ビーチでニナ（タニシだと思ってた）を発見！うまそうだぁ～～～

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最後のビーチになるだろうと、気温が高かったので、美恵子マリちゃん親子とハドソン
ビーチへ。

うちの子らは、波打ち際で浦島太郎に出てきた、カメをいじめてた子供みたいに
大騒ぎしてるのに。

マリちゃんが、貝殻が足に刺さって痛いからと、なかなか海へ行こうとしなかった。
しかも、小さな虫が飛んでくると「キャァ～～～ッ」と、高い声で悲鳴。
「もぉ、この子ったら、私に似ずにフェミニンなんだから」と美恵子さん。

ワシもゴキブリやハエなどの害虫を、レイが悲鳴あげてるそばで
必殺仕事人のように殺すヤカラなので、「フェミニンってイヤよね」
みたいなニュアンスに同意していた。

だから、あまり深く考えなかったけど、今思えば
基本的にはマリちゃん、女の子なんだから、フェミニンな方がいいと思うけどね。
マリちゃんって白人キッズモデルのように美人なんだから、今から男にモテるだろう。

しかし、あまりにキィーキィー、ヒィーヒィー、キャーキャー言ってるから
マリちゃんの悲鳴を。マリちゃんって繊細だなぁ～などと
しみじみ思いながら聞いていた。

しばらく時が流れ。

タニシを海に見つけて、ワシは漁へ出た。
浅瀬に黒いカーペット敷いてるみたいにゴロゴロ転がってるんだぜ、タニシが。
って、今ネットで調べてみたら、タニシは日本で淡水にしかいない？

じゃーこいつは、なんなんだぁ～～～！

たしか母が以前に「ニナ」ってものを海で拾ってたなと思い出した。
タニシじゃなくってニナやね。

ともかく、子供たちの世話を忘れて、酒の肴にしようと拾いまくっていた。
と、今度はデニスが泣き出したのだった。
「こわいよぉ～マミーこわいよぉ～～～」

バケツに入れておいた、ニナがバケツを這い上がってきて、しかも砂の上へ
戻っていった様が、こわかったらしい。
「てめぇ～男のくせに、ニナくらいでビビルな！」と怒鳴りたくなった。

が、マリちゃんと同じで、デニスもフェミニンなのだった。フェミニンな男は
アメリカじゃーゲイとしてしか生きていけんぞ。

デニスが泣きわめくのを美恵子さんに任せて、ワシはまた漁に出た。
なんと石がゴロゴロしてる場所に、マッスル（日本ではムール貝？）も
ゴロゴロと転がっていたのだ。

うひょひょ！これは、白ワイン蒸ししたらうまいぜ。

と、デニスそっちのけ。
収穫はかなりのものだ。

家へ持って帰って、塩水につけておいた。
砂をはかせるためだ。
それを見たレイが、

「これは何だ？」

「マッスルだけど、それが何か？」

ニナの存在を知らせると、悲鳴をあげると知っているので、
ニナには、ふたをしておいた。

「どうするつもりだ？」
レイが刑事のように問いつめる。

「食べるつもりだけど」

「誰が？」

「私が」

「お前は、クレージーか！汚染された海に生息してる貝を食べるなんて。
命を落としたら、子供たちは誰が面倒みるんだ」

死ぬなんて、また大袈裟な。

腹くだすくらいでしょ。

「大丈夫だよ、ここのビーチで釣った魚を食べてる人たちもいるらしいから」

「子供にはあげるなよ」

ってなわけで、明日食べるのが楽しみだ。

とあるサイトにニナの食べ方が書いてあった。参考にしようっと！

貝の種類を特定するために、深夜にネット検索中。こんなことやってるから
寝られないんだよね・・・。
恐らく、このニナはイソニナと判明。

ニナなんて、英語でなんていうかわからんからなぁ～・・・。

映画はこれくらいの大画面で見たい！

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