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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

東京ドーム、ボクシング決戦!  井上尚弥、逆転KO! 言葉はいらない。

2024年05月07日 | ボクシング

5/6 「LIVE BOXING8」 ~東京ドーム~

◇4団体統一世界Sバンタム級タイトルマッチ 12回戦
統一チャンピオン           WBC同級1位
井上尚弥(大橋)  ○ TKO ●  ルイス・ネリ(メキシコ)
          6回1分22秒






スーパーバンタム級の4団体統一チャンピオン、
『モンスター』井上尚弥が、
日本人にとって忘れられない因縁の相手、ルイス・ネルを迎え撃った5.6東京ドーム決戦。

期待と不安が入り混じる中ゴングが鳴らされ、
初回、ネリがフックをぶん回しながら先陣を切りました。

井上は冷静にさばき、
さあここから・・・・・・
と思ったところで、
なんとネリの左のフックがもろに井上をとらえ、
まさかのダウン。

その瞬間の東京ドーム、
まさに水を打ったような雰囲気になりました。

「あの井上尚弥がダウン」

衝撃でした。
誰かが「ネリは本当に怖い」と言っていましたが、
予想通りの「怖さ」を発揮したネリの立ち上がりでしたね。

あのパンチ。。。。
もっと下から手が出てくるとワタシも思いましたが、
キッチリと上から顔をとらえてきました。


完全に凍り付き、
緊迫した雰囲気。

4万の観衆は、
『見てはいけないものを見た』
という感じで、
あとは「尚弥の無事」を祈る悲鳴にも似た雰囲気となりました。

残り1分以上あった1回のラウンド。

ネリはあたかも山中を仕留めたのと同じように、
前のめりにかかってきました。

しかし井上尚弥、
ここからがパウンド・フォー・パウンドのすごさを見せてくれました。

頭の中は混乱していたでしょうが、
足を使って相手パンチを見切り、
そして下がりながら相手に固いパンチを当てていきました。

1ラウンドの終わりには、
ワタシの見たところ、
形勢は五分に戻っていたような感じすらしましたね。


よく
「井上は攻められたことがあまりないから、窮地に陥った時にどうなるか?」
なんて事がよく言われているんですが、
この日これまでよりも、
「ものすごい井上尚弥」を見せてくれましたね。

技術と冷静なボクシング勘でピンチを裁くと、
すぐに反撃に出ます。

2ラウンドは、
すっかりいつもの井上尚弥に戻り、
ネリに速く、切れ味鋭いパンチを浴びせかけていき、
ネリは1Rのように井上をとらえることが、
全くできなくなってきていました。

そして飛び込むネリに左を合わせて見事にダウンを奪い返しました。

いや~
凄い左。

これで形勢は完全に井上に傾き、
冷静さを完全に取り戻した井上は、
思い描いた通りの「KOへの道」をひたすら歩んで行きました。


3ラウンド、4ラウンドも、
ネリは時折大きなフックなどで井上に揺さぶりをかけるも、
遠目に見ていてもスピードが全然違う井上が、
相手をあざ笑うかのように強打を決めていき始めましたね。


第5ラウンド。

ここでも左フックで2度目のダウン。
もうこれは、スピードの違い、拳の固さの違いに加え、
技術的にも大きな差があるなあと思わせてくれるラウンドで、
ネリはかなり削られているのがわかりました。


そしてフィニッシュの第6ラウンド。

フィニッシュブローは、
えぐすぎる右のダブル。

ネリはぐにゃりと、
操り人形が手を離された時のように、
キャンバスに転がり落ちました。


見事すぎるTKO勝利。

1ラウンドのダウンは、
この東京ドームの大イベントを盛り上げるための、
素晴らしいスパイスだったんじゃないかと思わせてくれるような、
逆転のKO勝利となりました。


もうホント、
言葉はいりませんね、井上尚弥のファイトは。

この人のファイトが見れているという幸せを、
かみしめるような夜でした。

会場の盛り上がりもかなりのものでした。

まあ、
いつも熱狂している東京ドームだけに、
「巨人ー阪神戦よりは、ちょっと地味かな」
ぐらいの感じではありましたけどね。


ファイト後のリング上でのインタビューで、
「サプライズもありましたが・・・・」
というコメントを発した井上尚弥。

正直ちょっとだけヒヤッとはしたでしょうが、
そこから「本気も本気」になった井上の凄味、
とくと見せてもらいました。

やっぱりこういう試合は、
いいですよね。
想い出に残るファイトとなりましたね。


さて、
試合後のインタビューの時に、
次戦の対戦相手になるであろうグッドマンが上がってきていて、
「次は9月にこのグッドマンと」
と井上が発表(?)していましたので、
そうなるでしょう。

果たしてこれは、
どこでやるのかな?
興味津々です。


ということで、
ホント楽しいGW最終日となりました。

井上チャンプ、
おめでとう!!!

