芝居小屋 by aldis

劇団の画像は座長さんの許可を得て掲載しています。無断転載、加工はお断りいたします。

スーパー兄弟 2012・5月

2012-05-21 17:10:18 | 南條隆とスーパー兄弟

 久しぶりに、横浜三吉演芸場5月公演「南條隆とスーパー兄弟」を見に行った。龍美麗座長と南條影虎座長になってから、もう5周年とのこと。2人とも、もう堂々とした立派な座長だ。

 美麗座長
 

 影虎座長
 
 

 この日のお外題は長谷川伸の名作「沓掛時次郎」。時次郎が美麗座長、影虎座長は六ツ田の三蔵。三蔵は早くに殺されてしまうので、影虎座長の出番が前半の早いうちに終わってしまったのが残念だった。

 長谷川伸さんのお芝居はイイねぇ。こういうお芝居をじっくり見せてくれるのがこの劇団のいいところ。

 おきぬは大路にしきさんだった。これが実によかった。大路にしきさんは両座長のお母さんなのに時次郎と夫婦同然に旅をしていても全く違和感がない。おきぬが病に伏している宿の老夫婦、お婆さん役のほうが若い女優さんだけどここでのやりとりも不自然でない。「時さん・・・」とせつなくはかなげに呼ぶさまは、いじらしかった。。。。


 この日のラストショーはソーラン。一転して華やかな力強いショーを堪能した。

 

劇団美鳳・2012.2月

2012-05-19 11:08:24 | 劇団美鳳
 5月に追いついた・・・と思ったけど、2月を1つ抜かしてた。それは、小岩湯宴ランドでの劇団美鳳の公演。劇団美鳳は、5月は篠原演芸場での公演なのでそのときまとめてというつもりだったんだろう(ナンテ ヒトゴトみたいに)。

 ちょっと2月にバックします。



 劇団美鳳、紫鳳友也総座長と一城進悟座長、脇を固めるのが扇さとしさんに一城悟さん、紫城笑也さん、後見城秀人さん。女優さんは一城静香さんに一城春香さん。そしてもう子役とは言えない明日香ちゃん。そして子役ちゃんたちが成長してきているのが楽しみな劇団だ。

 劇団美鳳のお芝居は見応えがある。特選狂言はとくにそう。その中でも新作は 大衆演劇でここまでやるの! というものが多い。

 観劇した日も特選狂言「絆」。ある事情で赤子を預かることになり可愛がって育てた友也総座長。そこに赤子を預けた母親が今はご大家の奥様になって、子供を引き取りにやってくる。子供にとってどっちが幸せか。。。

 きらりちゃん熱演。最後、やっぱり子供は渡したくないと後を追う友也総座長。それを止める進悟座長。ちょうど私の目の前の花道での演技。2人ともガチでぶつかってた。スゴイ迫力。。。

 




鳳凰座 続き

2012-05-13 20:29:19 | お芝居

 さて、鳳凰座の続き。この劇団は旗揚げして3年目、座員さんが少ないのも無理はない。でも、それを補って余りあるのが座長はじめ劇団員の皆さん。本当に頑張っていると思う。



 でもね、今、どの劇団も座員が減っていると思う。大変だものね。その中で少ない人数でもお芝居や踊りの基礎ができている劇団は見ていて安心だし、これからが楽しみだと思う。(なんちゃってエラソウニ。)
 
 鳳凰座もそういう劇団。それに加津也座長はじめ皆が明るいのがいい。

 それに、この劇団を締めているのが市川智二郎さん。彼のようなベテランで芸達者な役者がいるのといないのとでは大違い。舞踊もいい。股旅ものなんか最高。お芝居では滑舌もいいし。。。若い女の子が「智ちゃ~~ん~~」とハンチョかけてそれに答えてくれるのがなんともいい感じ。

