わたしんちの医学革命と雑多な情報

「医学革命」とは薬からの解放への「個人の気づき」の事である。雑多な情報も「取捨選択」&「鵜呑み厳禁」はセルフサービスにて

「製薬会社の真実」怖くて読めない人へ2

2007年12月15日 | 医学と健康

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以下引用ーー

つづきその2


  本書がニューイングランド医学雑誌の前編集長の手による
 ものであるということに、欧米の社会に息づくノブレス・オ
 ブリージュの伝統を強く感じる。医学研究の公正さのために
 真実を語り続けてきた著者の勇気と、それを支える人々に、
 また、本書の重大性に気づき、完訳された栗原千絵子、斉尾
 武郎両氏に、深く敬意を表したい。

内容(「MARC」データベースより)
巨大製薬会社が支配する医学界

そこにもたらされる巨額の収益。『ニューイングランド医学雑誌』の前編集長が、

事実に基づいた明確な分析で、製薬業界の隠された実態に迫った、全米で話題騒然の書。


出版社からのコメント


巨大製薬会社が支配する医学界。
そこにもたらされる巨額の収益。
事実に基づいた明確な分析で製薬業界の隠された実態に迫る。
全米で話題騒然、待望の書、ついに邦訳なる。


カバーの折り返し
○製薬業界は自分たちはリスクの高い産業だというが、製薬会社は年々、他の産業と比べて、はるかに高い利益を上げるようになってきている。


○製薬業界は自分たちは革新的な産業だというが、製薬会社の作っている薬のほんの一部だけが真の意味での新薬であり、ほとんどの薬は既存の薬のバリエーションにすぎない。


○一般に信じられていることとは裏腹に、製薬会社が研究開発にかける金額は、マーケティングにかける金額よりも遥かに少ない。


○製薬業界は連邦議会やホワイトハウスの首根っこをしっかりと押さえている。ワシントンには議員の数を凌駕する人数のロビイストを配置する最大の圧力団体であり、数々の選挙運動に資金を提供している。


○製薬会社は自社の薬に合う病気を宣伝している。多くのアメリカ人が、自分が「全般性不安障害」「勃起障害」「月経前不快気分障害」「胃食道逆流性疾患」など、臨床単位としての存在が疑わしい「病気」、あるいは軽い不快感が誇張された「病気」にかかっているのではないかと思い込まされている。


製薬会社は、医師の薬についての教育や、処方に大きな影響を及ぼしている

製薬会社は自社の薬の臨床試験を実質的に支配している。

製薬会社が資金提供して行われた処方薬の臨床試験の多くは、結果が歪められていると考えるだけの根拠がある

 


著者について
「ニューイングランド医学雑誌」前編集長。
現・ハーバード医学校社会医学科上級講師。
医療政策・医療倫理の高名な権威であり、医療システムに関する歯に衣着せぬ批評でも知られる。タイム誌は氏をアメリカの最も影響力のある25名の中の1人に選んだ。
ボストン大学卒、内科と病理学を修め、認定病理医。2000年までニューイングランド医学雑誌編集長。肩書きは、医師(MD)、米国内科専門医会フェロ(FACP)、ハーバード医学校社会医学科上級講師、米国内科医協会会員、米国科学アカデミー医学研究所(NASIOM)メンバー、アルファ・オメガ・アルファ全米名誉医師会会員、米国内科専門医会マスター(MACP)。

抜粋
         【監訳者あとがき】 

    レッツ・ビギン!――改革は真実を見極める眼
              と語る言葉から始まる。

  本書「ビッグ・ファーマ――製薬会社の真実」の著者マー
 シャ・エンジェル氏は、ネイチャー、サイエンス、ランセッ
 トと並び世界の医学界でも最も権威ある雑誌のひとつ、ニュ
 ーイングランド医学雑誌(NEJM)の前編集長である。そ
 の人がいわば、「医学研究はどれもこれもウソっぱち。医学
 者は製薬会社のいいなり」「今の新薬はどれもこれも“効か
 ない”“高い”“工夫がない”」と、本書の最初から最後ま
 でフルスロットルで口を極めて糾弾し続けているのだ。

 世界
 の医学・新薬開発研究の最高峰である、アメリカを目指せ!


