月の晩にひらく「アンデルの手帖」

writer みつながかずみ が綴る、今日をもう一度愉しむショートショート!「きょうという奇蹟で一年はできている」

是枝監督の「真実」

2020-01-26 00:01:00 |  本とシネマと音楽と


1月9日(木)晴

昨晩お酒をぬいたのがよかったのが、体が軽く、朝から爽快だ!湯たんぽで足元がぬくぬくしいいのがよかったのか、健やかにヨガと瞑想をして、原稿にすっきり入れた。


午後1時。NHKの朝ドラ終わりに車をとばして映画館へ。

是枝監督の「真実」特別版をみた。






昨年秋頃から、見たい映画を随分とみそこねたので、今日はどうしても行きたかった。

愛するカトリーヌ・ドヌーヴとジュリエット・ビノシュという2大女優の競演、みないわけには行かない。今年の初映画だ。「万引き家族」と同様「家族」がテーマ。日仏合作。カメラワークが自然で絵づくりが美しい。


この人の作品は、心の小さく揺れる機微を、丁寧に余すことなく掬い取る。

日本人や日本を描くのがうまいと思っていたが、人間の中身をみせてしまえる監督だとしった。ちょっとした目の動かし方、横顔からの焦る表情、なにげない会話の中で。大物俳優を通じて、いまの、世の中が風刺されている。

木々の影、風が吹いた時の葉のゆらぎ、中国の食堂での人々。なんでもない余白、シーンの描写に、是枝監督らしさがある。ちゃんとカトリーヌドヌーブ、ジュリエットビノシュを、好きで、敬愛しているのも分かった。途中、2度、泣いた。見てよかった、よい映画。


若い頃は、嘘か真実だ。白か黒だ、と追求しがちだが、そんなことは大きな問題じゃない。大事なのは、いま、あなたがどう思っているのか。大切な存在であるのか、思いやりと愛情をもって相手の眼差しをみつめているの か。それだけで十分じゃないか。ええ十分ですとも。


真実も、虚構も、お芝居さえも。本質は変わりない。サイコロはどちらにでもどうとでも転ぶ。

母と娘の複雑な感情の揺れ、愛のからんだ嫉妬、孤独、許されると思う家族に対する甘え。親子の愛というぬぐいようのない「真実」の中にも。。。


シネマの帰りに、市立図書館で郷土資料を探した。ついでにおもしろそうな本を3冊。


帰り、喉が乾いたので図書館の隣のカフェに立ち寄る。

マリアージュフレールのイングレッシュブレックファーストがあった。紙コップだけれど。パリで飲んだ生ぬるいマリアージュフレールより、十分においしい。おそらく、ティーバッグだろうけれど、香りがよくフレッシュ。おいしいお茶だ。













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