各科目の優先順位

2008年09月06日 | 公務員試験
前述したように公務員試験の範囲は非常に広いです。

よって全ての科目を完璧にこなすことは困難であるし、またそんなことをする必要はありません。





教養試験において国家Ⅱ種の教養試験を例に科目のウェイトを考えてみます。



まず何よりも大事なのが数的処理

数的処理は45問中14問を占め、しかも必須回答です。

数的処理が得意か否かで公務員試験の難度は大きく変わると言って過言ではありません。



次に文章理解。

現代文、英文合わせ8問必須回答です。たまに古文も出ます。


そして資料解釈。

これは3問必須回答。

この必須回答25問が前半部分となります。




後は全て選択回答。

自然科学から数学・物理・化学・生物・地学が各2問ずつ。

人文科学から世界史・日本史・地理・思想・文芸が各2問ずつ。

社会科学から政治・経済・社会が3・3・4といった割合で出題されます。



ここから自由に選択できるので、個人の趣向によりますが

大体理系なら自然科学と社会科学、文系なら人文科学と社会科学

とおおまかにとっていくと思います。



勿論、社会科学10問と数学2問生物2問日本史2問地理2問思想1問文芸1問といったように自信ある問題を選ぶことも可能です。



ただ、教養試験において幅広く勉強することはお勧めできません。

なぜなら教養試験は時間が勝負の試験だからです。

下手にかじることによって選択肢を絞るのに時間がかかり、挙句間違ってしまうということが一番最悪です。

その上45問中2問のウェイトです。日本史や世界史など、あの膨大な範囲の中から2問しか出題されないわけです。

知ってたらラッキーぐらいのもので、自然科学や人文科学で「得点を稼ごう」とは考えないほうがよいと思います。











次に専門試験です。

国家Ⅱ種は分かりやすく、16科目各5問のうち8科目を選択します。

憲法・行政法・民法Ⅰ・民法Ⅱ・政治学・行政学・ミクロ・マクロ・財政学+経済事情・経営学・国際関係・社会学・心理学・教育学・英語基礎・英語一般

このうち8科目を選びます。

そこで、他の公務員試験との兼ね合いになります。

例えば裁判所事務官を併願する場合、裁事の専門試験は憲法・民法必須、刑法ORミクロマクロということになるので

特に頑張るべき科目は憲法・民法・ミクロマクロということになります。



自分が他に受けたい自治体が課す試験科目をしっかり調べ、各科目の優先順位をつけなければなりません




また、教養試験と被る面も出てきます。

政治学→政治 憲法→法律 ミクロマクロ財政学→経済 社会学→社会 など。

思わぬところで他の科目の知識が役に立ったりすることもあります。










最後に専門論文はよっぽど嫌いでない限り憲法をお勧めします。(国Ⅱは教養論文のみ)

憲法なら裁判所事務官、国税専門官、東京都、特別区、参議院事務など広くカバーできます。

私が受けた2008年度はそれほど枠からずれた出題もなかったし、ここしばらくは大丈夫かと思います。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