AManTo天然芸術研究所

大地のため、時代のため、消費されないアートを求めて…
EART(天然芸術)の今を紹介するブログ

「天人元気届隊」出発!「lose lose」の関係が時代を進化さす

2011年04月15日 | Weblog
無事「天人元気届隊」は出発

4月14日~15日にかけて届けられた物資の袋ずめ、仕分け、梱包、積み込みが行われ無事「天人元気届隊」は出発しました。

14日朝から集まったボランティアのスタッフたちによって
現地のニーズと僕らのサバイバルに関する知識をあわせて可能な限りの検討を重ね、
これさえあれば大丈夫リック!通称「元気リック」が作られた。

現地では家にたまったヘドロだしが重要課題となっているそうで、長靴を基本装備にくわえた。秋田のマタギの人たちは今だに登山靴ではなく長靴を愛用するぐらい、地面を感じつつ、ゆとりがあるので通気も確保、寒くなれば靴下を何枚も重ね履きでいる長靴を使う。
その中に靴下なタオルなど装備品をつめ、雨具や軍手などをセットしてツナギの作業服共に荷造りをしていく。
今回作ったのは150セットの「元気リック」だ。



僕ら「天人元気届隊」のコンセプトは「ボランティア作業員の支援」

阪神淡路の経験から、半年後に倒れるのは看護師、レスキュー隊員などの支援者の側だった…。緊迫した現場に自分の悲しみや苦しみをシェアできずに心に貯めていった末のストレスが原因だ…
この「乖離」という心のサーモスタットによって緊急時を乗り切れるように
僕らは心の神様によって設計されている。しかし…「叫びスイッチ」を切ったままあまり長い間、行動する事は心身に多大な負荷がかかるのだ。

日本人は諸外国に比べこの能力が異常に高いと言われており、それが「高い道徳心」と島国の「団結心」とあいまって、今回も海外メディアに日本のモラルの高さを評価され続けてきた。

暴動や略奪と無縁の国などと称され、多くの国の人に支援の輪を広げている。

僕らは人類初の「放射能の中でも震災復興」を世界の手本となって見せないといけないのだ。チェルノブイリの時のようなその場所を捨てる…といった事は狭い日本の国土では不可能だからだ。

先日までいた香港でも、多くの香港人が日本のために懸命に募金活動や義捐金集めのイベントに奔走してくれて頭が下がる想いだった。
この「PRAY FOR JAPAN」のムーブメントは世界中で起こっている!

この日の大阪中崎町にもネットやツイッターでの呼びかけで集まってくれた多くのボランティアさん達が、膨大な作業を黙々とこなしてくれた。本当にありがとう、みんな!

天人では「元気届隊」を皮切りに、このように現地にはいけないけれど何かしたい…
僕には募金以外する事がない…という多くの人のニーズを埋めるため色々な活動を提案していきたいと思います。

今、新しく地球が手に入れたネットという大地の神経系によって地球の免疫は最高レベルに機能しようとしています。
地震と違い放射能は人類が起こした人災だけれど、これを人類自身が責任を持って何とかすることでスピリチュアルではない(…いやスピリチュアルを含む)リアルな人類の進化がもたらされるのだと思っています。

ある意味、今僕らの直面している問題は、地球に人類が試されている宿題のようなものだと考えています。このテストの結果で僕らがこの星に存続していいのか決まる重大なテストの真っ最中だと考えてみませんか?
亡くなった方や犠牲になった方のためにも今、僕らは是が非でも進化しなくちゃいけない…!