 実は、最初に見に行ったときは、とりあえず行っとくか みたいな気持で行った。でも「あ、この日とこの日は時間がとれそう」と急きょ予約を入れた。

 で、千秋楽。
 いや、びっくりした。大入りは言うまでもなく。アンコールで2回も出てくれた。そして最後はスタンディングで舞台と客席の一体感が感じられた。不況や震災の影響でどの劇団も劇場もセンターもお客さんが減っている中、久しぶり。。。

 画像はいつだったかなのラストショー「雪が舞う」
 


 

鳳凰座 2012・4月

2012-05-05 15:17:26 | お芝居

 2、3月と忙しく、劇場に足を運ぶヒマがなく(それに、今年の冬は寒くてどうしてもという時以外は引き籠っていたし・・・)ようやく4月の後半になって観劇できた。

 4月の十条篠原演芸場は、中野加津也座長率いる鳳凰座。この劇団というか、加津也座長は、まだお兄さんの中野弘次郎さんが座長の劇団蝶々で副座長をしていたときに大阪で一度見たことがある。



 今度の関東公演は、3月から三吉演芸場、木馬館、篠原演芸場のコースだった。「早く東京にもきてくださいね」なんて調子イイこと言ったのに、三吉のときは木馬がある、木馬のときは篠原がある と観劇を先送りし、ナンテ我ながらイイカゲンなヤツだ。

 いずれも初乗りで、お天気にも恵まれず大分苦労したらしいが、どんどんお客さんが増えて、ワタシが行った日は大入りで演芸場の中は熱気にあふれていた。

 なんと座長自らお出迎え。3回見に行けたが、お芝居はいずれも座長が三枚目の楽しいお芝居。一見、シャイな印象を受けるし、以前のイメージから、「あれ、こんなに面白い座長だったっけ」と思わせる内容だった。

 では、続きはまた。。。

劇団喜楽 2012.1月

2012-05-02 14:58:50 | 劇団喜楽
(役者さんの敬称、肩書きは省略させていただいていますことをご了承ください。)

 1月、久しぶりに川崎大島劇場へ行った。旗丈司座長率いる劇団喜楽の公演である。劇団喜楽には松川小祐司、松川翔也兄弟、それに彼らの母の松川さなえが加わっている。

 大島劇場はそれほど遠くないのだが、バスに乗るのが面倒なのと劇場自体が古いのでちょっと敬遠してしまう。バス乗り場がすっかり変わってしまい、乗り場を探してうろうろしたが無事に到着。古い劇場は昔ながらの風情があって嫌いではないのだが、ここの難点はトイレがせまいところ。これは何とかならないかな。

 相舞踊「矢切の渡し」


 松川兄弟は、ワタシの注目株である。兄の小祐司のほうが細くきゃしゃで弟の翔也がダイナミックな感じだがお芝居、舞踊、ダンスともなかなかのものである。それぞれタイプが違うけど全く別ではないのがいいところだ。

 小祐司クンは、1月が誕生日で今年20歳になった。観劇した日はちょうど成人式の日、街には晴れ着姿の新成人があふれていたがお仕事だもんね。注目している理由に、彼らが勉強熱心だということもある。小祐司クンは三味線も始めたらしい。舞台で見られる日が楽しみだ。

 この日のお外題は「芸者の誠」、ラストショーはノリノリのブラジル音頭。

 
 

 上の画像は劇団喜楽の大和歩夢クン。松川兄弟と一緒にゲストに行くことも増え、なじみがでてきた。ぽっちゃり系で女形は可愛い。
来年あたりは、この3人が劇団を引っ張っているかな。。。。

劇団花吹雪 2012.1~3月

2012-05-01 15:56:00 | 劇団花吹雪
(役者さんの敬称、肩書きは省略させていただいていますことをご了承ください。)

