Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

京都で京焼展

2015年01月09日 13時44分06秒 | 美術館・博物館etc.
京都市美術館コレクション展 第2期『京焼歴代展-継承と展開』 サイト
※2015年2月15日(日)まで

先週、神戸の香雪美術館で展覧会を見終わった後、
チラシ漁り(?)をしていた中で見つけた。

全般的にみると、現代の京焼に重きが置かれているような。。。

でも、前半はなかなか興味深かった。

まず、仁清印の瀬戸釉筒水指。シンプルに、そして小さい耳。

仁阿弥道八や尾形乾山。


平成6年の東西線工事で三条白川橋から良質の陶土が大量に出たそうな。

それで、焼成の温度だったかな、
同じ土で焼成の手法を変えて、こうすれば粟田焼の色が出て、
こうすれば清水焼の質になって~

という展示が面白かった。


次に楽家の茶碗が長次郎から十五代と次代を継であろう惣吉さんの作品がずらっと並んでいた。
(楽家からの借り出しで見たことある茶碗が並んでいたとはいえ、一堂に見ると壮観だった)

反対側は永楽家。

なぜか、保全からではなく和全から。

大きなぶりぶり松竹梅水指がすごいなぁ。

九谷焼を指導したり、明治11年のパリ万博に出品したりと活躍したそうな。
(以前、香雪や楽美術館で永楽家の展示見た時には把握できない部分)

和全=江戸時代の人~という認識は改めないとね。1823年(文政6年)から1896年(明治29年)

13代回全(1834-1876)とは不仲かと思っていたけど、ちょっと違うみたい。

養子に入った14代得全(1853-1909)。

得全なきあと、永楽家を支えた未亡人の妙全(1852-1927)。

湯木美術館とかでよく見かけるんだけど、それもそのはず。
大正元年頃から茶道具の注文が増えていたそうな。

秋草の香炉がステキ。

15代正全に16代即全、そして当代の善五郎さん。金彩皆具。たしか、竹の模様だったっけ?
さらには18代を継承するであろう永楽陽一さんの秋草茶碗。

いずれも未来へ向けて安泰だー。

そのほかにも清水六兵衛家の初代から7代が並んでたり、
三浦竹泉家も初代から4代あったり、

と、これは京都ならではの展示だなぁと思った。

京都画壇とのコラボもすごい。

初代清水六兵衛と円山応挙の山水水指。
永楽妙全と冨岡鉄斎の染付花入。

楽惺入(せいにゅう)と竹内栖鳳の茶碗。(白椿茶碗、新春茶碗)


継承されてきた茶道具がすばらしすぎて、

現代作家さんの作品が大物ばかりで茶道具がなかった(←と思う)のが残念。


でも、500円の入館料ですっごく堪能できた。




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2 コメント

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京あるきin東京2015 (ひつじ48)
2015-01-09 23:35:32
Akatukiさま

こんばんは、

今日は昨年秋に朝日新聞紙面で告知のあった「同志社、老舗講座」に行ってきました。(今日は旅館「柊屋」の女将さんの回でした。)

その折に頂いたパンフ類の中に2月からスタートする「京歩きin東京2015」のイベントのものが有りました。(ご存知でしたか?)

すでにサイト上で色々なイベントの紹介、申込みも始まっています。
よろしければ・・・・
返信する
Re:京あるきin東京2015 (akatsukian)
2015-01-10 00:18:17
ひつじ48さん

たしか一昨年も去年も、
日本橋界隈でやっていたような。

好評なんですねぇ。
返信する

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