句集 中山世一・岡本高明・矢野玲奈（毎日新聞15-7-27） 599

毎日新聞15-7-27 より転載
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１．中山世一［句集『草つらら』
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　第３句集。２０００年から14年までの作品を収める。句作りの中心は吟行であるとあとがきに記すとおり、素材を自然に求め、季節との対話が作品となっている。△木曾谷を水の出でゆく月夜かな
（ふらんす堂・2880円）
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２．岡本高明句集『ちちはは』
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　３年前に死去した著者の遺句集。第12回俳人協会新人賞を受賞した『風の縁』以降、四半世紀に及ぶ期間に発表した作品を妻の山尾玉藻がまとめた。
俳人としての充実期の作品が一巻になったのは貴重である。
〈猪垣に日のあるうちの晩生刈
（文學の森・2700円）
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３．矢野玲奈句集『森を離れて』
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　1975年生まれの著者の第１句集。2005年以降10年間の作品を収める。若い女性の生活感覚や子育てなどの日常を、口語をまじえて自由に表現していて初々しい。
△初夢の何か掴んでゐる子かな
（角川書店・2916円）（Ｙ）
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