島のまにまに~インドネシアの小径~

海洋国インドネシアのあちこちでで出会う、美しい村、美しいもの。自然とつながる暮らし。

フローレス島 キャッサバを摘みに

2012-08-03 | 籠・編んだもの

この村では、みんなこの籠を使っていた。農作物の収穫用の籠だという。コーヒーを摘んだり、野菜を摘んだり。この女性は、キャッサバの葉を収穫した帰り。
降り出した雨に、バナナの葉の笠。こんな当たり前の所作も、現代のわれわれの中からは消えている。買ってきた傘なんて、本来必要ないのだ。

籠にはひもが付けてあって、頭にかけるようになっている。このひもだけは、ビニールで編んだものだった。

キャッサバの葉はフローレスでは毎日食べられていると思う。町の中でも、少し裏庭のある家なら必ずキャッサバが植えてあるし、ナシ・チャンプルーの店に行くと、キャッサバの葉は必ず乗せられる。はっきり言って、おいしいものではない。すじすじしていて、味がなくて、リョウブの葉を思い出す。
リョウブというのは日本の山村でご飯の嵩を増すために入れられた木の葉。リョウブ飯を知る古老のほとんどは、まずいという。しかしキャッサバはリョウブよりはましだと思うし、現地の人たちにとってはおいしいソウルフードなのだろう。

家族6、7人としても、これだけあれば2日分ぐらいあるのではないか。やがてどしゃ降りになるから、外の仕事はもう終わりだろう。雨季のこの時期、毎日毎日雨が降っている。

家の中ではお米を入れるのにも使っているこのかご。暮らしに密着して重要な役割を果たしている。


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