Andrisに帰り失ったSkillを回復しようとAndrisの森に出かけるも、怪物が居ないため全然回復しないAmonです。
この間に死んだときに思った…。
(実際に死と直面したら、どう思うんじゃろ?)
ここからはリアルでの話。
私は過去に2度ほど、死を覚悟したことがある。
一度目は高校生のとき山で野犬に囲まれたとき。二度目は5年前の芸予地震のとき。
一度目の体験は、当時居合道を習っていたのだが自宅では練習できないため少し離れた山の中腹にある神社で練習をしていた。その当時地区の長老たちから「野犬が出て危ないから気を付けて」という話を聞いてはいたが全然気にしてはいなかった。
ある日の夕方、いつもと同じように神社に上がり境内の広い庭で練習をしていた。静寂の中に自分の足が土を擦る音だけが聞こえていたように記憶している。
「ガサッ!」
と突然、草をかき分ける音がする…が、いつものことなので全然気にしない。雉か野良猫でも居るのだろう、一瞬そう思っただけですぐに忘れている。一通りの型をやり終えて一息ついたときに、鳥の鳴き声がしないのに気づいた。
(おかしいの?いつもじゃったら鴉がうるさいのに)
「カサッ」
先ほどより小さい音で草をかき分ける音がする。しかも今度は違う方向からも小さいながらも音がする。
(イタチかの?野良猫かの?……でもイタチも野良猫も獲物を捕るとき以外はコソッとは動かんけぇの)
(そういやぁ中学校の時にこの山に猿が出たいうて騒いどったけど、最近はそんな話聞いたことないしの~?)
などと思っていると、今度は犬のうなり声が聞こえてきた。
「?!」
(野犬か!)
その瞬間から私の体全体が触覚になったように神経を集中して当たりを伺います。草をかき分ける音は4方向からします。うなり声はまだ小さく2方向からしかしません。
(ひらとうなったとこから自分のとこまで5mぐらい。そこから斜めになっとるけぇ距離にして犬は10m以内におるの)
(今から走って石段を駆け下りても犬が追いかけてきたら、追いつかれるの)
(左の崖は5mくらいの高さじゃったの?飛び降りたら怪我だけですむの。でも追いかけられたとき怪我しとったら逃げれんけぇだめじゃ)
(今、模造刀じゃけど刀をもっとるんじゃけぇ。戦おうか?……いけいけ。殺生するために刀もっとるんじゃないけぇ。こんなことで新聞沙汰にでもなったら居合続けれんようになるじゃないか)
などと頭の中をぐるぐるいろんな考えが回ります。
そうしている内に草むらから1頭犬が出てきました。思ってたより大きいです。残念ながら犬の種類は全然分からない私ですが、秋田犬や柴犬で無いことは分かりました。首輪?そんな物見る余裕は無かったように思います。覚えていません(笑)
まだ違う方向からガザガザと音がします。直感で「5匹いる」と思いました。思った瞬間私は抜刀していたのでした。次に犬の尻尾を見ましたが、振ってはいません。
腹を決めました。そう死を覚悟したのでした。
その時の感覚は体中の力が抜けていくような感じでした。事実覚悟するまでは体が硬直していたのですが、覚悟したときから後ずさりが出来るようになっていたのでした。そのときには何を考えていたかは覚えていませんが、1匹の目を見ながら後ずさりして階段を下りていき、犬も階段を下りては来ませんでした。
刀を抜いたことにより自信が出て動けるようになったのか、死を覚悟したから動けるようになったのかは分かりませんが、死ぬと思ったのは確かです。
後から考えると別に野犬は襲おうと思っていたのではなく、テリトリーを守ろうと威嚇していただけで、刺激的な行動さえとらなければどうということは無かったんですが(笑)、その時は怖かったです。後、抜刀したときに構えていたスタイルは剣豪小説などで読んだことのある新影流の「無形の位」に似ていたのは偶然???
後日談
神社から帰りながら何度も後ろを振り返っていたのですが
「!!」
居合刀をいれるケースを忘れてきていたのでした。次の日に何事もなく回収しましたが…。
3ヶ月後、私は広島の地を後にしたのでその後その野犬たちがどうなったかは知りません。襲われたという話は聞かないのでどこかに行ったのか、誰か保健所に通報して捕獲されたのかはわかりません。
題字は邦題「絆/死を見つめて」のアメリカのテレビドラマからとりました。(訳すと「家族の誤算」)大昔に深夜見た映画だったので、内容はよく覚えていません(笑)「死をみつめて」の部分だけのつながりです。時期的に「愛と死をみつめて」にすればよかったのかもしれませんが……うまく訳せません(涙)
二度目はまた気が向いたときに…
この間に死んだときに思った…。
(実際に死と直面したら、どう思うんじゃろ?)