「lose lose」の関係が時代の進化を促す

いずれまとめて書こうと思っている内容だけど
今世界で起きている人の意識は現在のビジネスの世界の標準概念「Win Win 」というどちらも勝者の関係では説明がつかない。

これはどちらも勝つ事、願望を達成する事を目的にする社会ではない新しいムーブメントだと思います。
これを新しい人の関係性「他のために生きたい」という種としての生存本能に起因する
本質的な「ソーシャルグラフ」なのだと思います。
しかしこの種の意識の形は実は途轍もない古い行動本能「種をつないでいきたい」からきていて、文明人からすると「捧げる事の美学」という形で進化してきた意識構造が根底にあります。

自分が、「どう時代の必然を生きたか…」という時間財産を尊ぶ心は、
日本では「武士道とは死ぬことと見つけたり」とか、
茶道、華道などの「道」という言葉に色濃く残っています。

経済的に見るとただ与えるだけのこれらの好意は、競争相手に抜かれる時間を与える行為であり、けしてお薦めできる行為ではないはず…
ビジネス優先の世界観だけでは敗北に繋がる危険行為。

しかし実際は、庶民のソーシャルグラフは、こういう根本価値観を持っている企業を応援し、そういうポリシーのある商品を買おうとする動向を見せていくでしょう。
日本から世界が変わっていく新しい始まりです。

「誇り」であるとか「誉(ほまれ)」という価値観に近いのかもしれないけど、現在懸命にボランティアをされている世界中の人はそれすら考えていないのではないだろうかと思います…ただ時代の必然を生きる…集合意識のような本能に突き動かされて、何の迷いもなく「そりゃ…やらなアカンやろ」という気持ちだと思います。
でも実はこの迷いない行動とは御釈迦さまのいう「悟り」にも通じる高度な意識レベルに一般の人から順に簡単になってしまっている状態だといえると思うのです。
そういう意味でも時代は下から変わるのだと改めて確信しました。

「負けるが勝ち」という言葉があるけど、これも少し違う。
英語にすると「Giving him a winner makes you a winner!」となってしまい、その盲点はわかりやすくなるけど…結局勝つために一旦負けを選ぶのかといったニュアンスになってしまい価値観としては2次元的で時代遅れ…

これは「負ける事」をいとわない心です。
いや勝ち負けを超えたアジア的価値観です。
日本では「捨」とか「断」とかいう言葉で表され、
道徳的には「道」という言葉で伝えられてきた…。

今聞くとなんだか全部古くさくて小難しい概念になっていまっている…。

実際、現場で実践している一般ボランティアの人自体が「捨」とか「断」を実践できているとは思ってない人が多いと思う、そして自分が、「道」を極める道程に入っている事すら認識していないかもしれない…。


僕はこれを今風にいうために「lose lose」の関係と名づけ「Beautiful lossが世界を変える」といっている。

この世界中からの貢献が放射能で実際迷惑のかかっている香港、台湾、中国、韓国、マレーシア、フィリピンなどで衰える勢いを見せない事に本当に感謝しこのと共に、この「lose lose」は世界に広まっていると思う。
多くの犠牲を払ってしまったけど次世代の世界の方向性が、こんなシンプルなたち現れてきています。




こういう形で日本が世界の中心になるとは!?

いろいろな所で「世界が変わるのは日本から…」とか「世界の中心が日本になる…」などと言う事がささやかれ、僕自身もそういっていたんだけれど、
まさか…こういう形で本当に世界の中心が日本になってしまうとは思いもよらなかったわけです。しかし犠牲になった方のためにもこのピンチをチャンスにして僕らは変わらなければいけない…
多くの方の助けで15日はスコップや一輪手押し車など、その他の装備を2トントラックと灰エーススーパーロングに積み込み、「天人元気届隊」は無事出発しました。
今日は東京に合流する別チームと仮眠をとり明日石巻をめざします!

本当に皆さんご苦労様でした。
そしてキャップ島ちゃん、リーダーヤス、ドライバー健康担当イクちゃんはじめ
元気届隊の皆、頑張ってね!
なお、放射能情報に関しては隊員が現地の情報如何によって最新情報を取れない可能性があるので
天人本部で数時間おきに「地震放射能アラート情報」をメールで配信しています。

参考にしているのはアメリカやドイツのサイトと気象庁はじめ国内からの情報から
独自に判断した内容です。



アメリカのサイトhttp://t.co/rlztkDV