風雅遁走!(ふうがとんそう)

引っ越し版!フーガは遁走曲と訳される。いったい何処へ逃げると言うのか? また、風雅は詩歌の道のことであるという。

タイの美しき男の子たち/後日談

2005-07-15 22:26:51 | アングラな場所/アングラなひと
puroi_ladyboy
この5月15日に代々木公園の「タイフェスティバル」で、ニューハーフ(タイでは「レディボーイ」と呼ぶ)の男の子に遭遇しボクは「美しき男の子たち――タイのアンドロギュヌス」(ブログは5月21日付けの記事)という一文を書いた。

で、その時は認識してなかったのだが、あの時デートしたいと思った可愛い子はどうやらタイのインターナショナル・ニューハーフ(レディボーイ)・アジアンビューティ・コンテスト(正式名称ではありません。念のため(笑))で優勝した子らしいとわかった。
さすが、タイ大使館主催だけあります。カラバオらを呼んだだけではなく、実は04年11月にパタヤで行われたこのレディボーイ・コンテストで並みいる強豪(ゴメン!美女でした)を押さえて優勝したプロイを呼んでいたのだ。
これだけみても、レディボーイは政府公認のタイが誇るべき文化だと考えているのが、分かろうというものである。

プロイは身長170センチ、体重49キロの19歳のスリム系の美少女(?)。バンコクで私大に通う学生である。幼い頃から人形遊びが大好きで、自分の性に違和感を持ち続けていた。性同一性障害の自覚を持ち、女性になりたかったという。親を説得して18歳の時に性転換手術を受けた。実家はスラタニーにある。
ところで、なぜタイフェスで出会ったこの子が、そのプロイとわかったかと言えば、新聞を整理していた時、「週間アジア」という朝日新聞火曜日連載の記事で気が付いたのだ。4月26日付けの記事である(貝瀬秋彦・署名記事)。

この記事の中で、ボクが好きなくだりは以下の所だ。
「カセサート大のアムポーン社会科学科長は「仏教が根付くタイ社会は、異質な存在に寛容だ。芸能界だけでなく元スポーツ選手や学者にもいることで、人々は『一つの性のあり方』と自然に受け入れている」と話す。」

タイという国が信仰心が深くそしてまたおおらかな国であることが、透けて見えて来る。もちろん、どこでもそうであるように綺麗事だけで現実は、出来上がっている訳ではない。売春・買春天国でありその影に暴力と人身売買の実態が浮き上がる。新聞記事ではそのようなところにまでメスは入れられていなかった。

で、調べてみたらこの連載記事はそのままネットで読めることがわかった。どうぞ、アサヒ・ドット・コムにアクセスしてお読み下さい。どうです? この記事のプロイ自身に、ボクが本当に遭遇したと言うことがお分かりになるでしょう?
http://www.asahi.com/international/weekly-asia/TKY200504260175.html

※写真は5月15日の代々木公園で催された「タイ・フェスティバル」で、ボクが遭遇したプロイ。美しかったです。ボクはほとんどひと目惚れしました! 男に恋したのは、はじめてです(笑)。タイに会いに行きタイ!