ここからはリアルでの話。
私は過去に2度ほど、死を覚悟したことがある。
一度目は高校生のとき山で野犬に囲まれたとき。二度目は5年前の芸予地震のとき。
一度目の体験は、当時居合道を習っていたのだが自宅では練習できないため少し離れた山の中腹にある神社で練習をしていた。その当時地区の長老たちから「野犬が出て危ないから気を付けて」という話を聞いてはいたが全然気にしてはいなかった。
ある日の夕方、いつもと同じように神社に上がり境内の広い庭で練習をしていた。静寂の中に自分の足が土を擦る音だけが聞こえていたように記憶している。
「ガサッ!」
と突然、草をかき分ける音がする…が、いつものことなので全然気にしない。雉か野良猫でも居るのだろう、一瞬そう思っただけですぐに忘れている。一通りの型をやり終えて一息ついたときに、鳥の鳴き声がしないのに気づいた。
(おかしいの?いつもじゃったら鴉がうるさいのに)
「カサッ」
先ほどより小さい音で草をかき分ける音がする。しかも今度は違う方向からも小さいながらも音がする。
(イタチかの?野良猫かの?……でもイタチも野良猫も獲物を捕るとき以外はコソッとは動かんけぇの)
(そういやぁ中学校の時にこの山に猿が出たいうて騒いどったけど、最近はそんな話聞いたことないしの~?)
などと思っていると、今度は犬のうなり声が聞こえてきた。
「?!」
(野犬か!)
その瞬間から私の体全体が触覚になったように神経を集中して当たりを伺います。草をかき分ける音は4方向からします。うなり声はまだ小さく2方向からしかしません。
(ひらとうなったとこから自分のとこまで5mぐらい。そこから斜めになっとるけぇ距離にして犬は10m以内におるの)
(今から走って石段を駆け下りても犬が追いかけてきたら、追いつかれるの)
(左の崖は5mくらいの高さじゃったの?飛び降りたら怪我だけですむの。でも追いかけられたとき怪我しとったら逃げれんけぇだめじゃ)
(今、模造刀じゃけど刀をもっとるんじゃけぇ。戦おうか?……いけいけ。殺生するために刀もっとるんじゃないけぇ。こんなことで新聞沙汰にでもなったら居合続けれんようになるじゃないか)
などと頭の中をぐるぐるいろんな考えが回ります。
そうしている内に草むらから1頭犬が出てきました。思ってたより大きいです。残念ながら犬の種類は全然分からない私ですが、秋田犬や柴犬で無いことは分かりました。首輪?そんな物見る余裕は無かったように思います。覚えていません(笑)
まだ違う方向からガザガザと音がします。直感で「5匹いる」と思いました。思った瞬間私は抜刀していたのでした。次に犬の尻尾を見ましたが、振ってはいません。
腹を決めました。そう死を覚悟したのでした。
その時の感覚は体中の力が抜けていくような感じでした。事実覚悟するまでは体が硬直していたのですが、覚悟したときから後ずさりが出来るようになっていたのでした。そのときには何を考えていたかは覚えていませんが、1匹の目を見ながら後ずさりして階段を下りていき、犬も階段を下りては来ませんでした。
刀を抜いたことにより自信が出て動けるようになったのか、死を覚悟したから動けるようになったのかは分かりませんが、死ぬと思ったのは確かです。
後から考えると別に野犬は襲おうと思っていたのではなく、テリトリーを守ろうと威嚇していただけで、刺激的な行動さえとらなければどうということは無かったんですが(笑)、その時は怖かったです。後、抜刀したときに構えていたスタイルは剣豪小説などで読んだことのある新影流の「無形の位」に似ていたのは偶然???
後日談
神社から帰りながら何度も後ろを振り返っていたのですが
「!!」
居合刀をいれるケースを忘れてきていたのでした。次の日に何事もなく回収しましたが…。
3ヶ月後、私は広島の地を後にしたのでその後その野犬たちがどうなったかは知りません。襲われたという話は聞かないのでどこかに行ったのか、誰か保健所に通報して捕獲されたのかはわかりません。
題字は邦題「絆/死を見つめて」のアメリカのテレビドラマからとりました。(訳すと「家族の誤算」)大昔に深夜見た映画だったので、内容はよく覚えていません(笑)「死をみつめて」の部分だけのつながりです。時期的に「愛と死をみつめて」にすればよかったのかもしれませんが……うまく訳せません(涙)
二度目はまた気が向いたときに…