Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

茶碗について納得できた

2012年12月13日 00時00分07秒 | 書籍
『中国と 茶碗と 日本と』
 彭丹著
 小学館 2012年刊


著者は中国人。

日本文化に興味を持って、日本に留学して暮らす中で
中国から伝来した陶磁器について興味を持って~
その研究成果の集大成、博士論文を単行本化したもの。

博士論文だったとは「あとがき」を読んで知った。ビックリ。

とてもわかりやすくて、「あぁ、なるほど」と思えることがたくさんあったから。

曜変天目はなぜ、日本にしか残っていないのか。
青磁はどのようにして日本に伝わったのか。

玳皮盞天目(たいひさんてんもく)もまたしかり。

そもそも、祥瑞とはなんぞや。

また、日本の陶磁器について、その技法は日本で生まれたものではなく、
すべて中国から持ち込まれた技術。
渡来人だったり、日本から学びに行ったり。

もともと陶磁器は日本の食文化に馴染みがあまりなかったとか。

日本に生まれた日本人だからこそ、何の疑問もなく「そういうものか」と思ってきたけれど、
陶磁器を伝えた中国の方だからこそ、湧き上がる素朴な疑問が生まれ、
それを解明し、解説していくプロセスがまるで推理小説を読むかのような面白さだった。

「出会えてよかった~」と思える一冊。

出会えた経緯もちょっと異色

9月の終わり、朝日新聞の書評欄で紹介されて「読みたいなぁ」と思った。
さっそく図書館の蔵書検索でヒットしたので、オンライン予約。
(その時点でけっこうな待ち行列)

しばらくして、今度は週刊朝日でも書評が紹介。
そこでもやはり「読みたいなぁ」と思った。

またしばらくして、別の借りていた陶磁器関係の本が2週間で読みきれなくて。
次の予約が入ってるから延長できないし
再予約しても、次はいつ順番が回ってくるかわからないし。

えーいっ、買ってしまおう

と書店へ。

ところが「茶道」の書棚にはない。

困ったナ。
と店内の検索機で調べると芸術分野「陶芸」の書棚にあることがわかった。
で、目指す本を手にとって、ふと目を落とれば興味深そうな本
(この時点で、書評のことも、図書館で予約かけたことも忘れてしまってた

ここでも「面白そう 読みたいなぁ

で、両方買ったというわけ。

そこまで興味を持って買ったわりには、読み切るのに時間がかかったけど

(途中まで読んだところで、検定試験の追い込みで中断し、また最初から読み返したり~)

途中で断念したもう1冊もまだ残ってるし。

でも、こちらもまた再読したいと思っている。

困ったもんだ。

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