カッキーYAMA   akihiko tange

手始めに、日常的なことを気の向いたときに載せていくつもり。

銀山温泉  山形尾花沢  2017

2017-07-10 | エッセイ

 山形は尾花沢の銀山温泉へ行った。一度行ってみたいと思っていた。「おしん」の舞台になったことで知られているらしかったが、行く前まで全く知らなかった。知っても「おしん」そのものを知らない。放送当時は自分は日本にいなかったように思うし、そもそも今もドラマはなぜかほとんど観ない。自分としてはそもそもドラマにあまり関心がないのだろうと思う。 
 ガイドなど読んで、木造の3,4階建てが残る、というところで嬉しくなり行ってみたくなった。昔、銀が採れたということは行ってからはっきりと知り、ああ、それで銀山なのだな、などと阿呆のように思った。晴れて暑くて、あまり考えたくなかったのだ。
 公共の機関を使って行くには本数少なく不便で、行きは寝坊して電車を逃し予定より遅れたので大石田の駅からはタクシーで、帰りは予定通りレトロバスに乗った。こういうバスはとても楽しい。しかし利用者は外国人女性2名と僕の3人しか乗っていなかった。もっと利用者が多くても良さそうなものだけれど、現地にいた人の割には少なかった。日帰りオプションツアーやマイカーの旅行客が気軽に訪れているのだろう。バスはレトロがさらに年季が入って古くなったようなバスだった。支障なく走るのだろうかなどと思ったが、エンジンは意外に元気そうな音をたてていた。肝心なところは整備されているのだろう。
 現地では、ぶらぶらと歩いた。意外にというか予想していたように、それほど広い場所ではなく、少し歩くだけで端から端まで楽しめた。水の綺麗な川を見、橋を渡り、旅館や店の写真など撮ったりするうちにすぐに時間は経った。歩いていると足の具合が悪そうな年輩のおじさんが声をかけて来た。何かなと思ったら、日帰りの温泉があるよ、と教えてくれていた。なぜか顔が赤かった。日焼けかもしれない。赤ら顔の旅の友人などという言葉が頭に浮かんだ。お目当ての日帰り温泉へと直行しているところのようだったが、両足が悪そうで歩幅30センチくらいずつ少しずつしか進んでいないのである。
「温泉、どこですか?」
「そこそこ・・・」
こちら、合わせて歩く速度ぐっと落ちる。
指さした先を見ると、ほんの20メートルくらい先にその温泉宿があった。これは時間がかかるわ。悠久の・・・。  
「キャンピングカー、駐車場に置いてあるけど見た?」
「いえ、気づかなかったですけど・・・」
「福岡から来てます、キャンピングカーで、駐車場にあるデカいヤツ、見なかった?」
「いえ・・・」
足は悪そうだけれど何とか運転はできるのだろうなと思った。楽しそうだった。キャンピングカーで回っているなんてとてもいい!
 川沿いの奥まった辺りにカレーパンの店があり、食べた。店の中にはお客がかなりいて賑わっていた。くじら餅というのも見つけ、先程すでに食べた温泉饅頭が小さかったので食べたいと思ったのだが、これは羊羹のようなデカさだった。羊羹のように切って食べるのである。一本かかえて丸ごと食べるというものではなさそうだった。
「大きいな、一切れでいいのだけれど、切って売ってくれない?」
店の女の子が、
「それはないのですけど、それならこちらのくじら餅というのがあります。結構大きいですけど」
見ると、丸い饅頭のような形のものが小分けで棚に並んでいた。
僕はここは少し食べられれば良いので、その「くじら餅大福」を1個ということにした。旅の者には有り難い。しかしこれもかなりの分量だった。外皮が黒く中に餡が詰まっている。詰まっている、というより餡のカタマリを粘りある黒皮の餅で包んだという感じだ。黒皮の部分はういろうに似ているなと思いつつ食べた。これだけでも腹持ちする感じだった。
 汗が出て、休憩に喫茶店で脱水症防止に水を飲み、ついでにコーヒーを注文して飲み、少し落ち着いた。
 しばらくしてレトロバスのバス停へと歩いた。














喫茶店で




くじら餅大福    炎天下、わざわざ撮ったのだ。

















 






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