 と日本の研究者も製薬会社も口を揃えているというのに。


 名医学雑誌の編集長という仕事は、厳選された質の高い医学
 研究を世界中に向けて発信し、医学界をリードする医学の守
 護神のはずだ。その医学の守護神が、こんな奴らは信用なり
 ませんよと、医学界、製薬業界、臨床医たちを激しく追及す
 る。これは驚くべき、危機的状況だ。


  以前に監訳者らは米国内科学会 (ACP)のフラッグシ
 ップ誌、アナルス・オブ・インターナル・メディスン誌の編
 集長、ハロルド・C・ソックス氏にインタビューした。その
 とき驚いたのは、ソックス氏がアメリカで内科医・医学者と
 して功成り名遂げた後に、医師としてのキャリアの仕上げと
 して医学雑誌の編集をフルタイムの仕事とし、後進の指導に
 使命感を持って全力で取り組んでいるということだった。そ
 れほど医学の根幹を形作る誇り高い仕事なのだ。本書でエン
 ジェル氏が医学界の現状を憂い、製薬業界を諌めているのは、
 実は驚くほどのことではなく、その生涯を捧げた仕事に忠実
 だからである。だからこそ、タイム誌はエンジェル氏をアメ
 リカの最も影響力のある25人の中の1人に選んだ。


  本書に描かれた医学界や製薬業界の問題の数々は「病める
 巨人・アメリカ」を象徴している。しかし、本書の内容の裏
 づけとなっている数々の新聞記事や市民運動団体による重厚
 なレポート(その多くは、日本からでもインターネットで閲
 覧できる)を読むと、この国のダイナミズムを感じる。日本
 ならばマスコミの自主規制や業界内部の締め付けにより決し
 て表に出るはずのない情報が、かの国ではさまざまな立場の
 書き手がさまざまな調査・取材を行い、隠し隔てなく社会に
 向けて発信される。そしてそれを支持する市民がいて
真正
 面から問題を受け止める責任ある立場の人々(エンジェル氏
 もその一人)がいる。本書で指摘されたアメリカの医療の問
 題は、社会にこのダイナミズムがある限り、必ず解決される。

 


  翻って日本はどうか。

「物言えば唇寒し」の伝統があって、
 改革とは名ばかりで、社会にはどんよりとして沈うつな諦め
 モードが漂う。医療政策を決定する政府の会議でも、最初か
 ら最後まで沈黙している委員が席を占めている。

 役人の決め
 た筋道に強く異を唱えれば、必ず「パージ」される。

  医学界
 ではすさまじい言論弾圧がまかり通っていることを、医学界
 の外にいる読者の方々はどれほどご存知だろうか。日本の医
 学・医療の世界は、本書に描かれたアメリカとはまた違った
 形で、歪んでいる。そしてそれを改革していくダイナミズム
 が全くない。

 

 


  そろそろ目を覚ましてはどうだろうか。

 

 世界に冠たるアメ
 リカの医学が本書に書かれているような状況ならば、日本が
 心機一転して改革を推し進めれば、世界をリードできる可能
 性もあるのではないか。

 

 しかも、エンジェル氏が解き明かし
 てくれたように、正真正銘のピカピカの新薬を開発するには、
 お金をくだらない宣伝や無駄な飲み食い、時間を浪費するだ
 けの馬鹿げた研究会に使わず、本当に研究に必要な金額だけ
 を使えばいいのだ。「薬の開発に8億ドル(800ミリオン
 USD)かかるなんて、ウソ八百。1億ドルあれば薬はつく
 れる」。

これは素晴らしいメッセージだ。宣伝費を開発費の
 計算から排除して戦略を立て直せばよいのだから。あるいは
 我々には、医学の進歩にあまり大きな期待をせず、効果の確
 かな薬を着実に使いこなしていくという選択肢もある。アメ
 リカも日本も、わけも分からず医学研究のバブルに踊り、少
 しも人間を幸福にしないという時代は、もう終わりにしよう。


 それは決して難しいことではない。

 「真実」を見極める眼力
 と、それを語る言葉と勇気さえ養えば、「勝負あり」なのだ
 から。

(以下略のため下記URLへ)

   2005年9月11日  言論による変革を祈念しつつ
                 栗原千絵子/斉尾 武郎



TITLE:Amazon.co.jp: ビッグ・ファーマ―製薬会社の真実: 本: マーシャ・エンジェル,栗原 千絵子,斉尾 武郎
DATE:2007/12/15 09:13


http://www.amazon.co.jp/gp/product/product-description/4884122623/ref=dp_proddesc_0?ie=UTF8&n=465392&s=books

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上ーーーー

 

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