ライフスタイルをデザインする建築家の・・・ライフスタイル

ライフスタイルをテーマに建築家の日常を綴っています。
最近は子育てを中心に時々建築話、旅行記や映画の事を綴っています。

■IHクッキング体験~IH側の視点~第62話

2007-07-07 09:25:08 | ■建築家の自邸・構想~建築、竣工まで
このコーナーではakatukiが自宅建設の為に日々奮闘する様子を記事にしております。
自宅建設と同時進行で書き綴っている為、初めて記事を読まれる方は第一話からご覧ください。
すこしづつ更新していきますので、お引き立ての程宜しくお願いいたします。

◆建築家の自邸・目次はこちらから

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昨日は、母親と東京電力のIHクッキング教室に行って来ました。
会費1000円の一般用のらくらくクッキングという初心者向けのコース。
IHヒーターの使い方・特徴の説明から始まり、
「豚ロースの若草焼き」「海老とオクラの綿和え」「加茂茄子の五目田楽」「牛乳くずもち」の計4品。
前回、東京ガスで比較体験した時に比べ大分本格的な調理を体験してきたわけです。

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私は、数年前に一度体験教室に行った事があるのですが、大分内容がグレードアップされていました。
IHを売り始めた当初より(機能はめまぐるしくは変化してませんが)、料理の仕方が研究されているみたいで、IHなりの新しい料理法で実習を受けてきたのです。

まず、IHの一番の利点は”燃焼”が起きないので無駄に水蒸気が発生しないこと、火が出ないので調理場が暑くならない事。
調理しながら、テーブルトップにこぼれた汚れをふき取れる事。
これから使う食材を火のそばに置いておいても、問題がないので、コンロの周りも調理スペースとして活用できる事。
菜箸、しゃもじ等をフライパンの上に置きっぱなしにしても焦げない。
など利点があります。

料理法でガスと違うのは、フライパンをあおったり(もちあげたり)して調理しない事。
火加減を挑戦する時はIHヒーターから半分ずらして熱の加わる部分と”全く熱の加わらない部分”をつくり調理が出来る事。
この料理法は”お好み焼きやさんの巨大な調理台”の使い方にに似ていて、今回の料理では、肉を炒めた後に味噌を絡めるのにフライパンを半分ずらして味噌を温めてから肉と一緒に炒めるといった調理法を紹介してもらいました。

揚げ物では、調理中”新聞紙”でフタを出来るので、油が飛び散らずに清潔に保てます。
調理後も、そのままゴミ箱へポイで後片付けも楽チン。

先生の話では、IHの場合は油の温度が部分的に高いところがないので(なぜか?を聞くの忘れてしまいました・・・)、油の酸化が少なく痛まないので、ガスに比べて長く揚げ物油を使う事が出来るという話でした・・・

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三人一組で調理が始まったのですが・・・
私と、母と一緒に調理する事になった方はやたらIHに詳しく”サクラ”か?と思ってしまうほど(笑)
「私、もう使っているんですけどIH良いですよ。火力も強いし、鍋もこんな重くて高いの買わなくても充分。今はいいフライパンも出てて調理しやすい。」
「パナソニックのIHはここの機能があ~だこうだで・・・」
見たいな感じで、料理もテキパキ。
なぜ?本当に初心者向けの教室に参加しているのかが良く解らなかったなぁ・・・

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で、今回は特に僕の方からアレコレ説明しないで(もう一人の女性が説明してくれた・・・)、IHの使い勝手を体感してもらったのですが、
母としてはIHの調理法になれないようで・・・

「火が見えないので料理の実感がない」
「フライパンが重くて片付け大変そう」
「天婦羅揚げるのにアレだけの油使うのもったいない」
(IHの場合温度センサーを正常に働かせるため、大量の油を使用せざるを得ない)
「別にガスのままでもいいよ」

という感想でした。
IHの利点である清潔性・安全性に関しては、前回の”最新の”ガスコンロを使用した事で、敢てIHにする必要ないと判断したようです。

「だって、ガスだったら火を弱くしたり調節しながら調理すればいいんでしょ」
「なんかフライパンをずらしながらとか、パネル見て火力調整とか出来る自信ない」

と。

私としては、母には安全のためにIHを勧めようと思って今回のIH教室&前回のガス体験に連れてきたのですが・・・

「揚げ物もしない」との事で、ガスの安全対策でも充分だという所に落ち着きました。
まぁ、上に私が住むわけだし、今は火災警報器の設置が義務付けされているし、RC造で造る予定なので火災の危険性も大分少ない。
そんな所も決め手になりました。

