牛、かわいい。
スラウェシ島タナ・トラジャの水牛は、食べるためのもの。
よく、バリの棚田の絵で、水牛が田んぼを耕しているけど
スラウェシではそういうことはない。
(ちなみにバリでも実際に水牛が田んぼで働いているのを見たことがない。)
どうせなら田んぼで使ってから食べたらいいと思うのだけど
売るのが第一目的だからってことなのか。
つまり、食べるといっても、自分で食べるんじゃなくて
水牛市場に売りに出すのだ。
売られた牛は、お葬式でいけにえにされる。
いけにえというが、お葬式を見ていても、あまり「いけにえ」には感じない。
タナ・トラジャの貴族のお葬式は水牛と豚をして食べる祭典である。
田んぼで水牛の世話をしている人は牛のオーナーではなくて、
牛の世話を請け負っている人だったりする。
階級がはっきり分かれているタナ・トラジャの社会。
水牛のオーナーになれるっていうことは、結構いいことに違いない。
写真/スラウェシ島タナ・トラジャ(2008年)
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