リベラルくずれの繰り言

時事問題について日ごろ感じているモヤモヤを投稿していこうと思います.

公明党の真価が問われている

2017-10-24 | 政治
先の選挙で公明党の比例区の政党広告が謳っていたのは次の3点.
「幼児教育・私立高授業料の実質無償化の実現を目指します」
「消費税10%時に軽減税率を実施し,家計を守ります」
「低年金者加算と介護保険料軽減の前倒しを推進します」
いかにも弱者にやさしいようなことを言っているが,安倍政権下で公明党がやってきたことといえば,特定秘密保護法,安保法制,「共謀罪」法など議論の分かれる法案の強行を支持することだった.自党の実績と宣伝できるいくばくかの弱者対策と引き換えに.
総選挙で衆院では公明党なしでも改憲勢力が3分の2を超えたが,参院では公明党なしには足りないらしい.公明党は一貫して改憲に慎重な発言をしてきて頼もしく思っていたのだが,これまでの実績を考えると,またもや上記の3点で自民党からなにがしかの譲歩を引き出すことで改憲に加担するのではないかという不安がぬぐえない.
10月9日に書いたように,私は実は9条にはこだわっていないのだが,自民党のペースでの改憲は決して許してはならないと思っている.
改憲に関しては,公明党には従来の慎重姿勢を貫いて,「保守」派の暴走を食い止めるブレーキ役として真価を発揮してほしい.

関連リンク:
「公明、自民との距離は 議席減の分析本格化」(asahi.com)
御厨貴「与党歴13年で広がる学会員との距離 公明党はジレンマを解消できるのか?」(WEBRONZA)
「公明9小選挙区 「多すぎる無効票」は創価学会員の無言の抵抗か」(livedoor NEWS)

追記:公明党の党本部が,先の衆院選で議席を減らした原因を,地方組織などの意見をもとに分析した総括の原案が報道された(11月10日朝日新聞).準備・時間不足や女性スキャンダルのほか,安倍政権を支え続ける公明党への不信感,公明党らしさの欠如などが挙げられており,「安倍政権のブレーキ役」としての存在感を示す必要性を訴えているという.はたから見ればわかりきったことではあるが,それを党本部がちゃんと認識するところはたいしたものだ.あとは行動に反映してくれるといいのだが.


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