最終決定はマダですが、電磁波に関しても不信感を持っているみたいなのでこのままガスでいきそうな感じです。

本当の事をいうとガスとIHを自分なりに比較検証する為に母の所はIHの方が具合が良かったんですけどね・・・

---

で、まとめ。


<ガス>

・火が出る→熱い
・燃焼→水蒸気がでる→冬結露する
(といっても乾燥するので加湿器炊いたりするわけだから私は、コレは別の問題(サッシの断熱性)と思っている)
・”ガス=危険”は間違い
(最新のピピットコンロは内炎式、立ち消え装置等安全)
・実はガスのほうがエコ
(家庭内で消費しているエネルギーはIHの方が少ないが、電気を作るのにガスを燃やし、送電ロスも大きい)
・料理が美味しい と、私は思う
(IHは鍋底のみ熱い、ガスは上方まで熱くなるので厚みがあるものに有利)
(対流が起きるので味が染込む と、思う)
・何気に掃除が楽
(最新の機種はガラストップでゴトクも簡単取り外し。掃除がしやすい)
(但し、IHのほうが断然楽)
・調理代としてはガスの方が安い(東京ガス調べ)

IHヒーター

・かっこいい
(デザインする側にとって見るとコレが一番)
・内装制限がかからない
(例えばキッチンの天井に木を貼ったり出来る)
・火がない→夏でも暑くない
(逆にいうと、冬寒い)
・安全性が高い
(但し目に見えない危険性あり。長時間調理後はテーブルトップ熱いし、フラパンはもちろん熱い)
・上昇気流が起きづらい→油煙が広がる
(最新のレンジフードを使う場合は問題ないが、リフォームでコンロのみ交換すると部屋中油まみれに なるかも・・・)
・新しい料理法が可能
(新聞でフタ・フライパンずらし・ゴムベラクッキング)
・火力が強い という説明だったが?
(ガスの高カロリーバーナーの方が上(カタログ値))
・掃除・片付けが楽
・コンロの近くに可燃物が置ける
(料理本とか、といた卵とか置いていても熱くならない)
・電磁波が怖い
(業界団体の示した安全値があるけど信頼が置けない(検証記事UPしました)
・最大火力には制限がある
(コンロを同時平行で使うと火力が落ちる)
・オールメタル対応では最大火力を出せない
(フライパンが熱くなりすぎる為)

---

体験教室を”東京電力側からの””東京瓦斯側からの”両者を受けて、
やっぱり自社有利に組み立てているという事がよくわかりました。

まず、東京ガスは
同時調理の実演で、IHは火力が充分じゃない状況で調理させる。
また、オールメタル対応フライパンの調理で、さらに最大火力が出ないように調理させる。
(IHの教室では、思ったほど火力には問題がなかったです)
大量の葉物野菜を使った調理で、ガス有利の献立。

一方、東京電力では、

電磁波の話は一切なし。
内線規定の火力制限の話は一切なし。
料理は同時平行で作らない。(火力が落ちる為)
揚げ物は別の調理台で調理(火力が落ちる為・新聞かけながらだと隣で調理しづらい?)
もちろんなんですが、片付けをさせない。(フライパン・鍋の持ち運びが高齢だと大変)

と、とにもかくもやはり両者を体験して総合的に判断する事が必要だと思うわけです。

---最後に---

私が、これらの記事を書くに当ってIHの問題点を多く書いていることに反発をかうかもしれないのですが・・・

ガスのことは充分知っていると思いがちで、IH=エコでクリーンという間違ったイメージでIHヒーターに走りがちなユーザーさんをもう一度ガスに思いとどまらせようという考えがある訳です。

もし、日本の家庭が全てオール電化になって、調理時に一斉に電力使い始めたら・・・
電力が足りなくなって原発をもう一基造るのでしょうか?
電磁波の影響がキチンと検証され、危険と判断された場合、ガスのない家はどうする?