 2012年は劇団花吹雪からスタート。1月浅草木馬館、2月十条篠原演芸場、3月横浜三吉演芸場というコース。

 2011年、寿美英二と二代目桜京之介が座長を引退。桜真之輔が三代目桜京之介と座長を襲名し、今回の関東公演は桜春之丞と三代目桜京之介の2枚看板。

 もしかして、襲名披露の特別公演があるかと思ったけど、それはなしだった。
三代目は座長となっても、親しみやすいキャラは変わらず。お客さんも「座長~」より「真ちゃ~ん」と呼んでいる人を多く見かけた。




 昨年あたりから、寿美英二と二代目桜京之介改め桜京誉は老け役や悪役にまわり、実質、春之丞と三代目が口上や送り出しも中心となっていたのでそんなに雰囲気が変わったということはないが三代目という名前は重いだろォな。

 でも、梁太郎、愛之介、松ノ介、恵介、小春かおり、小桜あきなと、メンバーが変わらないのが何より。そして、寿美英二、桜京誉は、ボヤキながらも三枚目や老け役、悪役に徹しているのがいい。この2人はまだまだ女形もイケるのにである。勿論カンどころでは重要な役で、芝居に重みを加えている。




 今年も三番叟は見られなかった。が、特選狂言、華やかな舞踊の数々、中でも春之丞と三代目の連獅子が見られたのはラッキー。今回のお芝居は、以前に見たものが多かったけど、役替わりや演出変えで面白く見た。

再オープン

2012-04-28 18:48:01 | お芝居
 (上野不忍の池の桜)

昨年リニューアルオープンしたのもつかのま、すぐ休業に追い込まれてしまいました。。。

 なにしろ人手不足、そして相変わらずの景気の低迷。。。
 もう1度頑張ってオープンします。

 忘れないうちに、昨年細々と営業していたときのことを書いておきます。
 5月まではアップしたので6月から

 6月 浅草木馬館 劇団荒城(荒城真吾座長、華月照師座長)
 
 7月 浅草木馬館 玄海竜二一座 
    前半は劇団都(都京弥座長、藤野かな座長)の単独公演
    後半から玄海竜二一座が加わりました。

    玄海竜二さんはゲストの時しか拝見したことなく、で、ゲストだからカッコイイ役どころしか
    見たことがありませんでした。
    今回は2週間の公演なので、三枚目も女形も見ることができ、イヤ、楽しめました。サスガ。

 8月 十条篠原演芸場 橘小龍丸劇団
    橘龍丸座長、ますますカッコよく、橘鈴丸花形、ますます綺麗に。
    松川兄弟、大和歩夢クンのゲストもありました。

 8月 浅草木馬館 たつみ演劇ボックス
    8月は横浜三吉演芸場で劇団九州男も公演中。仲のよいたつみ座長と良太郎座長のこと
    三吉演芸場は月曜日が休みなのでゲスト出演があるだろうとねらっていました。
    案の定、夢のコラボを堪能できました。

 9月 横浜三吉演芸場 伍代孝雄劇団
 
 10月 浅草木馬館 大川竜之助劇団

 11月 浅草木馬館 劇団美鳳
     今回も新作特選狂言、特選舞踊が盛り沢山。そして紫城輝也クン初お目見え。
     そして、紫鳳友也総座長10周年記念公演、一城進悟座長誕生日公演もありました。
     残念ながら進悟座長のお誕生日公演は行けなかった。。。

 なんと、ここにきて、一気に経営難に陥り、2011年はこれで終了。
 12月はどこの劇場にも行かなかった。。。
 こんなことあっただろォか。

 では、2012年はボチボチとやっていきます。。。



     

橘菊太郎劇団・2011年5月

2011-05-31 17:35:01 | 橘劇団
 横浜三吉演芸場5月公演は橘菊太郎劇団です。橘大五郎さんが三代目座長を襲名したこともあり、浅草大勝館が閉じてからずうーっと観ていないので横浜まで足をのばしました。夜の部です。
ところが大五郎座長は休演とのこと。がっかりですが、まあ、しょうがない。
 お外題は「故郷の兄弟」でした。

  

