Akatsuki庵

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九谷焼の今昔?

2011年01月06日 00時01分01秒 | 美術画廊・ギャラリー
九谷焼「追悼 人間国宝 三代徳田八十吉展」
横浜そごう ※2月13日まで サイト

チケットをGetできたので、今年のフリーク初めへ。
残念ながら、茶道具は出ていなかったけどね。

そもそも「徳田八十吉」は世襲されている作家だったとは知らなかった。
明治から大正・昭和初期にかけて、富本憲吉や板谷波山と並んで活躍した陶芸家、という印象。
それは「初代」だったのねぇ。

昨夏亡くなった三代目は日本伝統工芸展に30回以上入選しただけあって、作品が大きい。
色彩鮮やかな大皿や壺を見ていて、少し違和感があった。

「技術は素晴らしいけど、伝統的な九谷焼は?」と。

もっとも、最初の方に伝統に忠実な作品も展示はしてあったけどね。

個人的な興味は参考的に展示されていた初代・二代の作品や江戸時代の九谷、吉田屋の作。
かろうじて、菓子鉢が1つか2つあって、やはり渋くていいナと思った。

江戸中期、ほんの一時期に大量生産され、あっさり消えた「吉田屋」はわりと好き。
もう5年前になるけど、やはり正月明けに松屋で展覧会があって、とてもよかった。
以来、吉田屋の作は注意して鑑賞している。
今回の吉田屋は今まで見てきたものとちょっと違う印象。
線が少しだけ細い?
地元の加賀には東京で観るよりもいろんな種類が遺されているのかな。

古九谷も展示されていたことに、少し意外だった。
「九谷」という名前でも、実際は有田で焼かれたという説で理解していたけれど、
加賀側は「まだ論争中」というスタンスみたい。
戸栗美術館あたりに行くと、はっきり「伊万里・九谷様式」とあるけどねぇ。

期間中、記念講演会やギャラリートークもあるので、
ちゃんと九谷焼を理解したい方はイベントに合わせて鑑賞した方がよさそう。

ちなみに、京都の伊勢丹では「海を渡った古伊万里展」が開催中。1月23日まで。こちら

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