Tousei Style

IKEBANAの事や音楽の事、友と酒や海の事

黒豆と栗きんとん

2014年12月29日 | 食・レシピ

正月には欠かせない三大スイーツだ。
黒豆と栗きんとん、もう一つは伊達巻だろう。

これがないと
どうにもこうにも正月気分になれないのは僕だけだろうか。


先週末、この年末に向け
計ったようにこの冬3度目の風邪をひいた(笑)

風邪をひいていると味覚は鈍る。
そんな最悪条件の中、ハナミズたらしながら(笑)
まずは栗きんとんを作るためサツマイモを蒸かした!
 



サツマイモは皮を剥いてクチナシの実(着色材)と茹でるのが一般的な調理法だ。

サツマイモを茹でてしまうと美味しい部分が逃げてしまいそうな気がして
僕は蒸かす。それにあのマッキッキな色もピント来ない。



蒸かしたサツマイモは裏ごしをする。



サツマイモは裏ごしをしたその瞬間、別のモノへと変身する。
イモがイモでなくなるのだ(笑)
要するに
イモな娘がイイとこのお嬢様になっちまったと云う感じなのだ(笑)


そしてこれだッ!


明治屋の栗甘露煮
このシロップでサツマイモの餡をのばし栗を合えて出来上がり。

ほど良い甘さで日本酒にも合うのだ。




海洋深層水でゆっくり煮た黒豆。
砂糖、醤油、塩で味を付ける。
ほどよい甘さでこれも日本酒に合う。 

そして二日酔いには心強い味方。
紅白のめでたいやつ。
なます

 

大根、人参を千切りにして軽く塩をふって水気を切り
合わせ酢をまわす。
あとは器にもって柚子を刻んで。



お煮しめはそれぞれ下茹でをする。

そして今年は豚バラの角煮作った。
 

豚バラは油の部分から焼いて、6面すべてに焼き目をつける。 



出汁300cc、醤油、酒、みりん各100cc、ザラメ大2、長ネギ、生姜

この中に豚バラ投入。
大根とゆで卵も入れてみた。
白髪葱を添えて頂きます。
早く食べたい。
 
絶不調の中よく頑張ったと思います。
あと最近自信満々の出汁巻き卵を作って終了!

風邪はどうやら快方に向いはじめたようで一安心。
何故って明日は今年最後の最強忘年会。
旧友が集まる。
なので大晦日はおそらく二日酔いで身動きが取れない(笑)

何はともあれ
まずはみなさん
良い歳をお迎え下さい。

瞳生 拝


師走のお稽古

2014年12月18日 | いけ花

日本最大の花市場
「大田花き」はクリスマス前だと云うのに松が溢れていた。
先週末の事だが...

クリスマスの花材がさほど目に留まらないのは
僕の意識の中にクリスマスの存在が薄いからと云うわけだけではなさそうだ。

松と云えば正月には欠かせない花材だ。

古流では元旦の朝に松を活け
二日に竹を、三日に梅を活ける慣わしもある。

例年になく高価な松が沢山出回っていたのに驚いた。
これら高価な松は高価な器に置くだけで
花を知らぬ人々が恐れ入ったとばかりに感嘆する立派な作品に変身する。

そして僕は「高野槇」コウヤマキに出逢った。

コウヤマキはマツ目の植物で高野山に多く生えていたのがその名の由来だ。
コウヤマキは盆暮れに高野山の僧侶達が活けた霊木だ。

そんなコウヤマキを市場の片隅で見つけた。
そして活けた。
 

瞳生作

コウヤマキは色合いも明るく、型もスッキリしていてポップな松と云った感じだ。
なので正月には縁遠いダリア、ガーベラ、洋ラン、インシグニスを合わせてみた。

花屋と生産農家が取り決めた花材ではなく
みんなもっと自由に好きな花をいければ良いと思うのであります。



 
熊田瞳麻作

傾斜型のとても良い絶妙なバランスの和モダンな作品だ。
花器の選択も良い。



千島瞳円作

ガラスの花器に根締めのインシグニスの使い方がとても良い。
ポップな現代的な正月の花だ。


 
千島瞳円作 

コウヤマキを根締めにした所が良い。
バランスもサイズも良く
こんな花が部屋に活けられていたら嬉しくなる。







杉原瞳和 自由花二作

瞳和さんは夏に体調を崩し久しぶりの花活けだ。
どちらも自由に活けていて花に対する憶いが込められている。
ガーベラの使い方が面白く
花器との一体感も良い。 



新田瞳佑作


瞳佑さんの花はいつものびのびとしていて大胆だ。
とても華やかな感じがして良い。


 
新田瞳佑作

水引きを使ってコンパクトにまとめた自由花。
こんな花が正月に活けられていたら嬉しい。



天才 瞳莉乃師範

あっという間に活ける投入れの自由花。
決め手はトナカイのツノの赤!
あっ、耳も付いてたんだ(笑)

そんなわけで久しぶりにみんな集まり楽しく花を活けました。
お稽古の後は一年の事を振り返りアンコウ鍋で楽しく納会!

花を縁として集うなんて、なんて素晴らしい事なのでしょう。
すべてに感謝!!


瞳生 拝