心が満ちる山歩き

美しい自然と、健康な身体に感謝。2019年に日本百名山を完登しました。登山と、時にはクラシック音楽や旅行のことも。

北アルプス 乗鞍岳・剣ヶ峰(2)

2016年08月24日 | 北アルプス


乗鞍岳(3,026m) (つづき)


 山頂では、ガスがかかって遠くの山はまったく見えませんでしたが、登った山の大きさを実感することはできました。乗鞍岳は独立峰ですが、山頂は今立っている剣ヶ峰(3,026m)、1つだけではありません。乗鞍23峰と呼ばれる、23ものピークのなかで最も高い場所であるに過ぎません。


 今日は、山頂直下の乗鞍岳頂上小屋に立ち寄り、小屋の人からいろいろお話を聞くことができました。小屋は夫婦で運営されていて、交代で小屋番をするそうです。こちらでいただいたホットコーヒーはとても美味しかったです。コーヒー豆のブレンド割合はオーダーメイド、小屋オリジナルとのことで、相当こだわっていると思いました。また水は、雪解け水を使っているそうです。雑味を感じないのもきっと気のせいではありません。
 6月ごろは、天然の氷をお酒に入れたりするそうです。「ツララロック」といったところでしょうか?やってみたいものです。
 今年はどこの山でも雪が少なく、ここ乗鞍でも例外ではなかったとのこと。それでも、”意地でも滑りに来た人”がスキーを楽しんでいたようです。
 乗鞍岳の雪渓は完全に天然のスキー場です。3年前の7月に登ったときは、スキーヤーがたくさんきていました。雪の量は多かったですが、雪質は悪そうに見えました。リフトがありませんから、みんなスキーを担いで斜面を上がっていました。


 乗鞍岳には、山頂近くに権現池という池があります。日本で2番目に高い場所にある池だそうです。北アルプスでは、乗鞍岳と同じ活火山の、焼岳の山頂近くにも池があります。焼岳の方は、ほとんど水たまりに近い大きさですが、こちらはずっと大きいです。眺めていると、雲が切れて光が差し込み、まるで星屑が散りばめられたようになっていました。水面からキラキラと音がしてくるような気がしました。


 こんな場所にもはとバスが来ていました。

 畳平バス停に戻り、平湯温泉経由で松本駅まで戻りました。短時間の登山でしたが爽快な気分を味わうことができました。
 バス停には、山頂まで徒歩90分と書かれているものがありましたが、空気も薄いしこの速さで歩けない人の方が多いと思います。2時間はみておいた方がいいでしょう。


 (登頂:2016年8月上旬)



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