そんな問題を抱えているんだったら、

ガスのままでいいじゃんという事。

もちろん私もデザイン優先でIHを使ったりするので、キチンと内容を知ってもらった上で皆さんに判断してもらいたいと思うわけです。

設計者の方も今一度、ガスとIHの事について詳しくお調べになってみてくださ
い・・・

→その後目覚しい進化を遂げたIHの新機能と安全性についてはこちらをご確認下さい

→IHとガスコンロを比較したページをHPにてまとめなおしました。

■IHの安全性についての検証記事をまとめてみました。
ご興味のある方はこちらもどうぞ
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7 Comments

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Unknown (persianopeh)
2007-07-07 23:57:19
IHは、電磁波の影響が心配ですね。
AKATUKIさんのご意見に概ね賛同できます。

電力会社は、電気を使って欲しいからオール電化への移行を勧めますが、電磁波の影響はかなりグレーかと。
白血病との関係も否定できませんし、家電製品の中でもっとも強い電波を出す物になるでしょうし。特に妊婦さんにはオススメできないと思います。

ただでさえ原子力発電所がフル稼働しているのに、これ以上需要が増えたら・・・
電磁波 (akatuki)
2007-07-09 22:52:13
>persianopehさん

ご賛同ありがとうございます。
電磁波の影響については、またすぐレポートアップする予定ですが、やっぱり安心できませんよね。
最近の新築マンションはオール電化だらけで、問題がおきなければいいのですけどね。
私はガス側の人間ですが… (long-fr)
2007-12-04 21:09:12
大変興味深く読ませいただきました。
切れちゃいました。失礼! (long-fr)
2007-12-04 21:21:34
 大変興味深く読ませていただきました。おっしゃる通り、どちらも最終的には自分の方を選んでいただきたいので、この体験教室はやむを得ないことと思います。私はガス側の人間ですが、ガスが闇雲に良いと信奉しているわけではなく、出来るだけ平等な立場で情報を理解し提供したいと思っています。こんな私が言うのも何ですが、本当によく調べていらっしゃると感心いたしました。
 ただ、一つだけ触れられていないように思ったのが、小さい子供がいる家庭での安全性についてです。子供が全く火に接することなく育っていく事は、かなり疑問に思います。世の中から完全に火を消してしまえるならともかく、そうでないなら、危険性を知っているからこそ安全に使えるという事が大切なのではないかと思います。
 どちらも一長一短ですが、見える危険と見えない危険、どちらを選ぶかだと思います。
IH or ガス (akatuki)
2007-12-05 23:24:56
>long-frさん

はじめまして。
コメントありがとうございます。
long-frさんのおっしゃるとおり、良くその点は問題になりますよね。
火が危ないと教える場がなくなってしまったことは脅威ですね。
私も、危険なものを全て排除するという考え方は感心しません。

”見えない危険”の存在はキチンと伝えねばいけませんね。
ちょっと待って (もぐもぐ)
2016-04-23 23:47:53
興味深く内容読ませていただきました。実はわたくしIHインストラクターをしています。でIH体験教室ではきちんと鍋の重さも参加された方々に持っていただき重いことも理解していただいてますし、火力制限のはなしもしています。一番嫌なのは後から聞いてないと言われることです。電磁波の説明もしています。良さも悪いところも説明して最終的にはお客様にえらんでいただいてます。やっぱりこっちにしてよかったといっていただきたいのでね。なので良いところしか説明しないというのは違ってます。そこだけ理解していただきたくコメントさせていただきました。内容も素晴らしくとても勉強になりました。
教室 (akatuki)
2016-04-25 08:37:03
>もぐもぐさん

コメントありがとうございます。
記事自体は大分古くなってしまってるのと、その当時3~4回お施主さん等を動員した事があるのですが、残念ながらそういった話がなかったんですね。
それは、担当者さんの考えにもよるのと、限られた時間の中で単純にお話しする時間がなかっただけなのかもしれませんね。

もぐもぐさんの様にキチンと弱点も伝えてうえで、メリットをアピールしていただいたほうが印象いいですよね。

正しく理解した上で採用していただけるとうれしいですよね。
頑張ってください!

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