 以前観たときは、初めてで劇団朱雀との合同公演だったので、役者さんのお名前もわかりませんでした。今回、この方が北條寿美子さんだとわかっただけでもよかった。


  橘菊太郎座長



    副座長 橘良二さん       


  花形 橘裕太郎さん


    そして 北條めぐみさん     


この日大五郎座長が休演されたのは、翌日のゲスト出演もさることながら、親友の小林正利さんが急逝されたためお通夜に駈けつけられたからのようです。小林劇団も1度しか観劇したことありませんが小林正利さんの愛らしい女形は印象に残っています。謹んでご冥福をお祈りいたします。

劇団美鳳・2011年5月 その3

2011-05-31 17:01:17 | 劇団美鳳
 劇団美鳳、5月の第3週も特選狂言が続きます。美鳳のお芝居、特に特選狂言は皆さんの真剣な取り組みと熱心な稽古が伝わってきて見ごたえがあります。



                            

 16日は一城進悟座長作構成演出主演「斬人(きりひと)」でした。忍者ものです。桟敷席を舞台にしての凝った舞台装置でした。冒頭、大きな魚がシルエットで池から跳ね上がりその後の展開を暗示。殺陣師の方もゲストにいらして迫力ある立ち廻りでした。いかにも進悟座長らしいお芝居です。



                            

 ついでの特選は19日、今度は紫鳳友也総座長による「花宵道中」です。こちらも遊郭の豪華なセット。哀しく切ないお芝居です。友也総座長の花魁は美しく凜として、静香サンの妹女郎は初見世前のオボコらしさと姉女郎になってからは姉女郎らしさが、そして恋を知ってからはその一途さが。。。進悟座長は実は友也総座長の弟、遊郭に売られていった姉を必ず請け出すと約束をしながら、その約束も果たせず名乗りあうこともできず。進悟座長のこういう優しい役もなかなかよいです。最後暗く重いまま終わるのではなくきれいな終わり方でした。

劇団花吹雪・2011年5月

2011-05-28 11:27:21 | 劇団花吹雪
 
 今年は、5月にも大阪出張がありました。1泊して翌日はモチロン観劇。5月の大阪公演は、綺麗になった浪花クラブも行ってみたいし、でも、混雑覚悟で朝日劇場劇団花吹雪公演に行きました。

 前日が、桜真之輔さんのお誕生日公演。翌日だから少しは席が残っているかと思いきや、ナンノナンノ、開場前から当日席はすべて補助イスとのお知らせ。それでもミニショーが終わった時点で運よくキャンセル席にすわれ、舞台を堪能できました。

 お外題は「お富与三郎」。いわゆる切られのお富、切られの与三ではなく、夫婦約束をして別れた与三郎のもとに行ったお富がおこもさんに頼んで、与三郎が心変わりをしていないか確かめてもらう、あのお芝居です。梁太郎さんの蝙蝠安、頬にこうもりがさのイレズミでちょっと楽しかった。

 春之丞座長が、長いキラキラのつけまつげバチバチの三枚目メークのおこもさん。寿美英二さんと桜京之介座長が与三郎(真之輔さん)の両親です。京之介座長、いよいよ名前も譲って座長も引退することになるので老け役の鬘を作らされたとボヤクこと。このお2人のジジババのやりとりは楽しく笑えます。

 ラストショーは桜小町でした。
 朝日劇場、全面的に写真撮影禁止です。以前は皆コソコソと撮っていて大目に見て貰っていましたがスゴく厳しくなりました。で、画像は2009年東京公演のときの桜真之輔さんです。

 そして、終演後、念願の「アイスドッグ」を食しました。大川良太郎さんのブログで知ったので迷わず良太郎さんバージョンを注文しました。ふわっとした温かいパンに冷たいソフトクリームのコラボが絶妙です。お店には良太郎座長始め多くの役者さんの写真がいっぱい。マスターと良太郎座長や役者さんのお話をしながらいただいたのでより美味しゅうございました。