そして、
素晴らしいファイトを、ありがとう!!



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2 コメント

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衝撃決着でした!! (hanahana)
2024-05-08 01:55:26
いやあ~、凄いものを見せてくれましたね。
これまでの井上の試合の中で1番の衝撃度ではないでしょうか。
パヤノの時も凄かったが、相手があのネリという事もあり、心の底から

「やったぜ!!!!」

という気持ちも手伝い、最高に気持ちよかったあ。
なんせ、ダウンさせられてからの圧倒的なパフォーマンス。
もうほぼ一方的といってもいいほど手玉に取ってましたもんね。

いやあ~、最高だわ。


しかし初回のダウンシーンには思わず「えええっ??!!」
つい声が出、身を乗りだしていました。
まさに凍り付くとはあの事ですね。

開始前からドキドキしていたから、よけいハラハラして祈る思いで見ていました。
これで負けたら、再びあのバカ騒ぎを見ることになってしまうぞ。
もう気が気ではありませんでしたね。

しかし、カウンター気味に貰いましたが、結果的に空ぶる方向に貰ったおかげで少し威力を和らげた気もします。
スリッピングアウェー的になったので、それほどダメージは無いと感じました。
おかげで、気負いすぎていた気持ちも一旦落ち着いて冷静になれたのが良かったですね

その後、倒しにかかるネリの猛攻も凌ぎ、パンチも見切って貰いませんでしたもんね。
逆に的確にパンチを当て、あそこで流れを渡さなかったことが今回の一番の勝因だと思います。
2回以降はいつもの井上に戻っていて、圧倒していました。


それにしてもいいもの見せてもらいました。
他のカードも含めて、大成功に終わったドーム大会だったのではないでしょうか。

いやあ羨ましい限りです。現地観戦。


次戦は9月。グッドマンですか。
もう敵はいないですね。ハッキリ言って。
まあどんな相手でも毎回必ず見てる者を興奮させてくれるので、相手は誰でもいいです。

最高のパフォーマンスを期待してますよお。


いやあそれにしてもすごい試合でした。




PS

最近会場を盛り上げるためか、試合中にパフォーマンス的なことをするようになったと感じます。(かかって来いよ的な)
ああいうの個人的にはあまり好きではないですね。
フルトン戦の時は、「おお!珍しいな。もっとやれー」と思いましたが、今回は
「あ、またやってる・・・」
最近多いですね。似合ってないです。

と少し苦言を呈しました。

井岡の「アリシャッフル」なんて痛々しかったですねー。寒いったらありゃしない。
うわあ・・・何やってんの?。それもだいぶ離れた場所で。

ま、ほどほどにってことで。
Unknown (まめちち)
2024-05-08 09:28:23
hanahana様、コメントありがとうございます。

hanahanaさん、やりましたねえ。
最初から明らかにバクバクと波打っていたワタシの心臓。
あの井上尚弥だもん、まさかなんてあるわきゃねエ・・・・・・
と思ってはいたものの、
昔見たあのネリの猛攻が頭にこびりついて離れなくて、
と思っていたら1ラウンドのあのダウン。

なんだかワタシの心臓、張り裂けそうになっていました。(手元のアップルウォッチに、心拍数、指摘されちゃったりしていました。。。。)

しかしそこを冷静にしのぐと、
あとはまさにPFPのすごさを目の当たりにできて、
幸せなひと時でした。

最後KOが決まってひとしきり喜んだ後のインタビュー。驚いたことに、ワタシの周りもほとんど帰る人はいませんでしたね。み~んな、尚弥の言葉を、歓声とともに聞いていました。そして、余韻を楽しんでいたのかもしれませんね。

こんなすごいKOは、ワタシの中ではドネア2、そしてオマール・ナルバエス戦と匹敵するぐらい、いやっ、あれ以上でしょうね。

どんどんすごくなってきて、相手も強くなっているにもかかわらず、衝撃KOを連発する井上の戦いを見れる幸せを、かみしめているところです。

次はグッドマンですか。
あれ間近で見ていたら、
まともに踏み込んではこれないだろうなあ。
結構な塩試合になりそうな予感。。。。。

まあでも、
これからはどんな道を歩むのか、
それを考えると、楽しいですね。

拓真も武居も、そしてユーリも、
みんな頑張ってほしいですね。

たったの5試合、
6時間座りっぱなしだったのに、
全く長さを感じない興行でした。

某L戦の野球なら、3時間で飽きちゃうのに。。。。(あまりにも打たないので)

ボクシング、やっぱり面白いです。

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