そう思わされた本でした。また熱い香港の街を歩いたあとに茶餐店でレモンのたくさん入ったレモンティーで涼みたいです。