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長坂真護がガーナで起こした5つの奇跡


スラム街を公害ゼロのサステナブルタウンにするため、美術家・長坂氏は様々な活動をし、すでに多くの成果を出している。最終目標は、2030年までに100億円以上集め、現地に最先端のリサイクル工場を建設すること。その実現のため、今日もアートをつくり続けている。 
長坂真護(ながさか・まご) 1984年生まれ。2017年6月、ガーナのスラム街・アグボグブロシーを訪れ、先進国が捨てた電子機器を燃やすことで生計を立てる人々と出会い、以降、廃棄物を用いたアートを制作し、その売り上げから得た資金でこれまでに1000個以上のガスマスクをガーナに提供するほか、私立学校やリサイクル工場を現地に設立している。貧困の抜本的な問題解決に向け年間約600のアート作品をつくり、販売することで資金をつくり、彼らの自立を促す努力を続けている。

1、子供たちのために私立学校を設立
2018年、スラム初の学校『MAGO ART AND STUDY』を設立し、子供たちに英語、算数、アート、社会、環境問題を教えている。今後50年、長坂氏が死ぬまで無料を保証している。
スラム一掃プロジェクトで『MAGO ART AND STUDY』も破壊されてしまった。現在は青空教室で授業を行なっている。

2、 スラム初の文化施設を設立
2019年8月、アグボグブロシー5回目の訪問で53日間滞在した際、彼らの新しい希望と生活のために、美術館「MAGO E-Waste Museum(現在は別の場所で開設)」を設立した。

3、スラム街を、公害ゼロのサステナブルタウンへ
2021年、スラムに文化と雇用、社会貢献を生み出す「MAGOGALLERY Agbogbloshie」を設立。文字通り、リサイクル工場にギャラリーを併設しており、スタッフが常にアートに触れられる環境とした。
スラムに住むガーナ人と現地に派遣した日本人スタッフが協力してつくり上げた。工場の開設でスラムに雇用を生み出すだけでなく、仕事を通して社会貢献を促した。 

4、オリーブを栽培する新しい村をつくる
ガーナに広大な土地を購入し、そこに村をつくり、新しい雇用とフェアトレードができるオリーブ農園を造成することも目標のひとつ。オリーブ栽培の技術は、小豆島で学んだ。

5、スラムの若者たちをアーティストに!
アートに興味がある若者を集めて、彼ら自身が描いた作品を「MAGO GALLERY」で販売することで、彼らが困窮する生活から抜け出し、独立することを手助けしようと考えた取り組み「Superstars」をつくった。
作品集から抜粋! 長坂氏が日本でデビューさせることも視野に入れているアブラヒムの作品。 ギャランティーでバイクを購入したアブラヒム。うれしさあまって、一日仕事をサボってしまったとか。
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