Del Amanecer

スペインとフラメンコ、ビセンテ・アミーゴと映画とフィギュアスケートについて

オペラ座の怪人@みゆき座 3回目 ~ファントムの魂

2007-10-27 23:58:44 | オペラ座の怪人
3週目の土曜日特典ポストカードは「Phantom of the Opera」の歌詞付。
ファントムが深紅の薔薇を持つ写真だ。(う~ん素敵!)
これでポストカードセットが完成!!
ロビーの仮面をゆっくり眺めてから席へ。本日は4列目。
音響はすっかり普通になって(でもここの音響はいいと思う。)安心して聴いていられる分、
「オペラシアター・リアルサウンド」と銘打ったのはなんだったのでしょう?と。
今となっては初日のあのユニークな体験は貴重だったのかも?!



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今日はそんなわけで「ニュープリントの映像は?」とか「どんな音なのかしら?」といった好奇心なしで見た分、久しぶりに深く物語の中に浸った。
いつにもまして今回はファントムの心に寄り添って観ていたかもしれない。
ファントムの心の揺れに波長をあわせて彼とともにオペラ座の中をさまよったみたい。
今までなぜか一回も涙したことがなかった、幼いファントムが見世物小屋で虐げられて初めて殺人を犯してしまうシーンに涙が止まらなかった。
愛に飢えて、茨の荒野をさまようファントムの魂。
見世物小屋のジプシーはファントムが憎むには余りある存在ではあったけれど、ブケーとピアンジを手にかけたファントムの罪は哀しい。
ピアンジにとりすがるカルロッタが可哀想で・・・。
愛を奪って愛を求めてはいけないのに。そんな行動に彼を駆り立ててしまうほどクリスティーヌへの愛は純粋で無垢だったのだ。
無垢な子供が時々牙をむいて残酷になるように、大人になる機会に恵まれなかったファントムの魂が彼を狂気に向かわせていったのか・・・。



でもそんなファントムを軌道修正するのはクリスティーヌの愛。
生きている限り寄り添えなかったけれど、クリスティーヌの魂は深いところでファントムをいつも愛して求めていた。彼女の愛は深く沈み、意識下で常に存在していたのかもしれない。
クリスティーヌは命ある限りラウルとの穏やかな生活を大切にしたけれど、心の中にはそんな秘密があったのだ。



それを察知してなのか、ラウルは無言で猿のオルゴールをクリスティーヌのお墓に供える。
そして薔薇をみつける。ファントムがずっとクリスティーヌを愛し続けてきた証を。
かつてこの場所で命をかけて奪い合ったクリスティーヌ。
時がすぎて3人の魂が再び出会い溶け合う、このラストシーンは哀しくて美しい。

「Learn to be lonely」の歌詞はファントムの人生。
荒野にひとりさまようファントムの魂。
でもファントム、悲しまないでね。
あなたは大輪の深紅の薔薇を咲かせたのだから。
ファントムは地獄の天使ではない。
ファントムは愛を知って本当の天使になれたのだと信じているから。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今日で終わりにしようと思ったのに、やっぱり最終日のチケットを購入。
もう一度ファントムに、オペラ座のみんなに会いたい。


最新の画像もっと見る

2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
Thank you!! (comet)
2007-10-28 23:13:45
Angelitaさん、

残念ながら、今回はファントムに会いに行けそうもないけれど
おかげさまで”3丁目”の方は初日の予約できました(*^^)v
久しぶりにお話できてうれしかったわ!(*^_^*)
お会いしたかったです~ (Angelita)
2007-10-29 00:14:39
cometさん こんばんは。
無事に3丁目の初日・予約できてよかったですね!
ファントムでお会いできないのが残念。
ファントムは結構日比谷でもいろいろやってましたね。昔・・・。
シャンテでも上映したし、今はもうない日比谷映画でも・・・。
みゆき座もよかったですよ。(昔のみゆき座ではないけれど・・。)
スタッフの方たちがとても感じがよかったし、それに「クレヨンしんちゃん」の看板じゃなかったですもんね(笑)
単館でのリバイバルは本当に貴重です。
次回はまたどこかでご一緒したいですね。

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。