市街地から離れた紅葉の名所を訪れると、差ほどの賑わいもなく、ひっそりとしていて貸し切り状態である。
人気のないこの美しいロケーションに佇んでいると、どこか別世界にいる心地である。
この華々しい眺望は、華々しさが当たり前の桜花よりも華々しいのである。
それだけに、このインパクトは来春夏秋が経過する一瞬一瞬私の脳裏の中で小躍りしながら現れてくれるであろう。
これまで隔年おきに鮮やかであったのに、去年に続き今冬もこの有様である。
嘆かわしい温暖化が進むにつれて、紅葉だけは鮮やかさが一層増す気配であり、複雑な思いがよぎる。
今冬の紅葉はそろそろ終焉の気配となりつつある。