自分史 物怖じしない国際人を育てるヒント集

近現代史に触れつつ自分の生涯を追体験的に語ることによって環境、体験、教育がいかに一個人の自己形成に影響したか跡付ける。

こどもの喫煙、飲酒/オトナぶるには早かった

2010-11-06 | 遊び>規制

こどもはまねて成長する。時にはおとなの悪習もマネル。
このころオラリアのマンションでワインを経験した。
なにかのイヴェントで宴会があった時だった。
ピアノの下に隠れてひとりワインを一杯飲んだ。
すぐ赤くなり頭痛がした。
二度とまねることはなかった。
風邪薬としてピンガ(サトウキビ焼酎)に火をつけてアルコールを飛ばしたものはよく飲んだ、薬として。
タバコは悪ガキどものまわしのみに加わって体験した。
すぐ街に行ってシガレットを一箱買い親に隠れてひとり吸いをした。
唾ばかり出て美味しくなかった。
それっきりたばこのことは忘れた。
田舎の環境に居たせいか不良少年は一人もいなかった。
お金も店もなかったせいかタバコ常習少年はいなかった。
大人のたばこの変遷も短期間に目撃した。
最初は煙草の葉を硬く縄に撚ったものを買って来て、ナイフで削ってとうもろこしのカワで包んだ「葉巻」だった。
パイプに詰めるひともいた。匂いはほのかに甘く葉巻と同じだった。色はコールタールほどに黒かった。
労働者が手作りで一服するのによく見とれていた。
茶色の刻みたばこを有り合わせの紙で巻いて吸うひともいた。
「正式」は切りそろえた市販のとうもろこしのカワか薄紙だった気がする。
NHKの人気ドラ「ハルとナツ」は移民の生活をリアルに再現していて二度見たが、戦前に移住地でシガレットを吸っていたシーンには違和感を覚えた。
シガレットはまだ都会の嗜好品だった。



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